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シベリア鉄道でヒマ疲れ|シベリア鉄道のりかえ北欧を目指す旅その⑦

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シベリア鉄道経由で北欧入りの旅

シベリア鉄道の記事まとめ

2017年5月、三十路に差し掛かる男2人(モロズミ、ヤマシタ)で「シベリア鉄道のりかえ北欧を目指す旅」に出ました。その時の記事をまとめます。

この日の旅程

5月20日土曜日。この日は1574kmを移動。通過した駅は、タイシェト、カンスク・イランスキー、クラスノヤルスク、アチンスク、ボゴトル、マリインスク、ユルガ、ノヴォシビルスク、ウビンスカヤ、バラビンスクです。

地図をひいてみるとこの通り。

この日から移動距離が飛躍的に伸びたのは、ご覧の通り路線が直線になったからでしょう。高低差も少なかった印象です。

それでは5月20日の様子をお楽しみください。

そろそろ暇っぷりに飽きてきた様子がわかります。

クラノヤルスク駅

夜中に暑さで目覚める。夜は空調がオフになるのか部屋の中が、サウナのような暑さになったのだ。車掌を起こすわけにいかないでとりあえず、ドアを半分開けて寝ることに。

しばらくしていつものようにロッシに起こされる。

おはようロシア。クラノヤルスク駅なう。モスクワまで残り4065km
そろそろ飽きてきたよね! pic.twitter.com/uP9970e1s3

— Tatsumaru@ストックホルム (@tppay) 2017年5月20日

人口百万人の大都市だ。ここは18世紀に交易都市として栄えるも、外国人には未開放だったために今尚旅行客にはあまり知られていない都市らしい。

髪を洗って久しぶりのドリップコーヒーとヨーグルトを摂取。


ウラジオストクのスーパーで入手したカップ麺もいただいた。

読書にも飽きたので、シベリア鉄道からブログを書けないか試してみることに。

部屋はテーブルが小さいので、食堂に移動。食堂には電源があるも、つないでも充電されず。

WordPressにログインしてブログ記事を執筆するのはネット環境が駅周辺しかないシベリア鉄道では得策ではなかったので、メール投稿機能を使うことに。初めて使ってみたが、文章だけならこれでほぼいけることが判明。

投稿したのはこちらの記事。

先日、ぼくを送り出してくれた東京大学のゼミの送別会でとてもいい話をお聞かせ頂けたので、忘れないうちにシェアしたいと思います。

マリインスク駅に到着。

イルクーツキ以降は露店は少なくなるとのことだったが、この駅では露店がチラホラ見受けられた。

おなじみの光景。

露店では商品が窓にびっしりと敷き詰められている。

乾き物、スナックなどはあるが新鮮な生物は少ない。お会計をする窓口からはピロシキを買うことができる。

ピロシキは食したので、もうひとつの名物だとみなが勧めるキャラメルワッフルをいただくことに。

キャラメルは激甘、ワッフルの中身はスカスカだったよね。

部屋では、ロッシとミシャが、ロシア語の吹き替えが入ったコメディを鑑賞していた。それはいい考えだということで、ヤマシタのスマホに入っている「ごっつええかんじ」をこちらも鑑賞することに。

ミシャがもうすぐ降りることが判明したので、しばらく雑談をすることに。お互いに共通言語がない中での会話にも慣れてきてこちらもいくつか使えるロシア語が身についてきた。ミシャは23歳でロシア鉄道の整備員として働いている。ウランウデで乗車し、今回は休日で妹を訪ねにノヴォシビルスクへ向かっているという。

この間、アレキサンドロ大佐が現れないのは警戒して車内を移動しているからだ。

モスクワでしばらく滞在することを話すと、ロッシとミシャは口を揃えてモスクワは危険だから気をつけろと警告してくれた。必ず財布はポッケに、地下鉄ではリュックサックは前にかかえるようにとのことだ。スリの連中は集団で騙してくることもときにあるという。タクシーのボッタクリもあり、ロッシの母親は空港から駅まで普通は400ルーブルのところ5000ルーブル請求されたという。

まだまだ先は長いなとぼやいていると、

「ロシアのタイムマシーンはウォッカだ」

と、ロッシの新たな名言が。

間違いない。

ノヴォシビルスク駅に到着

エメラルドグリーンの駅舎が特徴だ。

このよくわからない子連れの男の巨像も特徴的だった。ミシャとはここで別れることに。ロシアのfacebook、VK(フコンタクテ)で連絡先を交換した。

再びロッシと3人だけになる。ロッシはこの日の真夜中に下車するというので、最後の時間に色々話し合った。この時点で一同はボディランゲージと片言の英語とロシア語でほとんど通じ合うくらいのレベルになった。

そしてネット環境が次第によくなってきたのでGoogle 翻訳も利用することでこんな会話もできた。ロッシが角砂糖の入ったこの箱に書いてあるキャッチフレーズがおもしろいよと、教えてくれた。

もちろんロシア語ではわからないので、Google 翻訳のアプリで写真撮影をして、翻訳したい部分をなぞるとこう出てきた。

White as snow, sweet as sleep, clean as dream.

つまり、

「雪のように白く、眠りのように甘く、夢のように綺麗」

ということだ。

角砂糖にしては何と高貴なキャッチフレーズなんだろう。

***

ロッシは実家に帰ることを心から楽しみにしていたようだった。ここからさらに鉄道で8時間いったオムスク駅で下車し、さらにバスで300キロ北西に行ったところにロッシの自宅はあるので、結局到着するのは次の日の午前中だという。

ウラジオストクへの出張はロシア人にとっても遠すぎるようで彼の母も「こんなとこに人が住んでるの?」と地図を広げて驚いていたらしい。長い帰路ではあるものの、帰宅すればこれからは2ヶ月の休暇で家族に会えるので6日間の移動は苦ではないという。

飛行機ではなくて鉄道に乗車することにしているのは、腰が悪いかららしい。

そんなことを話していると、徐々に睡魔が襲ってくる。ロッシを見送るために寝るわけにはいかない。

暇疲れなんだろうが、時差も影響しているのではなだろうか。モスクワに近づくにつれてモスクワと現在地の時差が縮まっているが故に、太陽の位置があまり変わらない時がある。時間は過ぎていくも太陽は同位置にあるので妙な、時間感覚になっていたことも疲れの原因だろう。

しばらくするとウビンスカヤ駅につく。ここの魚の燻製が、うまいというので購入。

その後、ウトウトしながら会話を続けるも限界がきていたので一度仮眠をとることに。ロッシは、寝て降り過ごすわけにはいかなかったのでここで、ヤマシタが持参したインスタント珈琲を飲んでいた。

モスクワまで残り、3303km

シベリア鉄道の記事まとめ

2017年5月、三十路に差し掛かる男2人(モロズミ、ヤマシタ)で「シベリア鉄道のりかえ北欧を目指す旅」に出ました。その時の記事をまとめます。

シベリア鉄道の予約方法

初心者には安心|RussianTrain.com でシベリア鉄道の乗車券を予約する方法を解説。 ぼくはロシア国鉄のサイトからシベリア鉄道の乗車券を予約したのですが、かなり苦労しました。それに比べてRussian Trainは予約手続きがスムーズにできました。というわけで予約方法を解説します。ついでにロシア国鉄と比べてどちらがお得かも比較してみました。

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