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シベリア鉄道で北欧入りを無事果たし、ストックホルムでの1ヶ月の滞在を過ごして7月になった。
空路無しのヨーロッパ縦断の旅の始まり
その間、7月以降の旅をどうするか旅のお供であるヤマシタと相談した結果が以下の通り。
- ポルトガルを最終目的地とする
- 空路は使わない
- アフリカ入りはモロズミだけで、ヤマシタはポルトガルから日本へ帰国
7月4日、お世話になった友人から借りたフラットを掃除。ヤマシタは、お世話になった旧市街のレストランに挨拶に。帰りに日本人のファンの方にあって、ラーメンをゲットしてきた。
最後の晩餐ということでヤマシタ特製のパスタを食らう。鍵をロッカーにあずけて、いざ出発。しかし、Nyneshamnというフェリーが出港する場所に到着する電車を直前で逃す。頻繁に出ていないことが明らかになり、間に合わないのでウーバーを召喚することに。
参考記事
ウーバー(UBer)は海外でつかえる?初心者でも簡単・便利だったので使い方を解説! にわかに注目を集めている個人タクシー配車サービスUber (ウーバー)。初めて利用してみてとても便利だったので、使い方をわかりやすく解説します。これを読んでおけば次の乗車も問題なくできます。プロモーションコード(割引)も貼っておきますので、ぜひ利用してみてください。プロモコード:jjd39w2mue
出発5分前になんとか到着するも、搭乗口を間違えて車両側から入場するはめにw
あわただしいw
なんとか到着したので荷物を部屋において甲板で乾杯!
甲板は石油くさい。
ポーランド人が多いからなのか、船内の表記がポーランド語だからなのか、すでにポーランドに入国した気分。
ポルフェリー(Polferries):ストックホルムとグダンンスクを結ぶフェリー
今回乗船したフェリーはPolferriesという、ストックホルムとポーランドの港町:グダンスクを結ぶフェリー。
こちらがフロント。両替はここで受け付けている。
船内の地図。
これまで乗船したことのある、ストックホルム⇆ヘルシンキ、タリン間のヴァイキングライン、ストックホルム⇆リガ間のシリアラインと、船内の構造は似ているも、エンターテイメントなどのグレードは劣る。
船内には、ナイトクラブ、サンデック、カンファレンスルームがあるが、カジノやショールームなどはない。
もちろん免税店はある。
悪夢①:ポーランド行きだからといって安くない
今回の片道でかかった費用は一人当たり約1万円(779 SEK)。物価が安いポーランドなのでフェリーも安いと思っていましたけど、普通でした。
しかもこの値段には、寝泊りするキャビンの価格は含まれておらず追加で購入する必要がありました。しかし寝台はすべて満席だったので、唯一のオプションである約1000円のAirplan Chair (飛行機の席)を選択。
この時に一瞬よぎった嫌な予感が的中….
まさかこれが、座席兼寝台…!? リクライニング15cmしか動かないしないんだが。。。
ここでどうやって寝るのか考えるのは止めにして船内の散策を再開。
***
どうみてもバックパッカーな裸足の白人がいたので、声をかける。彼の名前はミヒャで24歳のスロベニア人だ。スウェーデンの北極圏のキルナよりさらに北の田舎でサーミ族の住んでいた原始的な住まいを建てるプロジェクトに関わっているという。
こちらが日本人だということがわかると、突然「サトシナカモト知ってるか?」と聞いてくるほど、仮想通貨に詳しいやつだった。彼に色々教えてもらってぼくも後日こんな記事を書いた。
参考記事
ビットコインは世界中でどれだけ使えるのか?|脱集権化を促すブロックチェーンの可能性 ふとしたことがきっかけでBitCoin(ビットコイン)を始めました。 それはストックホルムからポーランドいきの船に乗った時でした。 船であったスロベニア人のイケメンがBitcoinをやって…
今は夏休みということでスロベニアに一時帰国する途中だという。
自転車での旅が好きなのでポーランドで自転車を購入して、スロベニアまで駆け抜けるという、強者だ。お互い旅人だということでひとまずパブで乾杯。
ビールは、9ズロッチー(280円くらい)と激安。これは嬉しい。
悪夢②:乗客のほとんどが大工と家族連れ
途中、ヤマシタのほうをずっとみつめているおじさんの視線に気づく。ヤマシタが声をかけると、ギター合戦が始まった。
彼の名前はゴッシ(56歳)。スウェーデンで出稼ぎで大工として働くポーランド人。13年ぶりにギターを弾いたという割にはなかなかの腕であった。最後にはレッドブルウオッカをおごってもらった。ヤマシタの奢られ上手には驚かされる。
ゴッシに「なぜ乗客は中年男性と家族連れしかいないのか?」と聞くと意外な事実が明らかに。どうやらこの客船は、ポーランドの出稼ぎの人がほとんどの利用者だということだ。多くが数ヶ月前に予約しているので、寝台のあるキャビンはいつも予約で満席になるという。
若い男女が戯れるフェリーではないことがこれで確定した。
腹が減ったのでレストランへ 。カンテラ方式。
しばらく休憩。(といっても航空座席しかないのくつろげず..)
悪夢③:船内で「野宿」したよね。
幸いにも若い男女のグループが甲板で飲んでいたので混ざることに。グダンスクでバカンスに来たスウェーデン人女性2人と、ベルリンに行く途中のドイツ人男性2人だ。ノリも良かったのでそのままハングアウトすることに。さらにスウェーデンからのカップルも誘ってみんなで盛り上がる。
そのままナイトクラブで閉店の深夜一時まで遊ぶ。
……本当の悪夢はここから始まった。
ナイトクラブから帰る途中に我々が目撃したのは
船内の地べたで横たわる人々..
アル中…!? で倒れてる人かと思いましたw
受付の脇のソファーにも…
まるでWalking Deadを観ているような錯覚。ちなみに明るいのは、北欧の夏だからです。
パブでも椅子をつなげて寝る人々を目撃。
我が寝床である航空座席にたどり着くと…
あかんw こりゃ寝れんw
リクライニング全くしないエコノミー席だし、夏だから明るい北欧の日差しがやばい。
「あ、だからここで寝ないで床で寝るのか!」
そういえば早い時間から他の客は船内を歩き回っていたけど、あれは寝床を探していたのか…
その後、非常階段の脇などで睡眠を試みるも消灯が明るすぎて全く眠れず。
最終的にたどり着いたのは、昼にビールを飲んだパブの床….椅子でバリケードを作って寝床を確保…リュックサックを枕にして、アイマスクと耳栓をして就寝。
しかしブランケットもないせいか冷えてあまり眠れず..
次の日は、朝9時ごろにグダンスクに到着。
バスで街中に向かおうとするも完全グロッキー状態。
グロッキーなヤマシタとピンピンしているスロベニア人のミヒャ
まとめ:こんな人には絶対おすすめしません
そんなポーランドのフェリー滞在をしました。
正直、こんな最悪だとは思いませんでしたね。
僕らは野郎2人で来たのでまだこうやってネタにもなるのでいいですが、カップルで来ていたら最悪すぎです。ロマンチックなロの字どころじゃなくて確実に振られます。
スウェーデン人のあの若いカップル、ぼくの航空座席のあるゾーンの床で寝ようとしていたけど、どうなったんだろうか。
もしバルト海クルーズをするなら、ストックホルムからポーランド行きのこのフェリーは全然おすすめできません。特に、
・カップル
・年齢層高め
・節約したい人
には全くおすすめしません。
というか誰におすすめできるんだろうか…
バルト海クルーズ自体はいいですよ。
とはいえバルト海のクルーズ自体はすばらしいです。どんなフェリーでもこの景色は変わりませんから。
ということでその他のバルト海のフェリーを紹介しておきます。
・ストックホルム⇆ヘルシンキ(フィンランド)間のフェリー:ヴァイキングライン ・ストックホルム⇆タリン(エストニア)、リガ(ラトビア)間のフェリー:タールリンク・シリアライン ・ストックホルム⇆ゴットランド間のフェリー:デスティネーション・ゴットランド
予約は、こちらの記事で紹介しているダイレクトフェリーズを利用すれば簡単です。日本語表記もありがたいです。
みなさんは、フェリーで野宿しないようにしてくださいね〜
ダイレクトフェリーズについて書いた記事はこちら
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