デザイナーの就職について

シェアする / いいね!する

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

ホーム フォーラム 海外での就活・仕事について デザイナーの就職について

このトピックには5件の返信が含まれ、2人の投稿者がいます。2 週間、 4 日前 イリカ さんが最後の更新を行いました。

  • 投稿者
    投稿
  • #7319 返信

    イリカ

    初めまして。
    ベルリンに移住してグラフィックデザイン関係の仕事に就けないかと思っているのですが、
    いわゆる大手海外就職情報サイトだとファイナンス系やエンジニア系の求職はあっても
    この手の仕事は見当たらず、現地の日系掲示板の求人だと飲食関係やバイヤーの仕事が
    殆どです。どのように就職先(デザイン事務所とか?)を探すのが良いのか、またはもし
    フリーランスのデザイナーとしてベルリンでやっていく場合、仕事の斡旋やビザの獲得には
    何が必要なのでしょうか。

    当方大学をアメリカ留学して卒業後そのまま現地で就職、就労ビザの期限一杯の5年強働いた
    後、グリーンカードは取得できず日本に帰国いたしました。帰国して10年日本で働きましたが
    日本の労働環境にはどうにも納得がいかず、また海外に出たいという気持ちが再燃しております…。
    職種は15年通してほぼほぼデザインの仕事をずっと続けてきました。口が達者でなくてもできる
    仕事だったためビジネスレベルかというと自信がありませんが、英語なら概ねOKですが、
    現状ドイツ語はできません。ベルリンに魅力を感じているのは数年前に旅行で訪れた際に
    そのインターナショナルな雰囲気と程よい都会感、アーティスティックレベルの高さに惹かれた
    からです。元々骨太なドイツデザインは大好きでした。

    ワーキングホリデイが利用できる年齢でもないので気軽にお試しができる状況でもないのですが
    何かヒントになることをお聞きできないかと思い、ご相談いたしました。フィールドが限られるので
    難しいかもしれませんが、よろしければお願いいたします。

  • #7325 返信

    高田ゲンキ

    こんにちは。ベルリンのイラストレーター、高田ゲンキです。ブログで詳しく書こうと思いましたが、しばらく忙しくて時間が取れなそうなので、とりいそぎこちらで。

    前提として、僕が周囲の人から聞いた情報を経験則的にまとめただけなので、必ずしも実態に則していないかもしれません。その点をご了承ください。

    「グラフィックデザイン」とひと言に言ってもいろいろですので、質問者のイリカさんがどのような類のデザインをされているのか不確かですが、内容からしてWebデザインやアプリなどのデザインではなく、印刷物を専門にされているように見受けられましたので、それを前提にお答えします。

    印刷物(DTP)のデザインの場合はドイツ語が必要ですし、ドイツ語が堪能でも現地のデザイナーが優先されるので就職はかなり難しいと思います。その職種で移住を希望される場合は、まずは日本でフリーになって、リモートでも仕事を依頼してくれる日本のクライアントを確保した後にベルリン移住してフリーランスビザを取るのが良いと思います(というか、それしか手段は無いと思います)。そして、その後徐々に現地の仕事を獲得して行くのは可能かと思います(その際もドイツ語は必須ですが)。僕の場合は(イラストレーターとしてですが)このパターンに近いです。

    この話に近い内容のマンガを最近描いたので、よろしければ読んでください。
    http://lifehack.genki-wifi.net/004_emigrate

    一方で、ベルリンで英語力だけで就職できるデザイナー職も限られたカテゴリならあります。それは「UI・UXデザイナー」です。この職種だけはスタートアップ業界ではかなりの数の求人があると思いますので、「英語力」と「UI・UXデザインの専門知識+実務経験」があれば、かなりの確率で就職できると思います。当然この場合はIllustratorやPhotoshopだけではなく、Sketchなどのアプリ開発用のグラフィックソフトのスキルや、アプリ開発そのものの知識もある程度必要になります。

    ただし、その場合の就職先はスタートアップになりますので、給料は低く、福利厚生も無く、いつクビになるかわからず、いつ会社がつぶれるか分かりません。逆に、そういった生存競争の中で会社を渡り歩いているクリエイターたちとの激しい争いに勝ち続けるだけの技術力やメンタリティが必要になるので、こちらも必ずしも楽な道ではありません。

    また、仕事は英語でできますが、長期的に生活するには、やはりドイツ語は不可欠なので、並行して勉強していく必要があります。

    そんなところでしょうか。
    ご参考にしていただければ幸いです。

  • #7326 返信

    tppay
    キーマスター

    イリカさん質問ありがとうございます!ぼくはドイツの事情は詳しくありませんので、Twitter上にてベルリンの高田さんに回答をお願いしました。参考になればと思います。

  • #7327 返信

    イリカ

    高田様、両角様
    早速のご回答ありがとうございました。
    漫画作品のご紹介もありがとうございました。拝読させていただきました。

    お察しの通り、私のグラフィックデザインにおけるジャンル?はパッケージや販促物、書籍
    などの印刷物が中心です。ウェブデザインやアプリ開発の方面ではありません。

    まず日本でフリーになってクライアントをある程度確保し、国外からでも依頼に対応
    できるようにする、そしてドイツ語を身につけてからフリーランスビザの取得を目指して
    移住…が順当な道なのですね。

    英語で対応できる職探しとしてスタートアップビジネスを推奨されている方もいたので
    その辺の求人情報も見てはいたのですが、就職口がそこそこあるものの雇用が安定せず
    給料も安く、競争も激しい、と。フリーランスもフルタイム雇用でない以上安定は約束
    されないと思うのでどの道リスクはありますよね…。ドイツ語力はどの道必須なので
    基礎的なところだけでも始めていきたいと思います。

    年齢的に5年計画となると厳しいところですが、試さずに諦めるのも納得ができないと
    思うので、計画的に考えていきたいと思います。

    ご教示、ありがとうございました。

  • #7328 返信

    高田ゲンキ

    イリカさん

    イリカさんの場合は、既にキャリアが豊富で独立後にするべきこともハッキリしている上に移住する場所もベルリンにしぼられているので、5年と言わず、効率的に動けば独立から2年以内に移住することも可能だと思います。

    また、僕もDTPデザインを経てイラストレーターに転身したので(12年前のことですが…)、イリカさんの業務内容もおおむね分かるつもりです。移住を前提とした環境づくりに際しての留意点は「移動しやすい作業環境」と「ビジネスモデルの差別化」だと思います。

    僕のブログの過去記事で僕の作業環境を紹介しているのですが、DTPも同じような環境でもできると思います。現状どのようなマシンをお使いか分かりませんが、MacBook Pro(+ 外部ディスプレイ)という体制にすることで、海外移住の際も身軽になります。特にベルリンは最近ますます人気が高く、欧州中から多くの人が押し寄せており、長期のアパートを借りるのが難しい状態で(ひと言で言うと住宅難です)、短期アパートを転々とするケースが多いので、こういったMac環境を重宝します。可能なら、移動が多い時期はMacBook Proだけで作業をし、長期のアパートが借りられたら現地で大型の外部ディスプレイを現地調達するのが良いです(僕はドイツのAmazonで買いました)。
    http://genki-wifi.net/2014/06/03/480/

    また、ビジネスモデルですが、DTPデザインは、イラストレーションの業務よりも同業他社との差別化が図りにくい分野ですので、リモートであっても(しかも時差というディスアドバンテージがあっても)日本から発注してもらうための強みを意識的に作る必要があります。それをこの先1〜2年で見つけられるかどうかが移住実現の可否を決める最大のポイントのような気がします。

    僕も同じく「試さずに諦めるのも納得ができない」という思いで周囲に無謀と言われつつも3年半前(36歳の時)にベルリン移住にチャレンジしてなんとか実現したので、イリカさんもできると思います。頑張ってください!

  • #7362 返信

    イリカ

    高田様

    引き続きコメントありがとうございました!

    現状基本的に会社での作業なので会社のMac(デスクトップ)を使っていますし、
    自宅で多少作業する際もiMac(会社での作業がメインなので自宅のマシンは長いこと
    アップデートしていないので、もう大分限界な状態です…)なのですが、
    なるほど、作業環境もコンパクトに対応できた方が動きが多くなることを想定すると
    便利そうですね。

    ビジネスモデルの確立はなかなか難しいところで、実質的な作業はどこでもできても
    何かと打ち合わせに呼ばれたり、撮影をディレクションするために立ち会ったり、
    また日本のクライアントはフリーランス案件は殊に24時間対応を期待しているところ
    があるので完全リモートというのも対応しきれるか若干心配はあります。
    フリーになることは今までも何度か試みたことはあるのですが、なかなかそれだけで
    安定した収入が得られず、結果事務所や企業に就職して今に至っています…。
    強みを作る……難しいところですが、自分の仕事を見つめ直して所謂DTP仕事だけに
    留まらない何かで対応していけるよう意識していきたいです。

    ありがとうございます。頑張ります!

返信先: デザイナーの就職について
あなたの情報:





<a href="" title="" rel="" target=""> <blockquote cite=""> <code> <pre> <em> <strong> <del datetime=""> <ul> <ol start=""> <li> <img src="" border="" alt="" height="" width="">

スポンサーリンク
広告
広告