お気に入りのポッドキャスト『ラジオ版ヤバい経済学』を聞いていたら、こんなエピソードがありました。

68 Ways to Be Better at Life - Freakonomics
68 Ways to Be Better at Life - Freakonomics
『Wired』誌創刊編集長ケビン・ケリーを招待したエピソードで、ケビンが自分のブログで68歳の誕生日に公開した「求められてないけど届けたい68のちょっとしたアドバイス」の裏話について話しています。
YouTubeでひたすらケビンがリストを読み上げる動画にもなっているので、聞いてみたい人はどうぞ。
というわけで、せっかくなので抄訳してみました。ちょっとした生活のライフハックから、人生の知恵までいろいろあっても面白いです。
それではどうぞ。
- 意見が一致しない人や、自分の気分を害する人から学びましょう。彼らが信じる「真実」を見出すことができるか試してみましょう。
- 熱心であることはIQ25アップに等しいです。
- 常に〆切を求めてください。〆切があることで不要なことを除外できます。こうすることで完璧主義に陥ることを防げるので、(〆切をつけるものとそうではないもので)違いをつけることが大事です。
- バカげて聞こえる質問をすることを恐れないでください。なぜなら99%の確率で他の人も同じことを考えており、質問することを恥ずかしがっているからです。
- 聞き上手はスーパーパワーです。好きな人に「他にも話したいことある?」と聞き続けましょう。話すことがなくなるまで。
- こんな年間目標は価値があります。1年前には知らなかったことが信じられないと思えるくらいに、1年間じっくり学ぶことです。
- 感謝は、あらゆる美徳を解き放ち、すればするほど上手になるものです。
- ご馳走することで失敗することはありません。旧友にご馳走するのも良いですが、新しい友達を作りたいときにもご馳走するといいでしょう。
- 瞬間接着剤は信用しないようにしましょう。
- 子どもに読み聞かせすることは、距離を縮めることになるだけでなく、想像力を膨らますことになるでしょう。
- 信用のためにクレジットカードを使ってはいけません。使っていい信用または負債は、家の購入など交換価値が高まる可能性が高いものだけです。交換価値は購入した瞬間になくなります。借金持ちとなって失敗しないようにしましょう。
- プロは、失敗から立ち直るのが潔いアマチュアのことです。
- 並々ならぬ主張をするのなら、信じるに足る並々ならぬ証拠を集める必要があります。
- 部屋の中で、最も賢い人とならないようにしましょう。自分より賢い人とつるみましょう。もっといいのは、自分と意見が食い違う賢い人をみつけることです。
- 会話の3原則。本当の理由を知りたいのなら言葉を表面的に捉えないようにしましょう。何度も理由を聞くのです。3回目の答えが、真実に最も近いでしょう。
- ベストを目指すより、唯一無二でありましょう。
- みんな人見知りです。みんな、自分から自己紹介せずメールが来るのを待っています。誘われるのを待っています。それならまずはあなたから。
- 拒否られても、個人的に受け取らないようにしましょう。自分と同じように、その人も忙しかったのだと思うようにしましょう。そして時間をおいて、また提案してみましょう。2度目の成功率の高さに驚くでしょう。
- 習慣づけの目的は、その行為をするかしないかの「自己交渉」を取り除くことにあります。するかしないかを決めるエネルギーを割かなくてすむようになるのです。ただやるだけなのです。正直であること、デンタルフロスをすることなど良い習慣は多岐にわたります。
- 迅速であることは、相手への敬意を表すことになります。
- 若いときに少なくとも6ヶ月、小さい部屋やテントに住んで豆を食べるだけの最低の生活をしてみてください。そうすることで、今後の将来に何かリスクをとらなけれいけない選択をするときに、最悪のシナリオを恐れなくなります。
- 「彼ら」などいません。(「人はみな人」の意)
- 他者に興味を持つことが、あなたを興味深くします。興味深い人でありたいなら、あらゆることに興味を持ちましょう。
- 寛容でありましょう。死ぬときに与えすぎたことを後悔する人はいません。
- いいものを作りたければ、ただやるだけです。すばらしいものをつくりたければ、何度も作り直すだけです。傑作を作る秘訣は、作り直し(リメイク)にあります。
- 黄金比は失敗しません。あらゆる美徳の基本にあります。
- 家で失くしたものをみつけたとき、もとの場所に戻すのではなく、最初に探した場所に戻しましょう。
- 節約と投資は良い習慣です。定期的な少額の投資を何十年も続けることが豊かさへの最初の一歩です。
- 間違いを犯すことは人間誰にでもあることです。間違いを認めることはすばらしいことです。犯した間違いに対してすぐに応じて、責任をとり筋を通すことほど、人徳を高めることはありません。しくったら白状しましょう。(間違いを)認めることはパワフルです。
- アジアでの地上戦に巻き込まれないようにしましょう。
- 顧客・観客・クライアントに尽くすことにはまってもいいですし、競合相手を負かすことにはまってもいいでしょう。しかし、自分をさらなる高みへつれていってくれるのは、顧客に尽くすほうです。
- とにかくあらゆる機会に顔を出しましょう。ある成功者によると、成功の秘訣は99%顔を出すことにあるとのことです。
- 創作の過程と改善を分けましょう。執筆、編集、校正、推敲と分析を同時にはできません。もし手をつけはじめたら、編集者は執筆者を止めましょう。発明中は、選択をしないように。スケッチ中は、詳しく調べないように。初稿執筆時には、熟考しないように。はじめの頃に肝心なのは、人目に晒されることから、創作者マインドが解放されていることです。
- よく失敗をしていないのなら、苦労せずにやっているということです。
- おそらく最も直感に反した宇宙の真理とは、与えるほど得られるということです。これを理解することが賢さへの第一歩です。
- 友人は、お金に勝る。お金があれば何でもできますが、友人がいるほうがいいです。ボートを所有することよりも、友人がいながらにしてボートを持っていたほうがいいものです。
- 正直者を騙すことは難しいです。
- 目標がなくなったとき、95%の確率でそれは手の届く範囲内で見かけているはずです。
- あなたを形作るのは、言ったことでも信じることでも、何に投票したかでもありません。何をしたか、何に時間を費やしたかです。
- 充電器やアダプターを忘れたらホテルで聞いてみましょう。客が忘れていった充電器やアダプターを保管してる場合があるからです。借りれるかどうか聞いてみてください。
- 憎しみは、憎んでいる人に影響を与えない呪いです。憎しみをたれている人を毒すだけです。解毒するように、その憎しみを解き放ちましょう。
- 改善に限界はありません。才能は、不平等に分け与えられていますが、取り組み始めたことを改善することに限界はありません。
- 下準備は入念に。家の建築、映画の撮影、イベント、アプリの開発などたいていの大仕事は9割完了したら、残り1割を仕上げるのに、最初に9割完了させるのに費やした時間を要するものです。
- 死んだら、あなたへの評価以外に残るものはありません。
- 歳をとるまでに、できるだけ多くの葬式に出席してみてください。誰も故人の偉業については話していないことに気づくはずです。人々が話すのは、故人がその偉業を成し遂げる過程でどんな人であったかです。
- 高額な買い物をする時には、その商品が使えなくなるまでに、修理代、点検代、処分代もかかることを想定しましょう。
- どんな現実も、あり得る虚構(fiction)から生まれます。故に、想像は宇宙における最も強力な力であり、誰しもができることです。周りの人が知っていることを無視することでためになる、人生のスキルのひとつです。
- 危機や災害に遭ったら、その経験を無駄にしないように。問題がないところに、進歩はありません。
- バケーションでは、旅程表で最も遠いところに最初にいきましょう。遠隔地で異質への感動を最大化すると、帰路で見慣れた街並みに安堵するからです。
- 何かを頼まれた時、自問してください。明日締め切りでも引き受けますか?このフィルターを通過するようなことはそう多くないはずです。
- 苦手な人のことについて何かいうのは、メールではなく直接話すようにしましょう。なぜなら結局、読まれてしまうからです。
- 就職を(知り合いの)上司に懇願することは、上司にとっては単なる問題の一つに過ぎません。上司が今抱える問題を、あなたが解決できたら、あなたは雇われるでしょう。雇われるためには、上司のように考えましょう。
- 芸術とは、削ぎ落とした結果最後に残るものです。
- ものを得ることよりも、経験をすることのほうが深い満足感をもたらします。
- 調べごとの7原則。7原則を網羅すれば、なんでも知ることができます。最初の情報元(の人)が知らなかったら、次に聞くべし人を尋ねてみてください。それを繰り返してください。7つめのソースまでいったときには、答えが出ているはずです。
- 謝り方。迅速に、具体的に、真摯に。
- 電話で、誘いや提案に返答しないようにしましょう。そのような緊急性は、ごまかしに過ぎません。
- あなたに意地悪してきたり、感じが悪い人がいたら、体調が悪いんだと思うようにしましょう。そうすると同情して、対立が和らぎます。
- 散らかりを片付けると、本当に大切なもののための「余地」ができます。
- 本当は有名になんかなりたくないはず。有名人の経歴を読んでみてください。
- (職務)経歴は過大評価されがちです。人は、才能で採用しスキルをあげるためにトレーニングの機会を与えましょう。偉業は、初めての人が成し遂げることが多いのです。
- バケーション+災難=アドベンチャー
- ツールの買い方:まずは最安のものを買いましょう。使用頻度が高いものだけアップグレードしましょう。もし仕事で使わざるを得ないのなら、最高スペックのものを買いましょう。
- 恥を忍んで、20分間の仮眠方法を習得しましょう。
- 自分の好きなことを知らないで、至福を追求することは停滞への一歩です。若いうちは、「何でもいいからマスターしろ」です。1つのことをマスターすることで、それが自分に喜びをもたらす何かにつながり、最終的には自分の好きなことをみつけることになるでしょう。
- 100年後、わたしが真実だと思った今日の多くのことは、間違いとなるでしょう。あきれるほどに間違っているかもしれませんが、これを見つけるのに私は一生懸命やってきました。
- 長い間、未来は楽観主義者によって形作られてきました。楽観主義者になるためには、これまで私たちが生み出した問題から目を背ける必要はありません。能力を高め、これらの問題を解決することを想像すればいいだけです。
- 宇宙は、あなたが成功することを密かに企んでくれています。プロノイア(他人から支援を受けていると思い込む支援妄想)を受け入れるのなら、こう考えるとよいでしょう。