新年、明けましておめでとうございます。
今年は2年ぶりに年越しを日本の実家で過ごすことができました。実家のビーグルも白くなってきましたが相変わらず、おばかでした。
年末は、ちょっとバタバタしていました。
12月はユースワーク・シティズンシップ教育の勉強会に3つ参加、静岡には、キャリア概論の授業と学生時代のユースワークの団体のOB・OG会へ参加、東京ではゼミの忘年会に、先輩の結婚式二次会、長野には沖縄に移住する旧友の送別会と信州大学の研究会での報告会にコメンテーターとして参加、そして長野に帰省というわけです
隙間時間に、論文執筆・仕事・ブログ更新をしていました。
2016年のまとめ
2016年は本当にとんでもない年になりました。ブレクジット、トランプ旋風なんのその!
スウェーデンからの思いがけない帰国
2年間のスウェーデンの大学院のプログラムがはじまって1年半、現地のIT会社で仕事を得て経済的にも安定するなか学業にも専念することができました。しかしそんな中、学生ビザへの切り替えがうまくいかず、移民局と争った挙句の果ての2016年3月、日本への帰国を余儀なくされました。

フリーランスのコンサルタントとして開業
仕事がスウェーデンでできなくなったので、その関係でスウェーデンの仕事を継続するには、個人事業主になる必要があったので、フリーのコンサルタントとして開業をしました。

もともとフリーになるなど考えていませんでしたが、おかげでスウェーデンのIT会社の仕事以外にも、調査研究や記事執筆、インタビュー、講演、通訳・案内など様々な仕事を受けることができ、収入源の幅が広がりました。またこの半年で勉強会・講演会で7回話す機会がありました。
おかげさまでパソコンとネットさえあればどこでも生きていけるような状態になりました。3月には日本で初めて自営業としての確定申告をしなければいけませんが、何しろ初心者なのでフリーランス界隈で有名なやよいの青色申告オンラインで今から準備しています。
信濃毎日新聞の連載
2016年最も、意義深くやりがいのあったお仕事がこちらでした。6月18日から6月29日の信濃毎日新聞の全12回に及ぶ連載「群青の風」の取材のお手伝いです。記者さんとスウェーデンまで同行し、取材先のアレンジメント、案内、通訳、調査補助をしました。
さらには一面記事も執筆させていただきました。
過去に、長野県茅野市の中高生施設「チノチノ」に通っており、それがきっかけで静岡でユースワークの活動をし、北欧のユースワークを学びに行っている人がいる、ということで繋がったのでした。わずか2週間程度の滞在でしたが、改めてスウェーデンのユースワークをじっくり学びなおす機会となり、また新聞記者さんの取材ぶりに仕事への姿勢を改めさせられました。

東京大学への留学
もう一つの転機はここで訪れました。ストックホルム大学と東京大学が毎年2月に開催しているジョイントセミナーがきっかけで、東京大学への留学をすることになったことです。

7月から東京に移住し、現在まで特別研究生として所属しています。ありがたいことに若者支援・ユースワーク、シティズンシップ教育系の研究会や勉強会、視察などに誘われる機会に恵まれたので、前までぼやけていた日本のこれらの分野の現状がよりくっきり・はっきり見えてくるようになりました。
2017年、挑戦したいこと
さて荒れに荒れまくった2016年が終わり、2017年になりました。
ベタですが挑戦したいことを書いてみます。
人生初の単著の出版
人生初の単著を出すことになりました。話は昨年の今頃いただき、執筆作業を初夏に済ませ、現在は編集段階です。僕の半生の集大成です。ぜひ事前予約を!
スウェーデンではなぜ81%の若者が選挙に投票するのか 合同出版 https://t.co/frBw4zdBGw 人生初の著書です!発売は年明けですがAmazonでは予約受付してるようなので、ぜひ!
— Tatsumaru@東大留学中 (@tppay) 2016年10月14日
翻訳出版
人生初の出版が終えたら、今度は人生初の翻訳出版も挑戦したいです。挑戦したい翻訳は、どちらもスウェーデン語で、スウェーデン最大のユースセンターであるフリースフーセット(Frushuset)の本と、創設者のアンダーシュ・カールベリの自伝です。

2016年の夏にFryshusetで購入した本と、グッズ。
スウェーデンのユースワークを知るには絶対に避けては通れないし、ここに表れている価値を伝えることが自身のミッションだと思うからです。お手伝いただける出版社を募集します。
大学院の修了
スウェーデンの大学院のプログラムが始まってもう2年半以上経ちました。本来2年きっかしで終わるところ、ぼくは日本への留学や修論の執筆が遅くなって在学を伸ばしに伸ばしています。東京大学の特別研究生は1年が限度なので、2017年、6月には修了をする予定です。それまで修論、頑張ります。
シベリア鉄道でスウェーデン入り

By: Kyle Taylor – CC BY 2.0
6月の修論の提出は、ぶっちゃけスウェーデンにいかなくてもできますが、あえてこれをやってみたいんです。それはストックホルムのラーメン屋でバイトをしていた時に日本人のオーナーから「ストックホルムまで徒歩できた」というロマンを聞いたときから憧れていました。フェリーと鉄道を経由すれば本当に行けてしまうのです。ならば、6月のスウェーデンでの修論の発表に合わせて、いざまいろうということです。
人生初のアフリカ・南アメリカ大陸入り
シベリア鉄道を通じて、スウェーデン入りしたらそのまま南に下って、アフリカそして友人の祖父が住んでいるブラジルに行ってみようか模索しています。
スウェーデンやヨーロッパで就職をしたら、定期的に世界中旅をするのは難しくないですが、日本ではそういうわけにはいきません。定住して定職につく前の今しか、こんなことはできないだろうということで、友人と飛んで行こうと思います。
この旅行記は、noteの有料マガジン「Livet Leker」でもバンバン公開していきます。

市民活動・ユースワーク
現在、仕事はフリーで多岐に及びますが、徐々に市民活動系の団体からの仕事も増やして行きたいです。自分の食い扶持はあるので、それ以外の時間を当てていきたいです。例えば、スウェーデン直接民主党や、緑の党が使っている液体民主主義を実現させるオンラインプラットフォームの日本語版の構築。誰か一緒にやりませんか?

あとはこれまで通り、自分ができる範囲でのユースワーク活動(今でいうなら学生団体サポートと、北欧留学支援)を続けることです。ユースワーク系の活動は、ローカルで繋がりがかなりできてきたので、何か形にできたらと思っています。
(あとDJを教えるユースワークもしたいなあ〜したいなあ〜)
研究・論文
修士論文が終わりひと段落ついたら、学会へ研究論文を投稿していこうと思います。スウェーデンの若者参加とユースワークで狙っていきます。
まとめ
2017年は、年の瀬にいただいた言葉「人々が合意できるであろう価値観」を探り、そこに基づき、しかし自分の期待を裏切りることを恐れず、「根を張らない生き方」を楽しんでいきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いします。
Comment