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この記事でもこの記事でもうざいほどに推してきましたが、留学生はまじでKindle を手元に置いておくべきです。
Kindle を愛用しているぼくが日頃の感謝を込めて、「もしKindleがなかったら自分の海外生活はどうなっていたのか!?」を妄想してみました。
ヘルニア再発しまくっていたでしょう。
ぼく、持病の椎間板ヘルニアがありまして、極度なスポーツや無理な体勢をとると再発してしまうのです。先日もバレーボールを久しぶりにやったら再発して救急車で運ばれました。ベルリンで再発したときに続き、2回目でした。慢性ですがそんなに深くくい込んでないので無理しない限り大丈夫です。しかし、それでも最近では極力重い荷物を運ぶことはさけています。
で、大学院生って荷物が多いんです。1日図書館に閉じこもるときなど、パソコンに弁当に文献におやつまで詰め込むわけですから、とにかくバックが重くなるのです。そう、腰痛持ちが最も嫌うやつです。
ぼくはつい「あれもこれも一応..」ってなって荷物がかさばるタイプなので、もしKindleを使っていなかったら、リュックが文献でいっぱいになって、登校中に「あひゃ!」となっていたでしょう。
英語がもっとできなかったでしょう。
Kindleがすごいのが、英語の学習機能です。英語の文献って読む気しねえ!ってなりますが、KindleのWord Wiseっていう機能がすごいんです。英語の文献を読んでいるときにこの機能をオンにしておくと、難解な単語の上に自動で説明がつくんです。例えば、ある英語の本では、”anecdotes”という単語の上に”a short story”と説明がついています。”grabby”は”greedy or selfish” とあります。こんな感じで。
さらに英単語を日本語に翻訳したかったら、単語をクリックして内臓のTranslationを選択すればこの通り!
これが革命的で、もう「電子辞書」でいちいち単語を調べる必要がなくなったのです。ちなみに日本語の辞書もあるので日本語の勉強にもなります、他の主要な外国語にも対応しています。そういうわけでKindle使ってなかったら、英語の語彙力、今よりもついてなかっただろうなということです。
進撃の巨人の最新刊が読めなかったでしょう。
冷静に考えて、マンガが海外にいてもポチッとクリックするだけでその場で購入して読めてしまうのって、すごくないですか。しかもKindle版が出たらその場で即ダウンロードできちゃうわけです。(てか18巻出ていたので早速買いました。)
もしKindleがなかったら、母に勧められた「宇宙兄弟」を読むのも、実家に帰るまで待つことになっていたでしょう。
不眠症になっていたでしょう
「iPadでもスマホでも今じゃKindleアプリで読めるじゃないか!」という声が聞こえますが、違うんです。日中読む分にはいいんですけど、例えば就寝前に読書する人って多いじゃないですか。で、眠気を誘って気づいたら寝てる…ってなったらいいですけど、通常のタブレットやスマホのあの液晶だと逆に目が覚めてしまうんです。そういう経験ありませんか?
ライフハッカーのこの記事曰く、
ボストンのハーバートメディカルスクールとブリンガム&ウィミンズ病院のCharles Czeisler氏は、ベッドに入る前に人工的な光にさらされていると、睡眠導入ホルモンであるメラトニンの放出が抑制されてしまうと言っています。パソコンやテレビの青白い光が、直接脳に影響を及ぼすわけです。
という科学的根拠もあるようです。そういうわけでぼくはこの青白い光に触れないようにするために、MacにはFluxというアプリをいれて光色を調整したりしていますが、Kindle PaperwhiteはEink仕様なので、この心配がありません。内臓のライトをつければベッドライトなしでも読めますが、それでは青い光を浴びて目が覚めてしまいます。ですので、これはオフにして、Kindle の白黒液晶に青白くないベッドライトを当てるようにして読書をしましょう。
するとまあ、気づいたら寝てるんですよ。
「エドワード・スノーデンって誰?」だったでしょう。
ベルリンにいたときに、同僚に刺激を受けてNSAの諜報活動を暴露した元職員エドワード・スノーデンをフォローし始めました。ただ、まったくの新しい領域だったのでどうしても関連する文献を日本語でしっかり読みたいと思っていました。すると彼の告発を助けたジャーナリストのグレングリーンウォルドの著書が、なんと英語版ならず日本語版も同時にKindleで配信されることになったので、ドイツにいながらにして読むことができたのです。おかげで理解も深まり、英語版も同時に読んでいたので、当時働いていたNGOで英語の記事も書けましたし、日本語も幾つか記事にすることができました。
成績が悪かったでしょう。
スウェーデン大学院の課題文献を読むのにもめちゃくちゃ重宝しています!
なぜってほら、PDFファイルもこうやって簡単にKindle上で読めちゃうのです。しかも欧米の大学院は日本よりも文献が電子書籍化されているので、ほとんど読めちゃいます。「紙」の文献、結局買わずにこの1年半やってこれました。
こちらの記事にも書いてありますが、Kindle電子メール経由だとPDFファイル転送するのがすごい楽です。Kindleに割り当てられたメアドに読みたいPDFファイルを送るだけで、次にKindleを開いたときには、すぐに読めてしまうのです。
もう一ついいのは、図書館にいくとパソコンで電子化された書籍を読んでいる人をよく見ます。ぼくもたまにするのでそれでもいいのですが、問題点は、
- ウェブブラウザーを開いてついFacebookをチェックしてしまう
- メールもチェックしちゃう
- 音楽も聞き始めちゃう
- パソコンを運ぶのが重い
- 机にずっと座って読まないといけない
のです。46時中文献を読むような人は、気分転換にいろんな場所で読みたくなります。カフェや木陰や通勤途中や散歩中だとか。それがパソコンじゃできないわけです。
岡本太郎に励まされていなかったでしょう。
学部生時代、時間があれば紀伊国屋やビレバンにいって本を漁っていたのですが、ヨーロッパにきてからあまりしなくなりました。なぜって日本の本屋は面白いからです。
「そういえばふとあの時こんな本読んでいたな〜」と思ったときに、サクッと検索してポチッっとダウンロードできちゃうのもKindleの素晴らしいとこです。先日も、青臭い学部時代に読んでいた岡本太郎をもう一度読みたいと思い、買ってしまいました。
本って、読むべきタイミングってのがすごい大事だと思うのです。そのときの文脈で読み方もリフレクションの仕方もずいぶん変わります。そういう意味で、昔のある時、読んだあの本をいつでも読めるようにしておくのってすごい大事だと思うのです。
以上、Kindle愛をお届けしました。
ぜひ、渡航前に購入を検討してみてください。