北欧へ留学する方法
ついにスウェーデンの首都、ストックホルムでも起きてしまいました。4月7日午後に、ストックホルムの繁華街、ドロットニング通りをトラックが暴走しåhlens(オーレンス)というデパートに突っ込みました。すでに4人の死亡が確認されています。15人が負傷し、テロの疑いで男が逮捕されています。Dagens Nyheter紙の以下の記事では、トラックがどのルートを通ってデパートに突っ込んだのか解説しています。
Lastbil in i folkmassa – detta vet vi – DN.SE Här redovisar DN efterhand vad i skeendet som är säkerställt.
2015年11月のパリのテロを皮切りに、ヨーロッパでは各地でテロ事件が報告されるようになりました。事件に巻き込まれる可能性は低いとしても、巻き込まれる可能性はゼロではありません。
そんな中、BBC、The Local、Red Crossのもしもの時のために「テロが起きた時に何をすべきか」という記事をみつけました。とても参考になったので、以下に日本語にしてかいつまんで紹介します。
意識する
パリで銃撃が聞こえた際、多くの人は花火の音だと勘違いしたようです。それはそうでしょう。誰も銃撃の音だと思いたくないでしょう。
しかしこれは逆にいうと、その「期待」による反応の遅さが致命的になるというのです。最悪の場合を想定して「もしここでテロが起きたら自分はどうするか」と自問自答し、例えば普段は目もくれない「非常口の場所」などを頭に入れておくだけで、万が一の時に素早く反応し、行動ができるというのです。
即座に反応する
そして意識していれば反応ができます。最も重要なことはパニックに陥らないこと。小学校の避難訓練でやった「お・は・し(押さない、走らない、しゃべらない)」と同じですね。そして安全な場所を探してそこに避難することです。統計によると、生命の危機を脅かす状況に陥った際に、15%の人は生存につながる行動をすることができるが、75%が当惑しすぎて何も行動できず、残りの10%は逆に生命の危機を脅かす行動にでるということです。
ある実験では、何が奇怪なことが起きた際、複数でいるより一人でいる人の方が即座に行動を起こす傾向にあることを発見したというのも、納得です。
隠れる
地震が起きたときに机に身を隠すように、自分自身の身を何かで隠すことで、犯人からできるだけ小さい「標的」になることが重要だそうです。地面に身を伏せることもいいですが、理想的には何かコンクリートのような硬い壁の後ろに隠れるのがいいということです。
実際にパリのコンサートのテロの生存者の多くの人がテーブルを盾のようにして身を隠したようです。中には、「死んだふり」をして息を潜めて生存した人もいます※。
こちらの人はとにかく沈黙を保ち、静止するようにしたと語っています。
Another survivor, Theresa Cede, told the BBC: “One guy was badly hurt, and moaning, so we tried to say: ‘Shh, be quiet, stay alive and don’t move,’ because every time there was movement somewhere, there were more gunshots.”
“They are looking for movement – it will catch their eye,” explains Reed. This is especially true if it’s dark. Some people in the Bataclan did run for the exit when the attackers paused to reload. This can be risky, but in some scenarios running away is a good idea.
BBC | What should you do in an attack?
少しでも動いたり音を立てると、それがテロリストの目に止まり、標的になりかねないからです。
避難する
そしてチャンスがあれば安全な避難路を探し、静かにそして素早く逃げ出します。もし頭上からものが落ちてくるなら、頑丈なテーブルの下に身を隠ます。もし瓦礫に覆われそうになったら、管のある壁沿いに避難して、レスキューが来たときに管を叩くことで生存を知らせることができるようにします。ガス漏れがあるかもしれないので、マッチとライターは使わないようにします。
事件後、火の手が上がったら、濡れた布で口と鼻を抑え、煙を吸わないようにするために、できるだけ地面に身を伏せて出口を目指します。もしドアが熱かったら開けないようにします。(これはおそらくバックドラフト回避のためと察します※)もし自分のいる建物の外で爆発が起きたら、窓、リフト、外部のドアから離れて室内に留まります。
助け合う
このような何とかして「自分だけでも生き延びなければいけないような状況」でも、人々って助け合うんだそうです。ロンドン爆撃事件が起きたときも、協力することが最も効率的がよく素早い避難となったというのです。ではどうやったら助け合うことができるのでしょうか。
観察する
ことが起きているときはもちろん余裕などありませんが、状況を観察して記憶してメモをとったりすることは、後の警察の調査に役に立つということです。もし何か怪しいものや、目に留まるものがあったら、それを意識的に記憶するだけでも、その後の犯人逮捕のための有効な情報となるかもしれないのです。
戦う
これは素人はやめたほうがよさそうです。8月にアムステルダムからパリの電車で銃を武装した男に果敢に戦ったアメリカ人がいたようですが、彼らはエアフォースや州兵でプロのトレーニングを受けていたが故に、抑え込むことができたとのことです。忘れてはいけないのは、一人でもし果敢に立ち向かったとしても、相手は「チーム」で作戦を実行しているということです。
プロに任せる
こんな状況で、でしゃばることってないと思うのすが。
警察、消防、特殊部隊、はこのような緊急事態のためのプロです。余計に困惑させるような情報提供や、行動は慎んで、彼らに仕事を任せろということです。これも協力するということです。
体をあっためる
もし血を流すような怪我をしてる人をみつけたら、身を寄せ合って暖かくして、励ましてあげましょう。そして自分自身も暖かくしましょう。
通報する
事件が起きたときに、もし余裕があれば112[the European emergency number] に電話をして通報しましょう。そして、今自分がどこにいて何が起きているのかという「事実」を冷静に伝えることが大事ということです。また何か不審なものを見かけたり、犯人逮捕に結びつくような有効な手がかりを見つけた際にも、ここへ電話して情報提供することも忘れないようにしましょう。
まずは、普段からちょっと「意識」することから始めてみましょう。