
久々に英語についての記事です。ヨーロッパに4年住んで、培ってきた英会話のコツをまとめました。英語の言い回しとか、単語とかじゃなくて、これだけ知っておけば「英会話が楽になるよ」というすぐに効くアドバイスです。
“I’m fine. Thank you. And you?” は絶対使うな!
教科書的には”I’m fine. Thank you. And you?” で正解ですが、これはもったいないです。せっかく話しの主導権を握れる立場になったのに、”I’m fine.” で終わらせるなんてもったいなさすぎです。しかも”fine”って言われると、受け手も突っ込んだ質問がしづらくなるくらい、つまらない形容詞です。なのでここはHappyでもTired でもSadでもなんでもいいので、Fine 以外の形容詞で自分を表しましょう。
おすすめは体調について話すことです。そうすると、その後に”because….”でその理由について話すことができます。受け手側もなんで疲れてるのか、嬉しいのか、その後の小話のネタとして聞けます。
基本的には一言二言添えて、その後に聞き返すようにしましょう。とにかく”I’m fine”で話を終わりにしないように。主導権がきたら、聞かれてもないけど自分のことを話しましょう。遠慮がちな日本人には、ちょっと話しすぎかな〜ぐらいが丁度いいです。
その”O.K”の使い方、誤解を与えてますよ
たまにHow are you? と聞かれて”I’m ok.” と返す人がいますが(僕でしたが)、これは受け手側は「え!?なんかあったの?」ってなるので気をつけてねお父さん。
この”O.K “のニュアンスは「..(お、おう)大丈夫だ..。」で、元気じゃないけどまあ体調的には「大丈夫」というように伝わっちゃいます。
つまり、O.K. には、
・いいよ、大丈夫だよ、の他に、
・許可、という意味と、
・まあまあ、良くもなく、悪くもなかった
(=decent, fine) という意味があるのです。
と以下の記事でも書いてあるように、ポジションではない意味合いで使われるときが結構多いので、気をつけましょう。
空気を読もうとするからダメ
英語は日本語と比べて会話のテンポも早く、情報量も圧倒的に多いので話しが二転三転しまくります。会話の空気を読んで相づちをうって、ずっと聞き役になっていると疲れるので、積極的に話しの主導権を握りにいきましょう。
例えば、何のテーマについて話しているかわかったら、すかさず、”Speaking of ~,” (〜に関してなんだけど)、 “When it comes to~”(〜といえば) をつかって話しに切り込んでいきましょう。で、自分が話せることにもっていくのです。これかなり便利です。
話しの流れをぶった切りたくない、と遠慮がちになることはありません。むしろ、自分から「話しを二転三転させにいく!」くらいの気持ちくらいが、ちょうどいいです。
「わかったふり」をしていいことは無し!
先日、英語を教えているアメリカ人との会話から日本語と英語の違いに改めて気づかされました。日本語は、「他人の気持ちを思いやる」=「相手の言いたいことを察する」文化なので、受け手も話者の言いたいことを掴もうとします。そして話す側もある程度「言ってることわかるでしょ」と聞き手に期待します。
いわば、話し手も聞き手も責任を共有しているような感じです。
対して、英語では間逆で話し手は、できるだけ相手が理解しやすいように努める必要があります。相手に伝わらない限り100%話し手に責任があるということです。そして、聞き手がわかったと自己表現をするまで、伝わってないということになります。
つまり、「わかったふり」が通用しません。この背景には、英語圏では「他人は基本的には異なる」という認識があるように思います。(日本はなんだかんだ同質性が高い国ですしね。)
ので、話しがわからないときは、黙ってしかめっ面をするのでなく、はっきりわからないと声に出して伝えましょう。
RとLの発音は絶対に習得せよ
ベルリンに住んでいたときの、日本語を話せるドイツ人の同居人によると日本語の「ら・り・る・れ・ろ」の子音の音は「RとLとDの間の音」だということです。つまり、欧米人にはRとLでも全く違う発音に聞こえるということです 。
”Japanese people eat rice” もRとLの発音を言い分けられないと、RiceがLice(=シラミ)と聞こえてしまうことがあるということです。逆に、全然同じ音に聞こえてもちょっと気をつけるだけでスッと伝わるようになります。
Twitter上では”Lux Super Rich”がいい練習材料になる!とつぶやかれていますが、とりあえずは以下の記事が一番わかりやすかったので、読んでみて練習してください。



スラングは知っておいて損はない
です。親父がスラングつかっていたらそりゃかっこいいですけど、なんせ日本の小学校の教員なので、お勧めしなくていいですね。ただ、英語話者はとんでもない頻度でスラングを使うので、知っているに越した事はありません。
スラングに精通していなかった頃、アメリカ人の友人の写真をとってあげたときに、”Such a badass picture!” と言われて、”Yeah it could be better”と返したら「????」となったことがありました。Badass(悪い+お尻)なのでネガティブな意味かと思いきや、これはスラングでAwesome (最高)という意味になっていたからです。
こういう感じで、スラングは全く意味が予想できないときがあるので、ぜひ以下のページを読んでスラング単語カードを作ってみてくださいね。
「日本語って本当ボキャブラリー豊富だわ〜」という人ほど、たいてい英語の慣用句や言い回しをあまり知らない可能性が高いです。例えば、
余裕! = It’s a piece of cake! とか No Sweat!
三度目の正直 = Third times’s the charm.
ドンマイ = Tough luck.
とかゲームとかスポーツをしているときなどに、よく使う割には言い方を知らなかったりします。僕はiPhoneのアプリ「リアル英会話」で練習してるのでぜひダウンロードしてみてください。こちらの記事でも書いてるけど、本当におすすめです。
否定疑問・付加疑問の答えに戸惑ったら、とりあえず自分を主語に話す
Don’t you like it? (これ好きじゃない?)と聞かれときに、日本語だったら「はい。好きじゃないです」=”Yes, I don’t.”と言えないヤツです。中学で習いましたね。
これ、知識としては知っていても慣れるのに時間がかかります。そして間違えると致命的です。お腹一杯なのにご飯のおかわりくれることになったりします。
コツは、相手の質問文の形式に関係なく、
するのならYes. しないのならNo.
できるのならYes. できないのなら No.
あるのなら Yes. ないのなら No.
と答えればいいだけです。伝わっているか心配になったら、Yes / Noは言わずに、”I don’t like it!”と自分を主語にして主張すればいいです。
とりあえず以上になります〜!
英語の勉強方法まとめ記事


