シェアするのを忘れていました。昨年の冬に下訳に携わった「第一回欧州ユースワーク大会宣言」の和訳版です。これは2009年にEU理事会が採択し、ユースワークを重点事項として取り上げた「青少年分野におけるEUの協力についての新たな枠組み(2010-2018)」の枠組みにおいてベルギーで開催された第一回欧州ユースワーク大会の成果物です。
下訳がしょぼかったので僕のクレジットはありませんが、何か訳そうと津富教授にお誘いいただきこの文章を選んだのは、EUレベルの若者政策文章はこれまでも日本語の論文でも引き合いに出されていたのですが、EUのユースワークに関する文章はあまりありませんでした。EUレベルの若者政策と現場との間のEUレベルの議論がもっと知りたいなと思ってこれを選びました。
宣言なので正直そこまで細かい議論はこの文章にはみられませんが、大枠はつかめます。特にユースワークと若者政策のより一層の関連性、ユースワークの社会的な認知、ヨーロッパレベルの国際的な枠組みによるユースワークへのバックアップ、そしてユースワークの専門職化における懸念、に対するヨーロッパのユースワークの認識がわかります。
日本では子ども・若者支援の専門職養成に関しての議論がちらほら進行しており、昨年冬に僕自身も奈良教育大学のその研究会に参加してきました。その際にこのヨーロッパでのユースワークの専門職化の議論を引き合いに出したのですが、力不足でうまく伝えれなかったように思います。
勿論、ユースワークの歴史が長いヨーロッパとは違いはありますが、民主主義の価値に基づいた脱工業化した先進国であるという点では日本と似通った点はあります。なので「人権大国は違うね」という色眼鏡を外して、ぜひ「隣町のユースワークの勉強会」の配布資料だと思って読んでもらえればと思います。若者支援の現場の方には全くもって「机上の空論」と取られるかもしれませんが、ぜひこれをどのように読んで、そして日本の現場に「翻訳」できうるのかお聞かせ下さい。
こちらからどうぞ。