決めたルールは3つ。
①空路を使わない②ポルトガルが最終目的地 ③滞在費はたっぺいが負担し、食費は山下が負担。
シンプルでランダムで突発的な旅の様子をお届けします。
いざスペイン編!
この旅録の場所はここ
これまでの旅路:ストックホルムからフェリーでポーランドへ移動→グダンスク→ワルシャワ→クラクフを経て、プラハからのドイツのベルリン、シュツットガルト。からの、
そして今回は、スペインのバルセロナ(12番)とマドリード(

編集長(たっぺい)からの指名で、今回もまたわたくし山下がお届けしてみま〜す!
待ってろガウディ!いざバルセロナ
このランダムを極めた旅の 中でも、スウェーデンから南仏へと誘ってくれた、行先を繋いでくれたビンセントとの別れはなかなか感慨深いものがあって、たっぺいはしばしうめいていた…。
モンペリエのビーチで完全に日焼けした。瀬戸内海の無人島に行ったときもだったけど、なぜいつも膝が焼けるんだろ pic.twitter.com/E0PPvCqo3W
— 両角達平/たっぺい@『若者からはじまる民主主義』 (@tppay) July 26, 2017

かと思うと日焼けのほうかよ!
それでも旅は次の街目指し、今度はマルセイユからバルセロナへ向かうカップルの車にお邪魔した。
スペイン語のおさらい、カップルにも手伝ってもらった。
ストックホルムでラテン系コミュニティにいたおかげでスペイン語がほんのちょっと聴きとれる。グラシアス!アミーゴ!
— 山下恭平 (@kyoheyls) July 26, 2017
実は二人とも大学時代に第二言語でスペイン語を選択していたものの、もう全然使い物にならず。音はわかっても話すのは難しい笑
険しい岩肌、山間部を超えて行くと3時間ほどでスペイン入り。感覚的には東京から名古屋へ行くような距離感で国をひょいとまたいでしまったことに改めて驚いた。
とはいえ、宿にたどり着くともう夜の街へ出かける元気はなかった。幸いホステルのキッチンが久しぶりに料理したくなる美しさだったので、(プラハは酷かった)近場でやってるスーパーに滑り込み(21時には容赦なく閉店する)。
食材を調達したたっぺいのリクエストでパスタを作ることに。
腹を満たして翌日のバスキングポイントに目星をつけ、この日は終了。
難所バルセロナのバスキングだってなんのその
翌日、ネットで唯一バスキングが禁止されていないと出てきたグエル公園へ。坂だらけの道を延々登る。
フラメンコギターのシブいおっさんに陽気に挨拶しながら、縄張りや暗幕のルールのようなものをつかむ。

これトラブル避けるためほんと大事。
いつも来るやつが来てないからそこの下でやったらええとおっさんが言うので、控えめにくぼんだところでバスキング開始。
今日はこんなとこでこっそり歌い続けました。
80€くらいになりした。
美味しいつまみにも巡り会えて、ああ、生きてるって感じです。 pic.twitter.com/p7JGEfIz9F— 山下恭平 (@kyoheyls) July 26, 2017
もうスウェーデンで始めた頃に比べ恥もくそもなくなってたので、背面ギター(ジミ・ヘンドリックスがやる背中側でひくハッタリプレイ) をかましつつ弾きまくる。

とにかく目立て!「あいつはなんだ?!」面白いもの勝ちの世界。
同じ場所で手を替え品を替え6時間粘り、80ユーロ。
これからバルセロナでバスキングを考えているなら、とにかくグエル公園に行きましょう!
これだけです。
他の場所はライセンスが要るなど、短期滞在の旅人には厳しい。それでもなんのトラブルもなく歌えた今日は、本当にラッキーだった。 pic.twitter.com/hqY7oLGUbK— 山下恭平 (@kyoheyls) July 26, 2017
さすが世界中から観光客が集まるだけあって、お客さんも様々。暑いし一回もトイレ行けないしかなりきつかった。それでも宗教も越えて行くんだっていう体感に熱くなった。
今日サウジアラビアから来た女の子三人がしばらく正面に腰掛けてリクエストもしてくれて聴いてくれてて、服装は完全にムスリムなんだけど、ただ心は完全に踊ってたよね。
音楽が、
宗教、国境、超えたよね。— 山下恭平 (@kyoheyls) July 26, 2017
坂をひたすら下って行くと、サグラダファミリアのあるあたりへ出る。

ざらっとした石っぽい感じと思っていたが、なんというかぬめっとしてた…。
この近辺はバスキング禁止、かなりの数の警官、せっかくだし中を覗こうかという気も失せる行列と暑さ。この日は切り上げ、おとなしく合流。
小売店で両替させてもらった。
さて、30ユーロの予算で何食おうか!スペインということもあり、自然とハードルが上がる。バルセロナ2回目の両角氏の記憶を頼りに、あんまり観光客が行かないような場所、ローカルな名店を探した。
ブラブラカーの運転手に別れ際聞いておいた彼の知り合いの店を覗いたけど、間違いなく流行ってない、これじゃない感が出てたので却下。
ひたすらさまよって、やっと、ヒップな地元民の集うイケてるエリアを発見、遅い時間にもかかわらず若者で賑わうその魚介系のスペイン料理店に決めた。
いい感じの木箱に積まれた貝殻にそそられて注文すると、あれは飾りだと言われた。堂々と言うなや笑笑
しかし店のショーケースに並んだピンチョスやタパスはどれも気どらず手軽に味わえて、しかも絶品。オムレツも美味かった。
灼熱の大地を駆け抜け、いざマドリード
翌日は朝からマドリードを目指す。

この日のドライバーは同世代で音楽の話から互いの国や歴史について、色々と話しながら5時間ほどのドライブ。まったく無言のフランス編を思えば、たくさん話したと思うし、なかなかナイスガイだった
一度目の休憩
はしゃぐ阿呆。本当に暑さに苦しむのは夜になってからとはまだ知らない。
二度目の休憩。
映画に出てきそうな郊外のドライブインで食べたピンチョスがまたもうこれほんとにマジもんの最&高。ピンチョスハマった。

ザ・ローカルな食べ物をしっかりローカルで口にするってのが、いわゆる観光地だけをスタンプラリーするような旅との違い。
でまた外に出るとカンカン照りの40度。そんな、何もかもが心地よくはないからこその旨味を噛みしめ、オアシスを合唱しながら、ドンキホーテに思いはせ、車は西へ西へ。
風力発電も盛んな様子。
それにしても延々続く荒涼とした風景。
マドリードに入った。
マドリード、38度なんだが pic.twitter.com/uhkEsn6KX0
— 両角達平/たっぺい@『若者からはじまる民主主義』 (@tppay) July 27, 2017
当たり前にこの気温だ。やってられん。即ホステルへチェックインし、そうも言ってられないので歌えそうな場所をそれとなくチェックしながら歩く。
マドリードのバスキングで起こった2つの奇跡
中心部。ソル広場では今や世界的知名度を獲得し更にそれとなく現地で残念なアレンジをされてしまったあのキャラに出迎えられた。
バスカーもちらほら。
それにしても気温が一向に下がらず。
「死にたがりと勇者は違うぞ。」
おやっさんの言葉をしかと受け止めて、しばらくシエスタします。 pic.twitter.com/vIsjOgoba2— 山下恭平 (@kyoheyls) July 27, 2017
ワンピース464話より
長期戦とこの後の旅も考え、少し夕方になるのを待つ。人通りも当然夜になるにつれ増えてくる。
20時過ぎても普通に明るい。
生音では届きづらいので少しでも反響する屋根のある通りでスター
こんな感じで声をかけてくれると、
そうこうしてると…
あと、今日は「あれ!?十日前にプラハにいたよね?橋のふもとでこうやって背中でギター弾いてたよね!?」って話しかけてくれた人がいて、それは間違いなく僕だって話になって、本当に、ビックリした。笑
そういうことも起こるんです。
— 山下恭平 (@kyoheyls) July 27, 2017
再会の彼「うん、それだけ。じゃあ頑張ってね!」
秒で立ち去る…。
ちなみに夜21時過ぎても36度くらい。まさにこれこそ熱帯夜。
23時ごろ、「外暑過ぎるよね」とこの日完全に別行動していたたっぺいが、おにぎりを持ってへらへら現れる。

ほーれおにぎりだぞ〜い!
おにぎり、本当に美味しかったなぁ。この旅に出てからTwitterで知り合った方と現地でミートアップして差し入れいただいたり、その後も色んな話をできている。すごい時代だ。自分が動けば、可能性は上がる。コントロールできないことももちろんあるけれど、動かないと何も生まれない。 pic.twitter.com/WjU11OTmnV
— 山下恭平 (@kyoheyls) July 27, 2017
なんと現地在住日本人のユミさんが、

Twitterやってて良かった…!!
この日の稼ぎ。
今日は約40€。
さすがに連日猛暑のなか歌い続け上手くいかないことも多く、悔しかったり。でもそこからまた色々と学びました。明日はさらに南部へ。写真はマドリード在住の@yumimadrid さんが撮ってくれました。差し入れも本当に嬉しかったです!
Muchas gracias!! pic.twitter.com/kYk7WiUEGt— 山下恭平 (@kyoheyls) July 27, 2017
ぬるくなったビールで乾杯し、マドリードの街灯の下で食べたおにぎりほどしみるものはなかった。ピンチョスもいいけど…やっぱおにぎりっす!!
火照った身体を休め、翌日ついにポルトガルへ。
今ここなう。ドン・キホーテを彷彿させる砂漠 pic.twitter.com/BVu6ghamfj
— 両角達平/たっぺい@『若者からはじまる民主主義』 (@tppay) July 28, 2017
次回予告:フィナーレはポルトガルの未開の地、ラゴス
ついに最終目的地であるポルトガルの街、ラゴスに到着しました!
・どこか哀愁漂うポルティマーオ
・ラゴスで再会した麻布十番のバーテンダー、ヘンリック
・控えめにいってラゴスが超おすすめなリゾートである3つの理由
おたのしみに!
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