日本人が海外でインターンシップ・仕事を見つける方法

北欧へ留学する方法
Find a Job - Sticky Note

スウェーデンにきた日本人留学生によく聞かれることなので、留学生でこれからインターンや仕事を探す人にちょっとでも役に立てばと思い、まとめてみます。

Find a Job - Sticky Note

 

2014年の3月に日本の地方の国公立大学を卒業しその後すぐに、ベルリンに移住して現地の国際NGO兼シンクタンクで8月まで働いていました。といってもたった5ヶ月間ですが、それでも一応フルタイムで働いていました。現在はストックホルム大学の大学院の修士課程に在籍しています。

こうしてスウェーデンでインターンシップをみつけた

日本の大学の学部時代にスウェーデンに留学し、ストックホルム大学に1年半近く滞在し、その間インターンシップを3回違う場所でしてきました。もともとスウェーデンの若者政策・若者支援に興味があったので、留学前から大学の授業だけでなく、インターンで現場に入ろうと企んでいました。 不慣れながらも、履歴書(こちらではCVという)を書いてカバーレター(自己推薦文)を英語で書き、添削してもらったものを、知り合いやこれまで訪問した団体に送っては「よかったらお願いします。」といって職場を探しました。さらにはLinkedinなどのウェブサイトにもプロフィールを掲載したりしました。そのとき探していた職場はユースセンター(青少年余暇活動施設)でした。

始めは意気込んでいたのですが、しばらくしても特に手答えもなく、気が付いたら5ヶ月が経ち、夏休みになって「ああもう手遅れだ」(だいたいは夏休み前に職をみつけないと厳しい)と絶望していたとき、当時、間借りをしていたスウェーデン人の同居人にその状況を説明しました。すると、彼が「知り合いがいるから繋いであげる」と言ってその場で電話をしてくれたのでした。そしてその三日後には面接を受け、すぐに働くことができたのです。約一ヶ月くらいの短い期間でかつボランティアでしたが、その後も、別のインターン先を大学の授業のフィールドワークの際に訪問した場所から連絡をいただき、数ヶ月働かせていただきました。職場では、DJを若者たちに教えるという、スウェーデン語があまり出来なくてもなんとかなる仕事をさせてもらいました。

参考記事

スウェーデンの移民郊外のユースセンター 「Blå Huset」でインターンが始まりました。
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こうしてベルリンで有給のインターンシップをみつけた

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3つ目のインターン先は、ベルリンでした。しかも有給でした。月約15万円くらいだったので、物価が安いベルリンでは十分すぎでした。

スウェーデンに住み始めて一年くらいが経った頃に、ふと思い立ちある研究機関にメールをしました。そこは、大学の頃に発見したヨーロッパの若者学の大学間協定のコンソーシアム機関でした。本部はハンガリーのブダペストにあるのですが、いつかここに訪問できたらなと切望していました。なのでメールでは、「日本人でスウェーデンの若者学を勉強しててずっと訪問したがっている」と書いて送ったところ「あいにく今もそしてこれから先もしばらくはこのプログラムをやる見通しはないんだけど、よかったらベルリンのうちのNGOでインターンしてみないか?給料も出すけど」と返事がきたのです。そして、冒頭の国際NGOで結局、2013年の夏に三ヶ月間、有給でインターンをすることになったのでした。

参考記事

ベルリンの国際NGOでインターンが始まりました。
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お願いをしたらそのままフルタイムで働かせてもらえた

その後、日本に戻り大学を卒業することになっていたので、ベルリンを離れる直前にNGOのボスと仕事について話し合いました。すごいデリケートな内容だったので緊張しましたが、単刀直入に「日本の大学を卒業したら、その後しばらくインターンではなく正式に働かせてもらえる可能性はあるか」と聞いたところ、「もちろんだ。資金面の見通しが不透明なところがあるけど、さもなければ大丈夫だし、むしろウェルカムだ」と言ってもらえたのでした。なんともあっさりとしていました。

その後、日本の大学が半年残っていたので、帰国し単位を修得しスウェーデンの大学院進学の準備などをして、大学卒業後にすぐにベルリンにてフルタイムで正式に働くことになったのでした。

留学生が海外でインターン・仕事を見つける方法

ほぼ奇跡的に仕事をみつけたと思っているのでなんとも言えないのですが、無理にでも結論づけるならば、仕事を見つけるには以下のことが言えると思います。

常に情報発信と収集

ひとつは、仕事を探しているということを発信し続けることです。今はSNSなどを通じて知り合いと連絡をとることが簡単になっているので活用しない手はありません。とにかく自分の興味のある分野で働いてる人すべてに短くても「久しぶりです。こういう分野のインターンor 仕事探してるんですが、何か知っていたら教えてください」的な感じでメッセージを送るのは最低限だと思います。Linkedinではテーマごとのフォーラム機能というのがあって、そこに所属して投稿をしたらいくつか返事が返ってきたのを覚えています。(ベラルーシのある組織からメッセージをもらいましたが時期の関係もあって辞めました)

その他、Google アラートでキーワードをウォッチすること、その国のリクルートみたいなサイトに登録することなどは必須かと思います。しかしそれでも最終的に仕事を見つけることができたのは、上述したように個人的で直接的な面識のある人からのつながりからでした。趣味でDJをしているのですが、ストックホルム大学の学生組合の国際大使として活動をしていたときの友人からのオファーで、片手で数える程度ですが有給でDJをさせてもらったりました。

海外を拠点とする企業への就職・転職を検討するのなら、履歴書(Resume)を英語で書く必要があります。Linkedinの表記を英語にするのはもちろんですが、企業の採用担当は履歴書をファイルで送ることを好みますので、英語の履歴書を作っておくようにしましょう。英語を履歴書で作るのが初めてなら、アイディーという英語の添削サービスを利用するのも一つの手です。

他にも英語の履歴書の添削サービスは色々あるのでぜひ以下の記事を参考にしてください。

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ストレートに聞く

そして、率直に働かせてもらえるか聞くことです。「そんな無礼な!」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。実際僕もかなり躊躇してから上司に聞きました。とても勇気が入りましたが、日本のように上下関係が厳しくはないので、すんなり聞けましたしすぐに返事ももらえました。

スキルと専門分野をもつ

もうひとつは、ニッチなスキルと専門分野を持っていることです。僕の場合でいうと、日本で若者支援の活動をしていた人で、日本とスウェーデンの若者参加にちょっと詳しい人、というなんともニッチな専門性です。それと日本語が母国語であることも、これもまたヨーロッパではニッチなスキルで需要は高いとは言えないと思います。しかし、ヨーロッパでも日本人を必要とする場合がないわけではないみたいなのです。例えば、EUが出資している若者の国際交流プロジェクトなどで「EU加盟国以外の国の参加者」を必要とする場合はあります。その場合、日本人などは逆に有利に選ばれることもあるようです。また日本語は分野によっては需要が違います。

日本語教師はもちろん、特にIT系やマーケティング系そして科学技術系は、日本人の求人通知がよく届きます。

ぼくが最もおすすめるのは、Webデザイン・プログラミングのスキルをつけることです。場所を問わずに安定して稼げるからです。なぜならWeb・アプリプログラマー、UI/UXデザイナーへの需要が世界どこへ行っても、高いからです。

そのような意味で、最短四週間で未経験からプログラミングのスキルをつけることができる、TechAcademy [テックアカデミー]に通うことは一つの選択肢としてありでしょう。

なんだかんだ有利な資格

格を持っておくことも非常に大事です。どんなに英語が稚拙でも、例えば高校の社会の教師の資格を日本でとっていたとしたら、それはしっかり評価され、就職は有利になります。資格は国を超えます。スウェーデンだったら、例えば教育資格のある人に特化した短期集中型のスウェーデン語のプログラムを履修することができ、課程が終えれば職に繋げられるのです。

また、世界各地に日本語学校がありますが、ここでももちろん就職が優先させるのは、日本語教師の資格のある人です。最近は、資格がない人でも教えるているケースもあるようですが、資格があると、現地の日本人学校でも優遇されるだけでなく、Skypeで日本語を教えるときににも「資格保持者」とプロフィールに書き込めるので他の人と差別化することができます。

そういう意味でも、海外移住前に日本語教師の資格を取ることも一つの方法です。

とりあえずまずは「試す」!

それでもいきなり海外に飛び込むのが不安だという学生は、日本の企業が提供している以下の「武者修行プログラム」という大学生向け海外インターンシッププログラムなどを活用するのも一つの手でしょう。

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ネットとパソコンさえあればできる仕事もある

また、海外の仕事にこだわりがないのなら、日本の仕事を「ネットを介して」契約することでも仕事は見つけられます。筆者も登録している、クラウドワークスランサーズ ココナラシュフティはオススメです。学生でも経験を問わない仕事や、簡単なブログ記事作成、和訳・英訳の仕事もあります。Facebookでログインでき、ユーザーインターフェイスも素晴らしいので、収入源がなくなる万が一にの場合に備えて登録をお勧めします。Preplyを使えばネットとパソコンさえあればスカイプ経由で日本語を教えることもできます。

こちらの記事に、海外にいても在宅でできるクラウドサービスをまとめましたので参考にしてみてください。

参考記事

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インターンシップだけにとらわれず、様々な仕事をまずは挑戦してみて自分にあうものを探してみるのも1つの方法です。その過程の中で本当に自分がやりたいと感じる仕事を、みつけていけばいいです。

コメント

  1. Pieton より:

    こんにちは。一つ質問なのですが、筆者の方が持っていたビザはスウェーデンの学生ビザだと思うのですが、そのビザを持ったまま、ドイツで給料の生じるインターンが可能だったのでしょうか?シェンゲン協定の恩恵でしょうか?それともドイツで再度ビザを取得したのでしょうか?

    私もフランスで学生をしており、夏休みに他の国(ドイツやオランダなど)でインターンを考えています。上記の有給インターンをされた際のビザ周りに関して補足していただけると大変助かります。

  2. モロズミ より:

    こんにちは。ぼくはスウェーデンの居住許可証で労働が可能でしたので、ドイツで改めてビザを習得することはなかったように思います。Erasms traineeship ですと、おそらくフランスでも同じように、EU加盟国ないならわざわざ当該国でビザを習得することはないはずです。大学当局に聞いて確認しをしてみてください。

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