スウェーデンの”遅すぎる政治”に絶望する若者たち。若者会の葛藤

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スウェーデンには各地域ごとに”若者会(Ungdområd)”なるものがあります。2003年に設置された組織であり、「地域の政策に若者の声を反映させること」「若者をエンパワメントすること」を目的とした非営利団体です。 スウェーデン国内の半分の自治体に何らかの若者会があり、若者会の設置が自治体に必要とされた場合に、自治体に若者会が設置されることになっている。運営形態は、市町村や自治体の政党が運営するなど様々な形式があり、会議を時折開催するだけの若者会もあれば、市の公的機関になっている若者会もあります。詳しくはこちらの報告書参照。

今回はその若者会に関する記事で、スウェーデンの政治対する若者の不満の声です。Sveriges Radio から実際の音声も聞けます。

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ボルネス区では若者の声を政治家に伝えるためのとりくみが何年もの間、若者会よっておこなわれている。しかし、政治があまりにも時間がかかるため未だに若者会は、自治体の政治に対する影響力が行使されずにいる。

深刻に聞き入れることの難しさ

政治は何かと時間がかかるものだ。組織化したり、設立することには特に時間がかかる。過酷な状況下でありながらかつ、多くの若者会の若者たちは他の地域に引っ越しするなどして移動し、その地域で大学に通ったりするからだ。現在、この体制を構築中ですというやつだ。ボルナス区の若者会の代表、オスカルは「個人的な質問や、提言などはまで聞けていない状況だ」と言う。

ボルナス若者会は、昨年1月19日に設立された。ボルナス高校の生徒会から選ばれた32人の若者から構成されている。

政治家へ影響を与えることで最も難しいのは、(若者の)声を聞いてもらうことであると、同団体副代表のダリアはコメントする。

「(若者の)声を聞いてもらい深刻に受けとめてもらうのはとても難しいです。政治家と若者の間には大きなギャップがあります。優先的に声を聞いてもらえるわけではないのです。」

自治体がカフェを拒否

つい先日、市民が提案した若者のための夜のカフェが、自治体の会議によって却下されてしまった。若者会はいいアイディアだと思ったのだが、自治体政府は地域で定めている規則に反するとして、実現可能性がなかったからだ。若者達はこれに対して、政治家がアドバイスをくれなかったことにあきれかえっている。

「じゃあいったい何ができるんだ。若者会に働きかけて、若者会が私たちに聞く。私たちには力がない。」とオスカル。

オスカルは将来的には政治家として働こうと思っている。しかしダリアは、もう疲れきっている。

「前は、すごく興味をもっていた。けど今は、政治が遅すぎることにもう我慢ができない。何かをやりとげるんだったらもっと速やかにやりたい。遅すぎると思う。」

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若者参加 先進国であろうともやはりこういった局面をむかえているんですね。他の記事で「40%の若者が自分の地域に影響を与えることに興味があり、17%が政治家に意思表明する機会があると感じている」という若者の意識調査の結果がありましたが、まさにそれを反映したインタビューでしたね。興味はあるんだが、機会がない。機会があってもそれでうまくいくとは限らない。せっかく興味があったのに、大人の都合でその種をつぶしてしまうという格好の例だ。そういうことでがっかりさせないでくださいね、日本の政治家のみなさんも!