スウェーデンはどのようにして体罰を廃止したのか?

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日本では体罰問題が世間をわかせていますが、スウェーデンではどうなのでしょうか。「もしスウェーデンの公共の場で、親が子どもに対して少しでも怒鳴っていたり、腕を強くつかんでいたりしたら、通報される」ってこっちで子どもを育ててる人が言ってたのは聞いてたけど実際どうなんでしょうか。ちょっと調べてみました。

スウェーデン 体罰

スウェーデンが子どもへのあらゆる形態の暴力的な取扱いや、精神的虐待 に当たる取扱いを禁じる法律を導入してから、2013年時点で34年。この法律を導入したことで、スウェーデンは世界で初めて育児手段とし ての暴力を禁じた国になったとのこと。その成果もあって今では、体罰にたいする世論は昔とは大きく変わったということです。

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このグラフをみてもわかる通り、1960年代では体罰に対する肯定的な態度をとっていた人が90%を超えていたのが、2000年代には10%前後に留まっています。子どもの人権大国スウェーデンでも昔は体罰が容認されていたんですね。事実、体罰を容認していた学校法を廃止しようという動きが1945年にあったときでさえ、ある議員は体罰をせずにどのようにして学校の秩序を保つのかという懸念を表しており、大半の親でさえ「教師は生徒 を叩く権利を有するべきだ」と指摘していたということです。

しかし最終的には1930年代からの、①多くの国で子どもや子ども期に関する新たな認識の普及、②小児科医・児童心理学者・教育者間における体罰や精神的虐待に当たる取扱いが子どもに及ぼす悪影響についての知識が深まってきた③その広報キャンペーンをNGOが後押ししたこと、などもあり1958年には学校における体罰が全面的に禁止されました。

しかしこの段階ではまだ、「学校における」に留まっていましたが、最終的には様々な議論を経て、家庭内における体罰および虐待をも全面禁止するにいたったのです。

日本では、教師や親には子どもをしつけるための体罰が容認されているようですが(すっかりなくなったのかと思ってましたが最近のニュースの報道でまだまだあるんだとわかりました)、そのような考え方は序章を担当した欧州評議会人権理事のトマス・ハマーベリの言葉で一掃されます。

「理に適った体罰」や「法的に容認される懲罰」といった概念は、子どもを親の 所有物とする認識から生まれます。そのような「権利」は、弱者に対する強者の力 に基づいており、暴力と辱めによって維持されます。 

また、冒頭にも記した親以外の人が通報できるというのにもこういう制度の裏付けがあったのですね。

公共または民間部門で子どもや若者と接する仕事をし、その仕事を通じて 「子どもの保護が必要かもしれない」という情報を得た人は誰でも、社会福祉機関に知らせる法的義務を負います。この法律が適用されるのは、子どもや青少年と接する仕事をしている人だけですが、子どもが不当な取扱いを受 けているという疑いを抱いた国民は、社会サービス法の第14章第1条により、 社会福祉機関に通知することを求められます。 

また体罰のない社会を実現するために、実際に「あなたはお子さんを叩かずにうまく育てられますか?」と題した法務省の冊子を、子どものいる全世帯に配布したとのことです。これは英語にも翻訳されているのでぜひ読んでみたいですね。(日本語訳をつくって出版しようかな)

とにもかくにも是非この日本語訳を読んでみてください。スウェーデンに限らず2004年の時点で欧州評議会の議員会議は、ヨーロッパ全域での体罰禁止を呼びかけているのですが、そういったの世界の潮流が読み取れると思います。ぜひこちらから一読ください。

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