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何者でもないことを恐れない。

ずいぶん前に読んだこちらの記事がとても良かったのでシェアです。

東大生がバイトするなら、家庭教師よりもスタバのほうがいい理由。 東大生がバイトするなら、家庭教師よりもスタバのほうがいい理由。

要約すると

・人は、自分の過去の成功体験を資源にして自分の時間を切り売りしてしまいがち

・単価で仕事を選んでしまうと、過去の経験を切り売りする仕事が一番単価が高くなってしまう。その結果「話を聞いてもらえるおじさん」になってしまう

・「話聞いてもらえるおじさん」は収入安定、話を思う存分話を聴いてもらえるので、承認欲求も満たされる「最高な仕事」

・しかしそんなチャレンジのない生き方でいいのか?

・「食えない仕事で食えるようになっていく」その過程の中で得られる経験が一番自身の成長につながるのではないか

ということです。

ここでいう「話聞いてもらえるおじさん」とはこんな人だそうです。

なお「話聞いてもらえるおじさん」とは、業界である程度地位を築いた後に立場だけで無条件に他人に話を聞いてもらえるようになった結果、過去に売れた自著に書いてある鉄板エピソードを人前でひたすらリピートするだけのインスピレーション皆無状態になったおじさんを指します。

— 小倉ヒラク (@o_hiraku) 2017年8月7日

い、いる…笑

政治家の汚職事件とかこういうロジックなんだろうな。

切り売り自体は否定しない

「切り売り」する仕事は、もちろん食っていくために必要でしょう。

大学教授でいうと、これまでの長い就学期間を経て得た知識や、研究業績などの過去の経験を教えることで「切り売り」して食っていくことができます。研究会を立上げて、名誉会長になれば一生、「えらい人」になれます。

ブロガーなら、ブログの運営方法を教えるとか。サロンはいいプラットフォームですよね。経済的に自立するためには、切り売りする側面も大事です。

ただこの「切り売り」だけが仕事になることこそ、チャレンジのないつまらない日々の始まりを意味するということです。実際にそういうポジションは、すぐに代替されますし。大学なら、非常勤講師、ブロガーも「アクセスアップするための10の方法」の記事とか巷にあふれています。

要は「誰でもできる」からです。

過去の研究実績や学歴、ブログのアクセス数やバズリ記事で有名になったことは素晴らしいことです。しかし、それをネタに人前で同じことをひたすら話し続けて、いつの日かそれが食扶持になっていたら本末転倒ですよね。

では、チャレンジしている人とは誰か?

大学教授なら、研究や社会活動に積極的に取り組む人や、新しい分野や学会に顔を出して連携を模索する人でしょうし、ブロガーなら新しい「カテゴリー」を増やしていくことでしょうし、新たなネタを求めてぶっ込み続ける人でしょう。

要は、「何をしているのかよくわからない人」ですが、そういう人こそ新たな分野のコラボレーションを実現したりする人でしょう。

僕の切り売り

僕だったら、これまで切り売りしていたこと、切り売りできることは以下の通りですね。

・日本・スウェーデンでの若者支援、若者参画の活動、若者政策の知識及びそれらの調査・研究
・同テーマのスウェーデン視察のコーディネートと通訳、取材補助、アテンド
・北欧留学
・海外での就業&転職経験(ドイツのシンクタンク、スウェーデンのIT系)
・海外の企業を取引先に持つフリーランス(個人事業主)としての経験
・書き続けてきた海外ブログ(Tatsumaru Times)の実績(ドメインパワー、SEO、フォロワー、PV数)

実際、スウェーデンの若者支援や政治参加、教育、若者政策などのテーマでこれまでも講演を何度もしてきましたし、本も書かせてもらいました(未だに出版されていませんが)。

またこれらの経験で、例えば留学や海外進出の相談などに乗って、切り売りすることもできます。実際、noteでは北欧留学の経験について書いた記事を有料で売っています。ブログも長年やっているのでそのドメインパワーにすがっていますし家計を大きく支えてくれています。海外で働いたほうがいいよ!とポジショントークすることもできるでしょう。

しかしそれだけではやっぱワクワク感がないんですよね。いずれライフステージや周辺環境が変わったら、「切り売り」して生計を立てなければいけない時がくるでしょう。幸いにも今は、部分的な「切り売り」で生きていける状況にあります。

だからこそ、今なんとかなっている時期に「ワクワク感」があることに挑戦すべきなのかと思うわけです。

何者でもないことを恐れない

そんなわけで、今は新たな機会を伺いながら東京で様々な場所に顔を出して、人に会っています。

新しい人に会う度に「留学が終わってではこれからは?」「新しい仕事につくんですか?」と聞かれますが、肩書きを恐れずに「自分はこういうことをやっている」と伝えることが大事と思います。

その「よくわからない肩書きの人」にしかできない「動き」があるからです。そういう人は異分野を繋げます。まさに音楽ならDJ、ネットならNavarまとめ、実業家のホリエモンのごとく。モーリーさんなんてまさにそんな人。(先日初めて、生で会えました)

中目黒でショーをしていたモーリー

そして本質的に「自分のやりたいこと・役割は他者との関係の中にこそ見出せる」と思うからです。

実際に新しい単発の仕事や案件も頂けていますし、別のプロジェクトも次の段階に入りそうです。こうやって時代時代に応じて、自分の役割を見出してくことで仕事を作っていけるんですね。(*仕事もっとください!笑)

節目にあるときこそ、こういうことを大事にしたいなと思いました。 あなたの中の「話を聞いてもらえるおじさん」とは誰ですか? そうすればあなたの役割で生きていくことができます。

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