スウェーデンでは学校で政治的活動ができるって本当? はいこの通り本当です。

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2016年夏の参院選の際に、東京新聞からの取材を受けていた記事をシェアするのを忘れていました。

18歳選挙権「先進国」スウェーデンは 政治意識 学校で地域で

スウェーデンの政党青年部が、学校内でどのような「活動」をしているのかがよくわかるいい記事です。

ストックホルム郊外にあるダンドリュード高校には年に数回、各政党の青年部が訪問する。政党側から求める場合もあれば、学校が依頼するときもある。訪れる党員は十代後半~二十代で生徒たちとほぼ同世代。食堂で談笑するなど、ざっくばらんな雰囲気で話し合うことが多い。生徒の参加は自由だが、全校生徒約千四百人の八割以上が顔を出すという。

日本の高校は、生徒の学校外での「政治的活動」は原則解禁されましたが、未だに学校内では政治的中立性の問題から「制限」または「禁止」が必要とされています。

一方、スウェーデンはおかまいなしです。

五月十九日には、政権与党の社会民主労働党、中道右派の穏健党など四党の青年部が同校に足を運んだ。その際、一年生のアントニア・セールステッドさん(16)は食堂で穏健党から入党を誘われたという。

勧誘もがんがん学校でやっていますよ!

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政治的中立性については、教員は以下のように答えています。

一方、学校側は「教育の政治的中立性」をどう保っているのか。例えばダンドリュード高校の学区は保守支持層が強いことを反映し、学校を訪れる政党は、国会に議席を持つ八党の中でも保守寄りの穏健党が必然的に多くなる。しかし、同校の社会科教諭フレデリック・ステルネルさん(35)は「私が心掛けているのは、自分の考えを生徒に押しつけないこと」と気にしていない。「一部の政党に偏る危険は確かにあるが、生きた政治に触れた方が学ぶことは多い。生徒は自分で判断できる力を持っている」と強調した。

こちらについては、以下の記事まとめていますので参考にしてみてください。

スウェーデンは学校で「政治的中立」をどのようにして保っているのか?
日本では学校で政治について教えられることがありません。それは教育基本法が定める「政治的中立」への過剰な配慮が理由とされています。ではスウェーデンではどのようにして政治的中立が学校で保たれているのでしょうか。具体的にみていきます。

私のコメントは、記事半ばです。

 若者の政治、社会参画を進める政府が「ドイツや英国とは違う」と強調する若者政策は、若者を弱者ではなく「社会の良質な資源」ととらえ、二つの目標を掲げる。

一つは「若者は、政治的影響力に実質的に関わること」。もう一つは「若者は、幸福に実質的に関わること」だ。

1960~70年代、少子高齢化をきっかけに若者支援への議論を本格化させた。静岡県立大を卒業後、現在はストックホルム大修士課程で若者政策を学ぶ両角達平さん(27)は「高齢者の人口が増えると、若者は政策の対象から外れがちになる。社会から若者が排除されるのを防いで、その声を逆に政治に反映させようとした」と解説する。

政府は86年、若者担当大臣を設置。94年には青年事業庁(現若者市民社会庁)を設け、地方自治体の若者政策を点検する役割を担っている。

若者市民社会庁のもう一つの大きな役割は、若者団体への資金援助だ。構成員の6割以上が「16歳から25歳」の団体に対して運営費などを補助し、政治や街づくりの活動を支える。両角さんによると、2014年には、生徒会や各政党の青年組織を含む全国の106団体に約30億円が支出されたという。

記事は全体的に政治参加よりですが、現場インタビューと政策の話もあって、きっちりまとまっています。

お時間があれば是非、お読みください。

 国政選挙での若者の投票率が80%を超える国がある。欧米でも「主権者教育先進国」と呼ばれる、北欧のスウェーデン。国や地方自治体などが長年にわたり、若者の政治参加を強力に推し進めてきた成果だ。