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まだこども・若者“意見聴取”止まり?若者の参画を社会の力に変えるには|月刊 自治研 に寄稿

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【寄稿のお知らせ】『月刊 自治研』2025年7月号に掲載されました

このたび、『月刊 自治研』2025年7月号(通巻790号)の特集「改めて選挙権・参政権を考える」に寄稿しました。
私の論考タイトルは、

『意見聴取』から影響力の発揮をめざす参画へ ― スウェーデンに学ぶ、地方自治体に求められるこども・若者の参画の仕組み』

です。


なぜ今「若者参画」を考えるのか?

2025年は、日本で普通選挙法が施行されてから100年、女性参政権の実現から80年という大きな節目の年です。

一方で、18歳選挙権が導入された今もなお、日本の若者の投票率や社会参加は低水準にとどまっています。「声を上げても反映されない」「聞かれても変わらない」と感じるのは、若者側の意識や能力の問題ではなく、大人社会の側にある「構造的な課題」だと本稿では指摘しています。

この点は拙著、「若者からはじまる民主主義 – スウェーデンの若者政策」(萌文社)での主張と同じです。


「啓発」では足りない。必要なのは「構造の転換」

日本では、若者参画が「社会参加の意識啓発」や「ボランティアへの動機づけ」といった、個人の内面へのアプローチに偏りがちです。
しかし、それだけでは若者の社会貢献活動が「お飾り参加」や「操り参加」に留まり、社会を変える力として機能しないリスクがあります。

大人社会が意思決定の場を独占し続ける限り、若者の声が政策に届くことはありません。本当に必要なのは、大人が自らの意思決定権限を手放し、若者に分配するという「権力構造の転換」です。


スウェーデンに学ぶ「参画の仕組み」

本稿では、スウェーデンにおける以下のような実践を紹介しています:

  • 学校でのクラス会議・生徒会・模擬選挙を通じた民主主義教育
  • 若者団体への資金支援と「口は出さずに金を出す」政策原則
  • ユースセンターにおける自由で対等な居場所づくりと企画参画
  • 若者を「保護すべき存在」ではなく「社会のリソース」として捉える価値観の共有

スウェーデンでは、若者が「意見を述べる存在」にとどまらず、「社会に働きかける主体」として制度的・文化的に位置づけられています。


若者参画を進める4つの提言

記事の終盤では、以下の4つの提言を通じて、日本の自治体が取るべき方向性を示しています:

  1. 「こども計画」を「こども・若者計画」として再編し、若者期を独立した政策対象として明確に位置づけること
  2. 学校内の「民主化」を進め、生徒が影響力を持てる仕組みを制度化すること(特に教職員側の)
  3. ユースセンターやユースワーカーへの制度的支援を強化すること
  4. 地域政策への若者の意見反映の機会を確保し、ユースカウンシル等の立ち上げ支援を行うこと

雑誌情報・購入リンク

  • 雑誌名:月刊 自治研 2025年7月号(vol.67 no.790)
  • 特集:「改めて選挙権・参政権を考える ― 普通選挙法から100年・女性参政権から80年」
  • 発行日:2025年7月5日
  • 発行元:自治体研究社
  • 定価:790円(税込)
  • 購入・詳細ページはこちら
    👉 https://www.fujisan.co.jp/product/1281704062/new/

最後に

こども・若者の声をどう「聴く」かではなく、どう「力に変える」か。
その問いを、社会の側が引き受ける時代に来ているのではないでしょうか。
ぜひご一読いただき、現場での実践や制度設計のヒントにしていただければ幸いです。

全文は以下からどうぞ。

両角 達平 (Tatsuhei Morozumi) - 「意見聴取」から影響力の発揮をめざす参画へースウェーデンに学部、自治体に求められるこども・若者の参画の仕組み - MISC - researchmap
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