「将来は国際系の仕事をしたい!」
と、ぼやあっとした夢を描いて、大学は「国際関係」に進学したたっぺいです。
高校・大学の頃、どうやって「国際系の仕事」を探せばいいかわからなかった
なぜって幼い時から英語と日本語が飛び交う環境で育ち、中学1年のときにアメリカに1ヶ月単独ホームステイをした経験があったからです。
その経験があったので大学は、「東京」や偏差値やブランドにとらわれることなく「国際系」に進学することに徹底的にこだわりました。そのせいで現役では大学全落ちして、浪人をしたも再びセンター試験で駄々滑りをしましたがw
かろうじて地方の公立大の国際関係学部に進学できましたが..(ぼくは地頭そんなによくないんです..)
あれからおそらく10年経った今、ドイツの国際NGO、スウェーデンのIT企業で働き北欧の大学で国際比較教育を専攻するという道を歩んできました。途中、教育と国際なんてすっかり頭にない時もありましたが、なんてこった、10年前に思い描いていた道を歩んでいました。
当時は「教育×国際」で何かをしたいと考え、将来的にはJICAや青年海外協力隊などに興味を持っていましたが、どのようにして進路や仕事の情報収集をしていいかは全く分からず状態でした。国際系の大学にいましたが、そういう情報提供もほぼなかったように思います。
しかし今は、国際機関や海外の就職状況は、SNSやウェブサイトで情報収集が容易にできるようになっています。
そういうわけで、これまで僕が海外で仕事探しをしていく中で参考にしたり、今でもフォローしているサイトをここにまとめます。
将来、海外で国際系の仕事をしたい大学生や高校生、さらに社会人の方の参考になればと思います。
1. 外務省 国際機関人事センター
外務省国際機関人事センターでは、国際機関への就職を目指す日本人の方のサポート業務を行っています。現在既に国際機関職員でいらしゃる方の支援も行っています!
まずはこちら、外務省がまとめている国際機関の人事情報を提供しているページです。
国連事務局から、ユニエフ、ユネスコ、OECD、国連難民高等弁務官事務所、国際司法裁判所、赤十字、IMF、アジア開発銀行、などありとあらゆる国際機関の空席情報を確認できます。こちらのメーリングリストを登録すると、空席情報だけでなく「国連職員になる方法」などを聞けるセミナー情報なども受信することができます。
ぼくも長らくメーリスを受信していますが、かなりの頻度で送られてくるのでメールを確認するだけで「自分でもいけるかも?」と思えてしまいます。モチベーションアップにもなりますので、ぜひフォローしてみてください。
2. UN Careers
こちらは上記の外務省のページの世界版です。同様に、ありとあらゆる国際機関の空席情報を知ることができます。検索でもメーリス登録でもできますが、すべて英語で探す必要があります。このサイト自体、実はスウェーデンのスタートアップが立ち上げたサイトなのですが、国際機関の人事情報がわかりやすい形でまとまっていなかったことがサイト設立の理由だったようです。ちなみにこちらはアムネスティ・インターナショナルりなどの国際NGOも含んでいるので、外務省よりもよりカバーしている範囲が広いでしょう。
国際機関ではもちろん標準の言語が英語になるので慣れるためにも登録して、どんな空席情報があるのかフォローしてみるといいでしょう。すべての国際関係系の学部に所属している学生におすすめできます。
3. Linkedin (リンクトイン)
こちらは打って変わってSNSです。キャリア形成に特化したFacebookといったところでしょうか。僕は2012年に初めてスウェーデンに留学する前から登録していますが、最近では日本人の利用も増えてきたようです。
リンクトインではネット上に自分の履歴書を公開できます。日本語であげている人もいますが、世界を舞台に活躍したいのなら英語で履歴書を作って公開すべしです。実際にぼくもそうしていますが、こうすると世界中のリクルーターが検索であなたを発見することができるようになるので、もちろん新たな仕事を得る確率も高くなります。ぼくもこれまで少なくとも10回ほどリクルーターからメッセージがきて求人案件を紹介してくれました。中にはその場で求人内容を特別に公開してくれたヘッドハンターもいます。
ぼくのリンクトインの履歴書はこんな感じです。
https://se.linkedin.com/in/tatsuheimorozumi
以下の記事で紹介している英語の履歴書の添削サービスを使って、英語をブラッシュアップして公開しました。
単純に世界中の人がどんな経歴を経てきたのか、それをどう表現しているのか知ることもできますし、何より自分のこれまでの履歴を整理整頓することにも使えます。今は「立派なキャリアがない」と躊躇する必要はまったくありません(若いので当然です)。むしろ英語の履歴書を作る練習だと思って、登録してみるのがいいでしょう。
LinkedInに登録したらJob Scanというサービスにも登録をお勧めします。LinkedInのアカウントでそのまま登録可能ですし、LinkedInとは違う労働市場にアピールをすることが可能です。
4. Erasmus + (エラスムスプラス)
エラスムスとは、ヨーロッパの大学生の交換留学プログラムのことです。
ヨーロッパの留学生はこのプログラムを通じて他の国に留学をしているのですが、このプログラムは大学への留学だけでなくボランティアやインターンシップ、さらには仕事の機会をみつける機会も提供しています。しかもなんと、ヨーロッパに留学・進学している日本人でも利用できるのです。詳しくは以下の記事からどうぞ。
また、ヨーロッパに限らず世界中でボランティアやインターンシップの機会を探しているのなら以下のぼくの有料記事で紹介しているサイトもフォローするといいでしょう。
中には、有給のインターンシップの機会の情報提供もされています。
5. Google 人材募集
最近できたGoogle のサービスです。
ぼくは今までGoogle アラートで「国際機関 募集」などのキーワードを登録してメールを受信して最新の人事情報をフォローしていました。Googleのこの新しいサービスは、アラートの作成のみならず、Google の最大の強みである検索エンジンで仕事を徹底的に探すことが可能です。
6. 日本の就活サイト
海外のキャリア形成を考えているからといって、英語の就活サイトにだけ登録しておけばいいわけではありません。リクルートやマイナビなどの大手就活サイトでも海外勤務の仕事を探すことは可能です。
もちろん国際機関などではありませんが、人生何が起きるか分からないもんです。民間大手企業から国際機関に務めることになった人もこれまで多く会ってきましたし、逆も然りです。
民間企業の就職を希望している人は、多くの日本人留学生が参加しているボストンキャリアフォーラム、ロンドンキャリアフォーラムへの参加は欠かせません。僕は参加したことありませんが、フォーラム参加後すぐに採用結果が出るようです。
そういうわけで以下の記事で紹介している日本の就活サイトにも登録をして、海外勤務のある企業を探すことも怠らないようにしてみましょう。
7. ResearchmapとJREC-IN Portal
将来は大学や研究機関で国際的な仕事がしたいという方は、Researchmapに登録すべしです。
Researchmapとは、国立情報学研究所が開発をし、国立研究開発法人科学技術振興機構が提供している研究者向けウェブサービスです。研究者向けのLinkedIんといったところです。
登録すると、研究業績や履歴が一覧できる自分のページを簡単に構築できます。
REsearchmapに登録したら、JREC-IN Portalにも登録しましょう。こちらも同じく、国立研究開発法人科学技術振興機構が開発したポータルサイトで、
・求人公募情報
・求職者情報
・イベント情報
など、研究人材のキャリアに係わる情報が一覧できます。大学の職員から教授までの空きポストの求人情報がすべてこちらでフォローできるのです。研究者向けの履歴書の作成ツールがあるのもありがたいです。
Researchmapとも連携しており、Researchmapで自分の業績や履歴を登録しておくとJ-RECでログインできたり、そのデータを履歴書や業績リストに反映できたりと至れり尽くせりです。もちろん英語対応しています。
「国際的な」大学教員、研究者志望の方は、両方とも登録しておきましょう。
日本の若者が海外で仕事を得るために必要なこと
以下の記事でも書いていますが、海外で仕事を得るのに大事なのは圧倒的な「情報収集力」と「行動力」です。
ぶっちゃけ僕は海外での仕事を探すには英語よりも、情報検索力の方が大事だと思っています。
国際機関などはもちろん学歴や職歴なども重視されますが、多くの人が十分な情報を得ずに仕事を探しているように思います。
あとは行動あるのみで、積極的に人に会いに行くことが大事です。なぜって特にヨーロッパでは直接会ったことのある人や友人の紹介がモノを言うからです。そのためには、自分の関心のある事柄に関連するイベントやセミナーなどに参加するのがいいでしょう。実際に僕はリトアニアで開催された汚職撲滅をかかげる国際NGOのセミナーに参加して、UNESCOで働くドイツ人の知り合いました。後日、UNESCOの求人があったときには、いち早く求人情報を送ってくれたのは、そこで知り合った彼女だったのです。
こうして偶発性を高めていくと、人生の展開はおもしろくなっていきます。
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ひとまずフォローしておくべきサイトは以上になります。今後も新たなサイトがみつかったらこの記事に追記していきますので、たまに読み直してみてくださいね。