以前の記事では、TOEFL IBT対策をしている時に実際に活用した参考書を紹介しました。
今回は、TOEFL学習法に苦しんでいた昔の自分へのアドバイスです。留学をした今だから思う、これだけはやっておけばよかったというTOEFLの勉強法です。
まずはリスニング編です。
TOEFLのリスニングの比重は高い
TOEFL IBTではリーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの点数比は、それぞれ30点です。IBTで80点を取るために必要な点数配分の理想は、リーディング 23点、リスニング 22点、スピーキング 15点、ライティング 20点と言われていますが、正直このリスニングの22点が大変です。しかも、TOEFLではリスニング力が問われる問題は、スピーキングセクションでもでてきます。つまり、実際には22点以上に比重が高いのです。
結論からいうとリスニング対策には、ディクテーションが有効です。ディクテーションとは、聞き取った音声を、聞いたままに書きおろすあの訓練のことを指します。(ディクテーション自体のやり方はTOEFLテスト 一発で合格スコアをとる勉強法 を参考にしてください)
ここでは僕独自の具体的なやり方について書きます。そしていかにして練習に取り組みやすくできるかを解説します。(明日から使えるくらい本当に具体的に)
ディクテーションは、文法力を向上させる
イギリスの小学校に通っていたとき、授業でディクテーションの時間がありました。先生が教科書を読み、みんなでそれを書き取るのです。スペリングが合っているか、前置詞がちゃんとわかっているかといったチェックをされました。
引用は、同時通訳者の関谷英里子さんの著書「あなたの英語勉強法がガラリと変わる 同時通訳者の頭の中」からです。ネイティブの学校でもディクテーションはこのように英語の訓練の一環でやられているのです。そうです、ディクテーションは、リスニング力をつけるだけでなく、文法の理解を確認することも助けます。例えば、ディクテーションをして、いつも定冠詞・不定冠詞が抜けていたり、不要な複数形のSをつけていたらそれは、聞き取りのミスではなく「文法上の間違った思い込み」によりそのように書き下ろしているからなのです。
最速でネイティブ並みになるのはリスニング力
関谷さんも以下の本で語っているのですが、「リスニング力は実は『リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング』という4つの英語技能のうち一番短期間でネイティブ並の力に近づけます」と言っています。
理由を「リスニングは受け身(passive、受動的)な学習でひとりでもできるので、続ければ飛躍的に伸びます」と述べていますが、本当にそうです。要は、ある段階までいくと、テレビや映画を垂れ流ししているだけで、楽しんでできるようになるのです。ぼくも、最近ではNetflixの洋画を垂れ流しにして、自然な英語を聞き取っています。これはもはや「息抜き」しながらできるのです。しかし、そのある段階にまで持ってくのが大変でした。この段階まで持っていくためにディクテーションをがっつりやる必要があります。
ではどうやるか?
ディクテーションはノートに書き下ろさない
留学して、最も英語力が伸びたと感じた瞬間
ディクテーションで使えるアプリ・ツール
Macユーザーならポッドキャストやインタビュー音声を、iTunesに同期して、iTunesで再生しながら手元のキーボードで文字起こしをするといいです。再生、一時停止も、ご存知簡単にできますね。WindowsユーザーならTranscribeという、文字起こしツールが素晴らしいです。ウェブブラウザで利用できる無料ツールで、音声をアップロードしたら、そこで再生し、文字起こしも同じ画面でできます。また、再生ボタンの割り当てもできます。そして起こされた文字は、その場ですべて自動保存されるのも安心ポイントです。
なのでTOEFL勉強に適用するならば、リスニング問題に特化した参考書を購入し(TOEFLテストリスニング問題190 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)など)、音声をiTunes または Transcribeにアップロードし、キーボードで一文一句すべて文字起こしする、という手順になります。これで10個、トランスクリプション作るだけでもかなり力はつくでしょう。
アルクが提供している1000時間ヒアリングマラソンなどで一気にガーッとやってしまうのも有効でしょう。レベルは高いですが、「ヤバい経済学」のポッドキャストもトランスクリプションがあるので、これで練習するのもいいでしょう。
以上です。
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