北欧では今でも留学生でも学費が無料な国がある。
北欧以外のヨーロッパの大学も、やはり日本と比べたら断然学費は安いです。ガーディアンのこちらの記事でも、日本の学費の高さがイギリス・アメリカに次いで高いとあります。世間の関心の高さからなのか、昨年最も読まれた記事が、北欧では大学が無料で行ける国もあることを書いたこちらの記事でした。ノルウェー、フィンランド、そしてドイツではEU、EEA加盟国外出身の留学生、つまり日本人でも学費なしで大学で勉強できることが書いてあります。
その他のヨーロッパの国の学費も安かったので調べてみました
というわけで、いっそのこと北欧だけでなく他のヨーロッパの大学の学費も調べちゃいました。OECDの Education at Glaneを読む元気がなかったので、参考にしたソースはJASSOとこちらとこちら。
・なお以下の表でいう学費とは、EU、EEA加盟国以外の出身の学生にかかる学費のことで、EU圏内の学生とは異なります。・学費が「€1,900から€3,850まで」とある場合は下の値を採用します。
・なお円換算の為替レートは最新更新時の2018年現在の値です。
以下の表にまとめました。(→右側にスクロール可能です)
国 | 学費/登録料 (年間) | 円換算 | 備考 |
フランス | €180 | ¥23,671 | 国公立校:無料(ただし別途登録料などで課程・専攻などにより学士181ユーロ~博士380ユーロ以上/年が必要)グランゼコール、専門学校:約500~9,000ユーロ/年、または学校・専攻によりそれ以上 |
オーストリア | €1,460 | ¥191,997 | 総合大学:726.72ユーロ/学期なので年間に換算。 |
ベルギー | €1,900 | ¥249,860 | 学費は€1,900から€3,850までプログラムや大学による |
チェコ | $0 | ¥0 | すべての公立大学でチェコ語で修学する場合は学費は無料。チェコ語以外の英語などプログラムの学費は年間0〜$15,000と、大学によって異なる |
ギリシャ | €1,500 | ¥197,258 | – |
イタリア | €850 | ¥111,779 | イタリアの私立大学の学費は年間200万円近くかかるところもあるが、公立大学は年間約10万円から13万円程度で収まるところもある。 |
スペイン | €680 | ¥89,423 | 学費は単位数に応じるので大学院レベルでは高くなる。公立大学の学士課程の学費は、年額680~1,400ユーロほど。州によって異なる。 |
ポーランド | €2,000 | ¥263,010 | 学費は2000ユーロから6000ユーロ (約26万〜約78万円)まで大学とプログラムによって異なる。 |
スロバキア | €2,000 | ¥263,010 | EUの学生は無料であるが、EU圏外の学生は2000ユーロから5000ユーロ(約26万〜64万円)。 |
ポルトガル | $1,500 | ¥160,395 | – |
学費が無料な国もある
いかがだったでしょうか?
チェコの「チェコ語での修学なら無料」ってのはすごいですね。
そのためには、このようにチェコ語で大学の授業を受けるために準備ができるようです。
ざっくりÚJOPの準備コースの説明見た感じ、2学期でチェコ語の勉強中心にしつつ各科目の入学試験対策もしてくれるらしい。
プラハだと学費は基本の教材費含めて80万円弱。チェコ語+塾って考えたら安くね?
興味出てきたけど高卒認定が必要ならまずMaturita受験からかな…https://t.co/UOmmxTA08K— ヒサノアスカ (@AsukaHisano) 2018年7月18日
そしてあのフランスがこんなに安いとはちょっと意外でした。ポーランド、ベルギーがちょい高めですね。それにしても、デンマークを除けば一番高くても年間学費に30万円かからないってのは、やっぱすごいですよね。
「でもその国の言語、勉強してないし..」と思うかもしれませんが、ヨーロッパでは英語で学部から修学できる大学も多いというのは知っておいたほうがいいです。
日本語で探すことができるヨーロッパの大学の一般的な情報は、JASSOの海外留学支援サイトで入手すればいいです。
海外留学支援サイト
いきなり海外の大学への留学はTOEFLの点数なども足りず、英語力も十分ではない人が多いはずです。さらに本当に海外の大学への留学が合っているかどうかを「試す」ためにも、短期で「お試し留学」をすることがおすすめです。
そういう人は、海外の語学学校の情報が調べられる、「ラングペディア」などの比較サイトを有効活用するのも一つの手でしょう。最近では、「スマ留」というサービスも始まりました。
従来の留学サービスと比べてかかる費用を最大半額に抑えたサービスだということです。ちょうど毎年、1月前後はヨーロッパの大学の学期の後期が始まる時期で、来学期(9月/10月)から留学を予定する人は各大学への申請をする必要があります。(スウェーデンは1月15日が締め切りですので、申請急ぎましょうね。半年後は8月になります。)
追記
Twitterではこんな反応がありました。
「学費が安いヨーロッパの大学13カ国をまとめました。」
〔2016年版〕 https://t.co/nSpeomb3JF*別の方がハンガリーお勧めしてます
「ヨーロッパ英語留学に、ハンガリーの国立大学が
オススメな9つの理由」https://t.co/MpLkV5wWNC— 小栗左多里 (@OGURISaori) 2016年1月12日
記事によるとハンガリーの大学の年間の学費は36万円程度だそうです。プダペストは仕事でいきましたが、本当に綺麗な街で、それでいて物価も安いので若い時に留学できたら本当によかっただろうなと今は思います。
フランスは有料化へ
さらに新しい情報提供をいただきました。
詳細な情報をありがとうございます。フランスの日本人に対する学費は2019年度から大幅に値上げされることが残念ながら今年の11月に決定されてしまいました。ブログの更新をしていただければ幸いです。https://t.co/IKi01894jk
— Fonzy (@kazparis) 2018年12月12日
ヨーロッパでも有料化が進みそうです。
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