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なぜ学校でもこども・若者の意見を聴くことが大事?|教育動向2026に寄稿

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最新 教育動向2026に寄稿しました。

テーマ8「子ども」で「こども・若者の意見聴取と政策反映」と題し、学校においてこども若者の参画に取り組む意義をまとめました。 その他、幅広く教育に関する動向が概観できます。

今回の寄稿では、まず「こども・若者の意見を聴き、政策や学校運営に反映することが、すでに法的にも“義務”になりつつある」という現状を整理しました。2023年施行のこども基本法や、こども大綱で掲げられた数値目標は、単なる理念ではなく、教育現場にも確実に影響を及ぼし始めています。
つまりこれからの学校は、「子どもの声を聴くこと」が努力目標ではなく、前提条件になっていく時代に入ったと言えます。

そのうえで、後半では「なぜ意見を聴くことが大事なのか」を、国内外の若者参画研究の蓄積を踏まえて解説しました。

参画とは単なる“意見聴取”ではなく、こども・若者が自分の生活や社会に対して影響力を持つ主体として育つプロセスそのものです。そしてそれを支えるのは、安心して過ごせる居場所、大人の伴走、そして権利としての承認です。

スウェーデンでは学校が「民主主義を教えるだけでなく、実践する場」であることが法律上明確にされ、若者の余暇活動やユースセンターが社会的インフラとして整備されています。その結果、若者が日常的に意見表明や自己決定を経験し、それが社会参加や高い投票率へとつながっています。
この点は、日本の教育改革を考えるうえでも大きな示唆を与えてくれます。

さらに記事の終盤では、学校を「民主主義を実践する場」として捉え直す必要性を論じています。校則の見直しを生徒主体で行うルールメイキングの実践や、生徒会活動の再評価など、すでに日本でも芽生え始めている動きを位置づけ直しました。そして、教育哲学者・苫野一徳氏の議論を手がかりに、「自由の相互承認」と「一般意志」という民主主義の核心を、教育現場でどう育てるかを提示しています。

結局のところ、こども・若者の参画は「子どものため」だけの話ではありません。むしろ、民主主義の感覚を十分に身につけてこられなかった大人自身が、子どもとともに学び直すプロセスでもあります。学校は、こどもと大人が一緒に“民主主義を練習する場”として、これからますます重要になっていくはずです。

本誌『最新教育動向2026』には、このほかにも教育政策・学校改革・GIGA・教員の働き方など、現在の教育を俯瞰できるテーマが多数掲載されています。
教育関係者はもちろん、子ども・若者の社会参加に関心のある方にも、ぜひ手に取っていただければ嬉しいです。

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