この記事の結論(2026年版)
- 2022年以降、ロシア国鉄公式サイト(rzd.ru)は日本発行のクレジットカードで決済できなくなりました。かつては公式サイトから直接予約できましたが、いまはそのルートが実質的に閉ざされています。
- そのため、日本からシベリア鉄道などの乗車券を予約する現実的な手段は、正規の予約代行サービス(subagent)である RussianTrain.com を経由する方法だけというのが2026年時点の実情です。
- 発券されるのはロシア国鉄の公式e-ticketそのもの(車両番号・座席・予約システム上の記録が公式と同一)で、あやしい引換券ではありません。海外発行のVisa/MastercardでVPNなしに決済できます。
- ただし、ロシアには外務省の危険情報レベル3(渡航中止勧告)が発出されています。渡航そのものの可否は、後述の情報をふまえて各自でご判断ください。
ぼくは以前、シベリア鉄道の乗車券をロシア国鉄のホームページから予約したことがあります。
しかし、記事にも書いたようにこれが非常に予約しづらかったのです。英語表記に切り替えたにもかかわらず、途中から英語とロシア語が混在して表示され、スマホのGoogle翻訳アプリを駆使してなんとか予約できたものの、十分なネット環境がないと相当に大変な作業でした。
そして2022年以降は、そのロシア国鉄公式サイトが海外発行のクレジットカードそのものを受け付けなくなりました。つまり、かつてぼくが苦労しながらも使えた「公式サイトから直接予約」というルートは、いまの日本の読者にはほぼ使えません。
そんな状況で、日本から現実的に予約できる手段として残っているのが、友人に教えてもらった予約サイト、RussianTrain.com です。
なぜ今、RussianTrain.comなのか?
RussianTrain.comは、ロシア国鉄(RZD)公認の予約代行サービス(subagent)です。運営元はロシアに拠点を置くAnyday Travel LLCという会社で、2000年設立のVisitRussia.comの流れをくむサービスです。
ここで多くの人が不安に思うのが「代行サービスなんて、あやしい引換券をつかまされるのでは?」という点だと思います。結論から言うと、その心配はありません。
RussianTrain.comで発券されるチケットは、ロシア国鉄の公式e-ticketそのものです。車両番号・座席・中央予約システム上の予約が、公式サイトで買った場合とまったく同じもので、独自の「引換券」や「バウチャー」ではありません。手数料(commission)を上乗せする代わりに、次のメリットが得られます。
- 英語(ほかにスペイン語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・ポルトガル語)のわかりやすいインターフェース
- 海外発行のVisa/MastercardでVPNなしに決済できる(これが2026年時点で決定的に重要)
- e-ticketがPDFでメールに届く
- 英語でのカスタマーサポート
シベリア鉄道のみならず、ヘルシンキ⇄サンクトペテルブルク(ALLEGRO号)、サンクトペテルブルク⇄モスクワ(SAPSAN号)の乗車券もここから予約できます。残念ながら日本語表記はありませんが、英語だけで手続きは完結します。
実際に使ってみた感想としても、(かつての)ロシア国鉄のホームページよりも断然スムーズに手続きを進めることができました。しかもいまや、公式サイトが日本のカードで使えない以上、これが事実上の唯一の正規ルートになっています。
RussianTrain.comで乗車券を予約する方法
予約手順そのものは、とても簡単です。
RussianTrain.com のトップページを開いたら、出発駅・到着駅・出発希望日などの空欄を埋めるだけです。

たとえば「ウラジオストク発・モスクワ到着の片道チケット」を探すとします。必要事項を埋めたら「Search」をクリックします。次の画面では、旅程の候補日が表示されます。
希望日に運行がない場合でも、近い候補日が表示されます。候補日が見つからないときは、下の「Click to try to find multiple destinations」を選ぶと、乗り継ぎを含む経路を探せます。
候補日をクリックすると、その日の乗車券のオプションが表示され、さらに出発・到着時間や席のグレードで検索結果を絞り込むことができます。
早朝・深夜発を避けたいなら、出発時間を指定するとよいでしょう。鉄道名のところに「e」と表示されているものは、電子チケット(e-ticket)が利用できる列車を指します。
該当する席があれば「View Seats」をクリックすると、さらに詳細が表示されます。
この画面で、席のグレードと、コンパートメント(客室)の上段・下段どちらに座るかを決めます。席を決めたら「+」をクリックして、予約したい枚数を入力します。ここでの「1」は1座席を意味し、「個室1つ」ではない点に注意してください。
- Class:1st class(一等)、2nd class(二等)、3rd class(三等)の区分
- Services:客室の上段(Upper bunk)か下段(Lower bunk)か
- Price:それぞれの席の価格
写真のアイコンをクリックすると、各座席の仕様が写真で確認できます。
ちなみに三等席は個室になっておらず、いびきなどが直接聞こえてしまいますし、防犯面でも一等・二等に比べると気をつかいます。そのぶん料金は安く抑えられます。
座席と枚数を確定したら「Continue」→「Continue with booking」と進みます。
乗車券情報を最終確認し、連絡先と支払い情報を入力します。「Contact Person(連絡先)」のメールアドレスには、e-ticketを受け取りたい人のアドレスを入力します。追加情報の欄には、食事アレルギーやペット同伴などの要望を書き込めます。
支払いはクレジットカード(Visa/Mastercard/Maestro/Mir)またはPayPalで可能です。決済はUniteller社の安全な決済システム(PCI DSS準拠)を通じて行われます。必要情報を入力したら「Complete Booking」をクリックして予約を確定します。
電子チケット(e-ticket)は印刷すべき?
印刷しておくことを強くおすすめします。
予約後に連絡先へ送られてくるe-ticketは、印刷するだけでそれがそのまま乗車券になります。乗車時に改札で別のチケットに引き換える必要はありません。
実際にぼくが受け取ったe-ticketも、印刷して駅に持って行くだけで、そのまま乗車できました。パスポートの確認はありますが、手続きはこれだけです。
e-ticketに対応していない列車の場合は、駅の窓口か自動チェックイン機で乗車券に引き換える必要があります。いずれの場合も、乗車時には乗車券とパスポートの確認があります。
予約時期・キャンセル・変更に関するよくある質問
予約はいつからできる?
キャンセルはできる?
旅程の変更はできる?
本人以外のクレジットカードで支払える?
料金はどのくらいかかる?手数料をどう考えるか
RussianTrain.comは予約代行サービスなので、乗車券本体の価格に手数料(commission)が上乗せされます。「公式サイトより割高になるのでは?」と気になるところだと思います。
ただ、2026年時点では前提が変わっています。かつては「公式サイトなら手数料なしで安く買える」という比較が成立しましたが、その公式サイトが日本のカードで決済できなくなったいま、比較の対象そのものが存在しません。手数料は「割高な選択肢への上乗せ」ではなく、唯一の正規ルートを使うための対価と考えるのが実態に即しています。
| 座席クラス | 特徴 | 料金の目安 |
|---|---|---|
| 1st class(一等) | 2人用個室・最も快適 | 最も高い |
| 2nd class(二等) | 4人用個室・標準的 | 中間 |
| 3rd class(三等) | 開放式・個室なし・最安 | 最も安い |
予算を抑えたいなら三等席、プライバシーや快適さを重視するなら一等・二等席、という選び方になります。まずは検索画面で実際の料金を確認し、予算と快適さのバランスで選ぶのがおすすめです。
実際に使ってみて
(かつての)ロシア国鉄のホームページと比べて、圧倒的にわかりやすいというのが正直な感想です。国鉄サイトでは英語・ロシア語が混在して大いに混乱させられましたが、RussianTrain.comでは一切迷うことなく手続きを進められました。
英語表記の質、ページの案内、情報の透明度、いずれも高いといえます。e-ticketの扱いやキャンセル・変更の手順といった、旅行者がいちばん不安になる情報にきちんとアクセスできる点も安心材料でした。
公式サイトが日本のカードで使えなくなったいま、正規の発券・明確なサポート・外国カード決済という3点がそろった現実的な選択肢として、検討する価値は十分にあると思います。
予約はこちらから
渡航に関する注意(記事冒頭を参照)をふまえたうえで、乗車券の予約・料金確認は以下のリンクからどうぞ。検索と料金の確認だけなら、登録不要・無料でできます。


