今や伝説となってしまった、スウェーデンのDJ、Avicii。
その彼になんと秘密の彼女がいたことが明らかになりました。そしてその彼女が、彼の死の際に書いた手紙があったようです。
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翻訳をしてくれる人を募集したところ、
Aviciiの極秘の彼女があかした彼への愛。誰か彼女のインスタの手紙訳しませんか?英語です https://t.co/8ag28HtEyT
— たっぺい/ブロガー系北欧研究者 (@tppay) 2018年4月29日
なんと名乗り出てくれた人がいたのです。
私でよければ訳したいです!私の周りの日本人の友人は十分に理解できてないみたいだったので。 この手紙を読んだ時とても切なくなりました😢
— Ayaka Demura🦄 (@ayakade_) 2018年4月29日
翻訳内容は上記のnoteから読むことが可能ですが、ここではAyakaさんから許可をいただいたので、いかに全文を貼りつけます。
読む前に知っておきたい前情報
いきなり読んでもよくわからないので最初に解説をします。
まず、Avicii の本名はTim(Tim Bergling )です。手紙でも何回も出てきます。
インスタグラムに画像で投稿されたこの手紙を書いたのはチェコ人のモデルである、Tereza(Tereza Kačerová)。一般には知られないように密かに付き合っていました。
そして、手紙には彼女の息子であるLuka も出てきます。LukaはTimとの息子ではありませんが、おじさんとして仲良くしていたようです。
他にも、名前が出てきますが彼女の友人かと思います。
以上のことを踏まえて、どうぞ。
彼女がインスタにあげていた画像も挿入してみました。
愛するTimへ
この数日間、誰かがこれはタチの悪い冗談、ひどいイタズラや勘違いだと私に言ってくれるのをずっと待ってたんだけど、そうじゃないみたいね。
今やっとあなたにもう2度と会えないんだって分かった。最初の数日間はあなたの友達にこれは本当のことなのか、証拠はあるのか、今あなたはどこにいるのかって何度も繰り返し聞いたし、記事は全部何かの間違いなんじゃないかって思ってた。
“RIP” “Avicii” って言葉が一緒になってる文や、あなたの名前と共に4/20という日付が書かれた文を見る度本当にショックで辛かった。誰かがWikipediaであなたの情報を過去の人の情報に書き換えたのを見て、悲しくて泣いちゃった。2018年4月20日に亡くなったって書かれてるのを最初に見たとき意味がわからなくて、そのページをしばらく眺めてた。
あなたはまだ若いのに本当に素晴らしい人だった。今でも本当に愛してる。いろいろと考えるとすごく頭が混乱するし、訳がわからない。もうあなたの頭が私の胸に、Lukaの頭が私の肩に乗った状態で朝目覚めることはない。その代わりに毎朝ひどい不安や悲しみで心臓が激しく鳴って夢の中から叩き起こされる。ねえ、こんなにも私の心臓が今強く鳴ってるのはあなたの分の鼓動までここで一緒に鳴ってるから?
あなたが死んだ日、あなたのことを感じたくてあなたの家に行ったの。シャワーにずっと打たれながら、あなたが寝室から出て来るのを待ってたんだけど、あなたは私のことを待っていなかった。あなたはその小汚い灰色の枕を抱きしめながらそこに座っていなかった。ベッドで横になっても私の顔をあなたの胸うずめることはできないし、抱きしめて背中を撫でもらうこともできなかった。あなたの匂いに包まれて寝たくて、あなたのシーツ、枕、掛け布団、マットレスカバーを持ち帰って寝たの。夜中に目が覚めた時、2人で腕枕をしながら寝て、朝汗だらけになって起きることももうないんだなって思った。
前にあなたにLukaにはあなたなしの人生なんて考えられないって言ったよね。でもこんなことになっちゃったから、今は彼があなたと過ごした時間をずっと覚えてますようにって願ってるの。だからLukaがあなたのことを忘れないように、あの子ががあなたの名前をずっと呼んでたビデオを見せ続けるね。
あなたは何にでもすぐにハマっては短期間で飽きてたね。顕微鏡、3Dプリンター、バーチャルリアリティゲームとか。あなたはMoriahには肝臓がないとかって言って笑ったり、面白いからってLukaに小さい子供に言わせるべきじゃないような言葉を言わせてたよね。
Mayaはあなたが亡くなってからあなたの匂いを忘れないように、私と彼女の枕、毛布と一緒に寝てる。少し前の夜、私が先に寝ちゃって、彼女はテレビのリモコンを私から取ろうとしたんだけど、私は寝てるのにリモコンを強く握りしめて離さなかったんだって。その前の日も同じようなことがあった。私は夢の中であなたにずっとくっついていたのかな?
あなたの家で何日も離れずにずっと一緒に過ごしたよね。あなたがトイレに行くのにすら付いて行って困らせたよね。そんな日々を今はとても恋しく思う。
あなたがいなくなって5日目、ホームレスの友達(Carlosじゃないよ)のところに行って、彼の腕の中で泣いたの。彼なら分かってくれると思って。 彼は“eres fuerte, cabrona(スペイン語であなたは強いから大丈夫)”って目に涙を溜めながら言ってくれて、彼が着けてたたった1つのブレスレットをくれた。あなたも彼と同じくらい優しかったよね。
あなたは私が泣いてる姿を見るのが本当に嫌だって言ったよね。今私が泣いてるのをどこかで見て悲しんでるかな?
私が今書いてる映画の中ではあなたは愛する人を失くす役。でもあなたはいなくなっちゃたからその映画が発表されることはない。大量の脚本に関するメモが貼られたボードをリビングのど真ん中に何週間も置かせてくれたよね。あなたが家に帰ってきた時、私の脚本を読むのを楽しみにしててくれたけど、その時丁度私は作品のアイディアが次々と浮かんで止まらなくて、私が外に座って脚本を書き終えるのを待っててくれたよね。でももうあなたがその脚本を読んでくれることはないし、1番聞きたいあなたからの感想を聞くこともできない。
Lukaが生まれた時からいつも同じお願い事をしてるの。Lukaがずっと幸せでいられますようにって。2、3日前の11時11分、時計を見た瞬間また前みたいに幸せになれますようにって願った。Lukaはもう自分でお願いごとができるから、今私は私自身のために幸せになりますようにって願ってる。
辛抱強く私と一緒にいてくれてありがとう。私と出会う何年も前に、女の子たちが下着をステージのあなたに向けて投げた話(それにサインして投げ返したって?バカげてる!)を聞いて私が嘘で大げさに嫉妬しても一緒にいてくれてありがとう。私が皮膚科専門医のフリをしてあなたをからかって遊ぶのに付き合ってくれてありがとう。あなたの愛犬が私のことを何度も噛もうとしたからモンスターって呼んでたのにそのことを怒らなかったよね。
あなたが私のために費やしてくれた時間、愛、その心に本当に感謝してる。
あなたとの全ての思い出をずっと大切にするね。特にあなたのことをからかった思い出を。Mayaと私の賭けでMayaにあなたの乳首を30秒舐めさせたり、バーであなたを踊らせようとしたり、あなたの友達がいる前であなたに向けてエッチな踊りをして、あなたが恥ずかしそうにしてるのを見て楽しんだり。あなたは本当にシャイで可愛い人だった。
来世では私たちはハノイからサイゴンまでバイクで走ったり、ヨーロッパでお城を買ったり、スカイダイビングのライセンスを取ったりしてるかな?
あなたの人生に関わることができてよかったと本当に思ってる。本当にこれ以上ないくらい幸せだった。あなたとの将来を考えると本当に楽しみで仕方なかった。でも今はラジオであなたの曲が急に流れたらどうしようとか、Sunset Plazaへ向かう途中の分かれ道でLukaがTim!ってあなたの名前を叫ばないかとかって心配してる。少しでもあなたのことを思い返すと本当に胸が引き裂かれそうになるくらい辛いから、誰かがあなたのことを話題に挙げたらどうしようと思って人と話すのも怖い。
今は誰が私とTrentがケンカをするのを止めてくれるの?誰が私がモデルをやりたくなかったらやらなくていいって言ってくれるの?誰がお互いに適度な距離感を保とうって言ってくれるの?例えば、あなたの脚の上でオナラをしないとかね。
私はあなたのことを困らせるのが大好きだった。今はあなたから返信が返ってくることはないって分かっていても、面倒なメッセージを大量に送ることができない。どっちが女でどっちが男か忘れたフリして質問し続けたり、あなたのスマートフォンでスナップチャットのフィルターでたくさんビデオを撮ったりすることもできない。スナップチャットのフィルターが嫌いで何度も私に止めるように言ってたね。
ダイヤモンドが3つ付いたブレスレットをくれたね。3つのダイヤモンドはそれぞれあなたとLukaと私を意味するって。Moriahは冗談で彼女の分のダイヤモンドをもう1つ付け足すべきだって言ってた。今ブレスレットに付いているダイヤモンドのうち1つはあなたの分?それともMoriahの分かな?
一緒にいた時私がしたヘマや失敗には全部謝ったけど、本当に悪いと思ってなかったことに対してはまだ謝ってなかったよね。あなたは皮膚ガンだってあなたにしつこく言い続けてごめんなさい。私のお父さんが除去したけど結局それはただのホクロだった。月経の度にあなたのシーツを汚してごめんなさい。付き合ってた時に全然オシャレをしなくてごめんなさい。
私たちの関係を何にも邪魔されたくなかったから、ずっと私たち2人だけのプライベートなものにしてた。もし私たちのことを公表する時は、私たちの子供を授かった時だって思ってた。でもその計画は結局大失敗。人生って本当にうまくいかないのね。
あなたとずっと一緒にいるって思ってたし(可能ならどうかお願い、一緒にいさせて欲しい)、永遠っていう言葉をとても身近に感じてた。でも今はあなたとずっと一緒にいることはできないんだって痛感してる。
最後に空港に行った時、乗務員が「Berglingさん、Garrettさん、Kacerovaさん、最終案内です。搭乗口まで早くお越しください」ってスピーカー越しに私たちの名前を呼んでた。あの時はあなたがLukaを肩に担いで、私はベビーカーに荷物を乗せて2人で息を切らせて走って何とか間に合ったよね。もう2度と空港であんな風に名前を呼ばれたくない。その時の思い出が今は私の耳で鳴り響いてる。
私はあなたのことを可愛い天使って呼んでたけど、まさかこんなに早く本当に天使になっちゃうなんて思いも寄らなかった。
最後に私に言ってくれた言葉は「愛してる」だったね。私もあなたのことを愛してる。あなたがメキシカンコーラを愛してたくらい愛してる。
もしかするとそもそもあなたは私の運命の人じゃなかったのかな?最初にデートしてた頃は何でLukaがあなたにそんなに懐いているのか分からなかったし、あなたが素晴らしい父親役を務めてくれるなんて思いもしなかった。1ヶ月も経たないうちにLucaと私はあなたのキッチンでオートミールを食べてた。Lukaはスプーンを持ってあなたの寝室に行って、あなたにも食べさせてたよね。それでちょっと思うんだけど、あなたはLukaの運命の人だったのかな?あなたはただ彼の側にいるために今まで私と一緒にいたのかな?
Thomas Edisonが亡くなる直前に上を見上げて、「空の上はとても美しいだろう」って言ったんだって。空の上でゆっくり休んでね。でも早く地球に戻って来てね。そうすればまたLukaと3人で一緒に遊べるじゃない?
愛しています
Terezaより
追伸
今夜Hayleyのライブに行くのあなたは喜んでくれるよね。あなたは彼女がファンをとても大切にしていることを尊敬してたよね。今私は彼女のパフォーマンスを見て、少しでも幸せでいたいの。