メディア掲載
1月9日付の朝日新聞のこちらの記事、お手伝いしました。
(18歳をあるく:6)自信持てる、自分の居場所:朝日新聞デジタル
主に以下の部分です。本文より転載。
欧州の国々は、若者の高い失業率が問題化した1980年代半ばから、若者支援に力を入れ始めた。欧州連合(EU)は09年に「若者政策の新たな枠組み」という中期戦略を制定。財政が厳しいなか、教育や雇用、福祉など分野を横断した政策を進め、若者の社会参加を促す方針を決めた。
近年、格差や貧困の問題が深刻な移民家庭の若者への対策も急ぐ。スペクトラムのような施設もその流れに沿ったものだ。放送大学の宮本みち子教授(若者政策)は「学校に通うだけで社会に参加する方法を身につけるのは難しい。経済的に恵まれた若者はいろいろな選択肢があるが、そうではない人は様々な経験を積んで世の中の仕組みを学ぶ場が必要だ」と説明する。
スウェーデンの首都ストックホルムには「フリーシュヒューセット」(冷凍倉庫)と呼ばれる若者支援施設がある。敷地面積は東京ドームの半分ほどで、「世界一大きなユースセンター」ともいわれる。特徴は、あらゆる宗教や社会的背景を持つ子どもを受け入れる多様性だ。
スポーツや音楽を通じた「居場所」を提供するだけでなく、就労支援にも取り組む。この施設に通い、スタッフに転じたリンダ・スコグスビーさん(22)は「ドアをちょっとだけ開けておく感じ。彼らの自主性が何よりも大切です。私が自分に自信が持てるようになったのも達成感を味わったから。大人になった今、その重要さがわかります」と語った。
知り合いから朝日新聞の記者、秋山さんの案内をお願いをされ、ぼくも何度も訪問しているフリーシュセットに一緒に行きました。4時間の長時間をインタビューを職員と若者と続けました。そしてインタビュー後にこんなことをFacebookでつぶやきました。
今年2回目のFryshuset(スウェーデンのユースセンター)訪問で、今回は通訳せずにじっとワーカーと若者の話しを聞いていたのだけども、じっくり聞いていたら泣きそうになった。言葉が本当にリアルな実感から来ているってのが、ぐーっと伝わってきまして。北星余市のあの感じを思い出しました。そして自分に何かできないか考えました。
Posted by Tatsuhei Morozumi on 2015年12月10日
本当にスウェーデンのユースワーカーには頭があがりません。ぼくの原点は何かを考えさせてもらえるとても貴重な機会をいただきました。2016年のぼくの中で「口にはしない」大きな目標ができました。