どうも。いつも新しい電子機器を買うときに、大失敗していましたTatsumaru Timesのモロズミです。
過去には、Pomeraというタイピング専用のデジタルメモや、Lenovoのスクリーンの首が回る小型ノートパソコンを購入しては、周りに笑われてきました。
しかしここ5年ほどはApple製品で安定感を保っていました。ガラケーからiPhoneに乗り換え、そのユーザビリティに感動し、Mac Book Proを使い始めたのでした。今でも使っています。iPhoneも3台ほど乗り換えました。
しかし、ついに今転換期が来たのです。
募るiPhoneへの不満
うすうすみなさん気づいているかもしれませんが、最近のiPhone微妙じゃないですか?
ぼくはSIMフリーのiPhone4 を持っていました。しかし、
・バッテリーの消費が半端なくて、1日もたないとか普通
・iPhone4のOSだと使えないアプリが多々ある
・とにかくクラッシュしまくる
ということに、苛立ちを隠せませんでした。それでスウェーデンでiPhone5を購入したのでした。もちろんiPhone4よりはるかによかったです。最初は感動しましたが、やはりバッテリーの持ちは良くありませんでした。
そして問題は日本に帰ってきてから起きました。
iPhoneを謎に二台持ちする悲劇
そうです。iPhoneを2台持ちしていたのです。何故ならば、スウェーデンで買ったiPhone5はSIMカードがスウェーデンの携帯キャリア会社に縛られていたからです。これはつまり、日本でSIMカードを購入し、挿入しても使えないということを意味しています。
しかたなく、SIMフリーのiPhone4に格安SIMカードを挿入して、日本で使うことにしました。しかしiPhone4のあまりの画質のしょぼさ、カメラの遅さ、容量の少なさ、クラッシュの多さに愕然し、外出先でWifiを使うときのために、iPhone5を持ち歩くことにしたのでした。
もうそのだるさときたら半端ない。
しかもなぜかLINEは一つのスマホでしか使えないので、iPhone4で使うことになり、のろまっぷりに腹がたつ。
そして相変わらず、iPhone5のバッテリーの減りは早い。
当然、ポケモンGOはWifiがあるところでしかできず、iMessageが来たと思ったらMacと2台のiPhoneで通知が一斉にくるわ、いい写真撮ろうとしたら画像フォルダいっぱいになってるわ、充電器も違うからコードがぐちゃぐちゃになる始末…
もう最悪でした。
SIMカードが2枚入るスマホがあるらしい…?
そんなときにふと、ストックホルムの同僚のスマホのことを思い出しました。
そういえば「SIMカードが2枚入る」とか言っていたな、と。
しかも結構、悪くない値段で買えるとか。すでに購入している人からの紹介じゃないと買えないとか。新しいコンセプトの端末で、「フラッグシップ(企業の商品やブランドの中で最上級や最高級のものなどを指す)フォーン」と呼ばれているとか、中国の新興企業が開発しているとか。
それで早速、ネットで調べまくりましたが、その一週間後には手元にありました。
これぞ次世代のフラッグシップフォーン、「OnePlus」
OnePlus とは?
OnePlus3とは、中国のスマホメーカーOnePlusが開発したスマートフォンです。プラットホームはAndroidで、これまでのOnePlusシリーズの第三弾。
日本では、iPhone6s を超える「超ハイエンドスマホ」として注目を集めているようです。デザインもとてもシンプルなアルミ製のボディです。SIMフリーです。日本に販売店はなかったので、Amazonから購入しました。
OnePlus3の特徴 3つ
まずはこれです、OnePlus3のバッテリーです。
OnePlus3にして、日中に電池切れるということが一切なくなりました。ガチです。バッテリー容量が、iPhone6s の1.75倍もあるからです。
さらに、ダッシュチャージという独自の急速充電機能がすごいんです。
ぶっとい充電器をコンセントにつなげると、30分以内に63%まで急速充電してくれます。たいていの場合、1日フルで使ってもゼロにはならないので、夕方に急速充電をすれば15分以内に全回復します。
もうこれだけで、電池切れの不安がなくなりました。
SIMカードが2枚入る
もうこの機能だけで、OnePlus3にしてよかったです。
SIMカードが2枚入るという伝説は本当でした。
SIMカードのスロットを引っ張り出すとSIMカードが2枚入れられるようになっています。設定画面でPINコードを入力すると、スウェーデンのComviqのカードも、日本のDocomoのSIMカードも有効化されました。
また設定から、どちらのSIMカードをON/OFFにするかも簡単に変えられます。日本にいる今は、DocomoのSIMだけ有効にして、スウェーデンにいるときはComviqだけを有効にするといったことができます。
つまり、日本と海外のSIMカードを入れっぱなしにしたまま、あとはボタンひとつでどちらを使うかを変更ができるようになったので、出し入れする手間がなくなりました。
海外に頻繁に行く人にとっては、これがどんだけ助かることか!
カメラ、画質、容量がハイスペックすぎるのに低価格
そしてそして、画面大きさ、解像度がとんでもないです。
OnePlus3を使っている友人に「何のスマホそれ?」とすぐ聞かれるのは、画面の大きさと解像度の高さのためでしょう。
カメラの質もぶっ飛んでいます。
容量もデフォルトが64Gなので、この解像度の高い写真を、容量を気にすることなく撮ることができます。もう解放された気分。ブログで写真使う人には本当に助かる。
iPhone 6s とOnePlus3のスペックを比較してみた
ぼくはそんなにスペックとかあまり重視していませんでした。最低限バッテリーが今より長持ちして、クラッシュせず、容量を気にせず写真がとれるスマホであればいいかなと。そしたらどうでしょう。クラッシュともバッテリー、容量切れとも、無縁になりました。
それはどうやら、この高スペックのおかげらしいですね。
iPhone6s とスペックを比較してみるとほとんどすべての項目でOnePlus3が上回っています。
このスペックでいて、価格が399ユーロ(約4万7,000円) は異常です。ちなみにiPhone6sの64G は¥96,984です。半額近くなのにこのスペックですよ。
使用感
唯一ぼくがiPhoneより劣っているなと感じたのは、スピーカーの質です。音楽を流してみるとわかります。あと、画面がでかすぎるのと、本体がアルミで滑りやすいのも微妙です。もちろんゲーム、Netflixは申し分ないですが、チャットやLineなどの普段使いの文字入力はしにくいです。まあ大きさをとるならトレードオフですが、そのうち慣れるでしょう。
慣れといえば、Android端末への慣れも挙げられます。これまでずっとiOSだったので、初めは手こずりました。できるだけiPhoneと同じ操作で使える様に設定したりしました。しかし、人間ってすごいですね、3週間もすればストレスなく使える様になっていました。
iOS出身者が気づいたAndoidの特徴は、アプリ、ウィジット、設定がiOSよりも多様で、より自分テイストにできるという点です。しかしそのぶん、シンプルなiOSとは異なり、インターフェースが複雑な印象でした。そういう意味では、iPhoneはやはり操作が簡単ですね。
OnePlus3のテーマ”NEVER SETTLE”の意味
ぼくがOnePlus3を絶賛する最大の理由は、このスマートフォンのモットーです。
場所・携帯キャリア、バッテリーの消耗から「自由」になれる
「NEVER SETTLE」というOnePlus3のテーマが、このスマホの随所に一貫して散りばめられている様に感じます。Never settleは、「決して満足せず、 上を目指せ」という意味があります。しかしぼくは、もともとのsettle = 定住する、落ち着くという意味で使われる、「Never Settle」がこのスマホっぽいなと思いました。例えば、デュアルSIMフリーであることは、世界中どこの国へいっても、携帯キャリアをすぐに変えられれるので、携帯キャリアに「縛られる」ことがなくなります。そうです、「自由になる」という意味です。
バッテリーの持ちもいいので、もう電源を探し回る必要もありません。
iOSというプラットホームから自由になれる
またAndroidプラットホームは、iOSと比べるとよりオープンなプラットホームであるといえます。iOSのアプリの審査の厳しさは有名で、サードパーティのアプリをダウンロードできるのはAndroidです。つまり、日本のiPhoneではダウンロードできないSpotifyなどもガンガン使えてしまいます。
以下のNew York Timesの記事では、iPhoneのプラットホームがiOS 7にアップグレードした後にiPhone4の動作が遅くなり、バッテリーの減りが早くなったことが、多くの人に同時に起こったことを書いています。このタイミングで、AppleはiPhone 5C などの新製品を出しています。これはつまり、ユーザーが古い陳腐化したモデルを使うことに耐えられない様にして、新しい製品の購入を促すというAppleのビジネスの一環だったのです。

これは、計画的陳腐化(planned obsolescence)と呼ばれています。計画的陳腐化とは、製品の寿命を人為的に短縮する仕組みを製造段階で製品に組み込むことです。第一次世界大戦と第二次世界大戦の間に結ばれた「ボイボス・カルテル」においては、参加企業の「白熱電球」の寿命が1,000時間を越えないようにするという計画的陳腐化が世界規模で行われたことで知られています。これは、経済を活性化するためには有効だという意見もありますが、消費者にとっては損をするだけです。計画的陳腐化をしてもそれに変わるイノベーティブなアップグレードがある場合においては、消費者はまだ声をあげませんが、ぼくは最近ちょっと嫌になってきました。冒頭のiPhone4のしょぼさはこのせいだったんですね。
携帯キャリア、電源、(計画的陳腐化をする)iOSから、本当の意味で「自由」になれるOnePlus3は、ぼくみたいに住んでいるとこが文字どおり「移ろいやすい人」のためのスマホといえるでしょう。
旅人、海外移住者、旅行者、転勤者、留学生へ
OnePlus3 おすすめしておきます。