初めまして。 広島で児童教育を学んでいる大学4年生のものです。児童虐待についてスウェーデンと比較しながら研究をしています。
「スウェーデンはどのようにして体罰を廃止したのか? 」
という記事を読ませていただきました。日本で育ち、スウェーデンで暮らされていた両角さんは、日本とスウェーデンの親子関係を比べて何か違いを感じたことはありますか?
リトアニア人の知人(スウェーデンを訪れたことがある)に聞いてみると、 「スウェーデンでは、子どもは親を舐めている。」 「子どもは親と対等な立場。だから親が子どもを制止したりしようとしても聞いてくれない。」 と聞きました。 確かに、スウェーデンの子どもは小さいころから人権について学んでいると聞きましたが、 実際はどのような関係性なのでしょうか。
(関係性は家族によってさまざまだと思いますが、両角さんが感じられたことがあれば教えて頂きたいです。)
よろしくお願いいたします。
初めまして。質問ありがとうございます。
スウェーデンで子どもいたこともないので二次情報になります。 「子どもが親を舐めている」というのはぼくも聞いたことがあります。「生徒が教師を舐める」ということもあるようです。
抑圧的な教育は、子どもの権利、教育の目標である「民主主義の価値を民主主義的な方法で教える」という目的を達成するには相容れないために忌避されているように思います。その一方でではそのようなアプローチではなく、騒々しくなる生徒とどのようにうまくやっていくか、まさにこのあたりが問われているようです。ある教師は、「先生の話しを聞かない生徒が多い場合はたいてい先生への尊敬がなく、実は教師側に問題がある。子どもはわかってくる」と言っていたことを思い出しました。
他方、日本は儒教的な文化に則って、「師匠と弟子」のように「教師と生徒」の関係がデフォルトだと思います。父権主義的な考え方がその背景にあり、これは年齢、性別、による差別を許さない民主主義てきな価値観をは対をなします。それがひとつ、よきに悪しきにつけ障壁になっているように思います。
人権意識はとても高いです。そしてかなりプラクティカルな面で高いです。 こちらのスウェーデンの社会の教科書でも、
人権について、何歳になったら何ができる、できないなどを最初の章で明確に伝えています。
人種差別なども非常に敏感で、ヨーロッパの他の国よりも敏感に反応します。たまにぼくをかばってくれることもあったくらいです。
お返事ありがとうございます。
私も学校で人権について学びましたが、
実際に行使?するとなると難しいイメージがあります。
両角さんをかばってくれた方がいらっしゃったように 日常生活の中で人権の意識が根付いているとなると、
子どもたちの意識も違うのかもしれませんね。
「抑圧的でないアプローチで、
どのように子どもをしつければ良いのか。」
という問いに悩んでいる親が私の周りにはいるので、 親がもつ子ども観(親にとって子どもはどのような存在か)も違いそうですね。
教科書読んでみます。
ありがとうございます。