生成AI、やはりすごいです。特におすすめなのが、NotebookKLMです。NotebookKLMとはGoogleが開発した生成AIで、PDFやサイトを読み込むと、その文書をソースにして文の要約やQ&Aが作れるという優れもののAIです。ChatGPTやGeminiはWeb上全てがソースになりますが、こちらのAIでは、読み込んだ文書だけが根拠になります。これを利用して、以下のような疑問に対してどう答えるのかやってみました。
「若者の居場所やユースセンターの立ち上げや改修にあたって、子ども若者の声を聴きながら進めていくにはどうしたらいいか?」
こども家庭庁が作成した「こども・若者の意見の政策反映に向けたガイドライン」(全体版)をNotebookKLMに読み込んで、この質問をしたら以下の回答が出ました。
若者の居場所やユースセンターの立ち上げや改修にあたって子ども若者の声を聴きながら進めていくには、対象となる若者だけでなく、幅広い年齢の子どもの意見を聴くことが重要となります。こども基本法では、すべてのこどもに年齢及び発達の程度に応じた意見表明の機会を保障すること、また、その意見が尊重され、最善の利益が優先的に考慮されることが定められています。
こども施策は、こどもの成長に対する支援や、結婚・妊娠・出産・子育てに対する支援を主な目的とする施策に加え、教育や雇用環境、小児医療、若者の社会参画や就労支援等、こどもや子育て家庭に関連する幅広い施策を含みます。若者の居場所やユースセンターは、こどもの成長や社会参画を支援する上で重要な役割を担っており、その計画段階から、こどもや若者自身の意見を反映していくことが重要です。
意見を聴く際には、年齢や発達の程度に応じた配慮が必要です。 例えば、小学校低学年を対象にする場合は、小学校3年生までに習う漢字を使う、ルビを振る、イラストを多く用いる等の配慮が有効です。中学生以上であれば、おとなと共通の資料を使うことも可能です。乳幼児の場合は、言葉だけでなく、表情や仕草、泣き声など、声にならない表現や未熟な言語から、こどもの思いに気づいたり、汲み取ったりするよう努めることが大切です。
意見を聴く方法は、対面、オンライン、アンケート、SNSを活用したチャットなど、様々な方法があります。各方法にはメリットとデメリットがあるため、対象者の状況や意見を聴く目的に合わせて、適切な方法を選択することが重要です。
意見を聴く環境づくりも重要です。 例えば、リラックスできる場所を選び、職員は堅苦しい服装を避け、お菓子や飲み物を用意するなどの工夫が考えられます。また、移動を伴う場合は、遠方からの参加者に配慮し、交通費を支給するなどの対策も必要です。
聴いた意見は、できる限り施策に反映させ、その結果をフィードバックすることが重要です。反映されなかった意見についても、その理由を丁寧に説明することで、子どもや若者の失望感を軽減し、今後の意見表明意欲を維持することに繋がります。
これらの取組を通じて、子どもや若者が安心して意見を 表明できる環境を作り、主体的にまちづくりに参加できる社会を目指していくことが重要です。
こども若者の意見を聴きながら事業や活動を推進した事例は?
さらに追い質問「こども若者の意見を聴きながら事業や活動を推進した事例を教えて」
以下回答です。
—
資料によると、広島県三原市では、新しい児童館の建設にあたり、中高生の意見を聞きながら運営に携わってもらった結果、中高生の利用者が以前の10倍に増加しました。 また北海道安平町では、子どもから危険な道路に関する意見が寄せられ、役場の会議や町議会での議論を経て、廃道が決まりました。
上記以外にも、資料では、子どもや若者の意見を政策に反映した結果、具体的な成果が得られた事例がいくつか紹介されています。
- 東京都福生市:児童館のルールや遊び方について、子どもたちが話し合ってルールを決めることで、子ども主体の施設運営を目指しています。
- 滋賀県彦根市:公園の複合遊具の更新にあたり、近隣の小学校、幼稚園、保育園児を対象にアンケートを実施し、その結果を評価点に反映することで、子どもたちが候補者選定に参加しました。
- 大阪府和泉市:公園の複合遊具の更新にあたり、地元町内会、子ども会、近隣の小学校、保育園、幼稚園に複数の案を提示し、投票で選定してもらっています。
これらの事例から、子どもや若者の意見を聴き、政策に反映することで、より良い成果が得られることが分かります。
これだけでもかなり参考になる情報が含まれていることがわかります。ぜひ自治体関係者や実践者の方など、関心は高いがガイドライン全て読み込む時間がない方など、お使いください。
コメント