スウェーデンに留学する方法のひとつに、交換留学プログラムや語学学校に通う他に「私費留学」という方法があります。
一般的には”Free Mover”と呼ばれています。ただ交換留学プログラムに参加するという形ではなく、出願から学費の納入、住居探しまですべて自分でやるという事です。日本の所属している大学に交換協定がない場合などに選ぶ手段です。この場合、大学を休学するなどして留学をする方法があげられます。
スウェーデンの大学への入学手続きをする方法
スウェーデンの大学申請は、Universityadmissions.se(英語) というウェブサイトで一括して行われています。
自分が希望する大学のホームページにてコースを探しても、最終的に申請はこちらでやるようにリンクが紹介されるので、こちらから探したほうが早いです。まずはユーザーアカウントを作成し、自分のページを作成します。その後ログインが完了したら、自分が学びたい分野と時期、大学などを設定してトップページにて検索をかけると当該授業が検索結果に表示されます。合計で8つの授業(大学院は4つ)の申請ができ、優先順位をつけることができます。その後、
- 大学在学証明書 または 高校卒業証明書
- 単位証明書
- TOEFLの点数の送付
- スウェーデンでの滞在費用の負担能力(1ヶ月につき7,300クローナ)を証明する書類
- 申請費用(Application fees)
- パスポートのコピー
などが求められます。一度これらの書類を整えて提出した後、返事を待ちます。同ウェブサイトとeメールにて第一次審査の結果が通知された後、申請した授業のうちどの授業を受けるか受けないかをもう一度決め優先順位をつけ、フォームを送信した後にようやく学費納入という手続きです。(サンボビザなどの留学以外の理由で居住が許可されている人は学費が無料になります)学費納入が完了すると、授業の担当者から直接連絡が来ます。詳細は同リンク先のこちらのページを参照してください。丁寧に英語で手続きが書いてあります。日本語のページではこちらのページの「全国統一出願受付窓口 Universityadmissions.se」のセクションで詳細に書かれています。
また、願書の申請時期は、授業が始まる半年前です。8月に始まる授業であれば1月が締め切り、1月に始まる授業ならば8月が締め切りとなっています。この点はよく注意してください。
スウェーデンの大学の学費はいくらか
2011年秋学期まではスウェーデンの学生だけでなく全ての留学生の学費が完全に無料でしたが、政府が方針を変え2012年春学期から一部の学生は有料となってしまいました。交換協定のない大学から独自で私費留学を志望する留学生は、学部生・大学院生ともに有料化の対象です。それに伴い、新しく奨学金制度も設置されました。詳細はこちらの記事に詳細が書かれています。
学費は習得予定の単位数によって変わります。筆者が2012年春に受けたコースは半期で30単位の授業で、45万円ほどでしたが秋学期の7.5単位の授業は10万円弱でした。なので習得授業数が多ければ多いほど高くなると考えていいでしょう。
スウェーデンで住居を探す方法
交換留学生は、大学が住まいを斡旋するので心配する必要はないのですが、Free Moverである私費留学生はそうとも限りません。近年のストックホルム近郊における住宅供給不足によって影響を受けているのがFree Moverです。交換留学生にすら住居を割り与えるのが難しい状況なのでFree Moverの優先度は低くなってしまいます。事実、筆者のもとには大学の担当者からメールが届き、住居探しを自分でやるように命じられました。その際に紹介されたTipsなどが掲載されているページがこちらになります。
基本的には1人でやるしかありません。筆者の場合は日本から上記のサイトからメールを送りまくって、可能であればスカイプから直接電話もしてコンタクトをとり、物件の下見の予約をしました。その際に大学からの注意書きでも前もってお金を振り込む事だけはしないように言われたのでその点だけ気をつけました。実際多くのスパムメールがきて本当にひっかかりそうになりました。それでもなかなか連絡がとれなかったので、ついにスウェーデンにいって1週間だけユースホステルを予約して泊まり込み、現地の携帯電話を買って直接電話をしまくる作戦にしたところ、ホステル宿泊5日めでようやく返事がきて下見ができました。下見をした次の日にはすぐに電話が来て受け入れをしてくれました。
スウェーデンで居住許可を延長する方法
また、Free Moverは居住許可の申請も定期的にしなくてはなりません。スウェーデン渡欧後にすぐに居住許可申請をするのは、交換留学生と同じですが、Free Moverは1年という契約でスウェーデンに来ているわけでなく、各学期ごとの授業をとるという契約のみで来ているので、居住許可の期限も半年間だけです。なので、半年以上居たい場合は居住許可の延長をしなければいけません。この手続きをするには、大学からの受け入れ許可がないといけませんので、授業の申請をして学費を納入するというこの一連の手続きを終えてから、受け入れ証明書を発行してもらい、それを片手にスウェーデン移民局にて居住許可の延長手続きをします。いずれにせよすべての必要な情報はJASSOのこのページから入手してなんとかなりました。
不安な方は留学エージェンシーなどに頼ればいいと思いますが、北欧はやはり少ないです。僕のオススメは以下の本を出版しており、僕も実際に相談にのってもらった北欧留学情報センターです。
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