2017年の5月からシベリア鉄道で北欧入りをし、その後ヨーロッパ縦断の旅に出ました。①空路を使わないで、②ポルトガルを最終目的地とすることだけ決めた、シンプルでランダムで突発的な旅です。その様子をお届けします。
今回の旅のお供で連れ添ってくれたヤマシタという男がいます。
シベリア鉄道の記事でもちょいちょい出てくるこの長髪の男です。 Steve Aokiに似てるねと!ヨーロッパでいろんな意味でモテまくってましたw
静岡の大学時代からの友人で、入学式の時に隣で鼻血を出しており僕がティッシュを渡した時から付き合いは始まりました。彼は在学時からずっとギターをやっており、一時は新宿のライブハウスに住み着いてライブをホスティングするほど精力的に音楽活動をしていました。(帰国後の今は故郷の京都の舞鶴に戻り、音楽活動、昆虫採集、就労支援に英語講師などしているようです)
本の虫で、博学で音楽ができて、歩いていると昆虫の存在にすぐ気付くという特殊能力を身につけている、ネジが多少外れた男です。
そんなミドルネームが”Diego”な彼 (つまり本名は、恭平・Diego・山下)は、今回のユーラシア横断の旅でひたすら路上ライブをしまくって銭稼ぎをしてきました。(俗にこれをバスキングという)
なぜって、「路上ギターでその稼いだお金でその日の2人ぶんの食事をまかなうという無茶振りなルール」を設定したからです。今回はその彼が、路上ギターで実際にどんだけ稼いだのかを丸公開します。
日本人ギタリストも、尾崎豊やレッチリ歌えばこんだけ稼げるんだってことがよくわかります。
毎日がロックンロールな路上ギターの様子
ヨーロッパ縦断の旅中も毎日、いくら稼いだのか報告をしてもらっていましたがその記録がないことに気づきました。なので今回は、1ヶ月滞在したスウェーデンの首都ストックホルムでどんだけ稼いだのかを紹介します。
ヤマシタが路上ギターしていた場所はストックホルムの観光スポットである旧市街ガムラ・スタンの目抜き通り沿い。カフェ・グラムンケンの隣の薬局の前。
トライアンドエラーを繰り返した結果、このスポットが最も稼げたようです。
そう、勤務地がガムラ・スタンになりましたw
もう一ヶ所はチリ料理屋「Samboronbon」の店の前。
Google Mapにヤマシタが路上ギターしてるとこをアップしてみました。
Samboronbonはこちら。
なぜってこの店の店主に気に入られてギターを弾くように命じられたからです。笑
飯とワイン、結構おいしいみたいですよ。
日本人ギタリストが路上ギターしたらこうなった!
以下に路上ギターの様子を掲載です。
スウェーデンは、ハイパーキャッシュレス社会でみんなカードしか使わないので路上ギターでお金くれる人はいないだろうと期待していませんでしたが、そんなことありませんでした。
観光スポットでは他国からの観光客が多く、観光客は紙幣もコインも持っている人が比較的多かったのです。だからスウェーデンクローナだけでなく、ユーロやドル紙幣も集まったようですw
そういう日もある!
ちなみに実際にギター演奏している時間は平均で3時間ほど。それでこの額ですからなかなかです!
パンもらってますw 無地の白Tシャツを3枚もらったりもしていましたよw
邦楽でいけーる!
稼げない時もありました。
イベントが多すぎ笑
おっちゃんありがとうw
隣の酔っ払いが…
警察の野郎〜!
コインスローという行為をしたいだけの人も多いようです。それも素敵っすね。
自己紹介ボードの効果あり!
この着物をわざわざ日本から持ってきました。ちなみに荷物はリュックサックとギターのみですこの男w
サカナw
売上高をGoogle Spreadsheetsにまとめてみた
こちらはヤマシタが記録した、スウェーデンの路上ギターのBusking Calnder です。まあ売り上げ帳簿ですね。わら半紙に筆で書いています。朱色で書かれた数字がその日の売り上げになります。
この売り上げをGoogle Spreadsheets にまとめてみました。Google Finaceの関数を呼び出し、1SEK (スウェーデンクローナ) ¥13.87で自動計算してもらった結果が、以下になります。
ずばり、1ヶ月あたり96,892円の売り上げでした。
1日あたりの平均は3230円でしたが、欠勤日(売り上げが0の日)を除いた場合の1日あたりの平均売り上げは¥4,036、中央値は¥4,305という結果になりました。1日あたり3時間程度の出勤だったのでそう思うと悪くない数字です。
グラフに落とすとこうなりました。
最高の売上高を誇った日が6月27日で、8,207円、最低が6月1日の555円でした。
まとめ
この結果から日本人ギタリストがスウェーデンで路上ライブすると、1ヶ月で約10万円、1日あたり3時間程度の演奏で約4000円稼げることがわかりました。あのハイパーキャッシュレス社会スウェーデンで、です!
好きなことやってしかもギター1本で、異国の地で即席でここまで稼げるのは、旅人には十分なくらいですね。これも海外在住 or 旅をする日本人ができる立派なナリワイですね。
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