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出会い系アプリってどうなの?賛成派スウェーデン人の恋愛観が深すぎた

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忘れたくないし、素敵だなと思うのでまとめます。スウェーデン流の恋愛観です。ぼくもかつてスウェーデン人の彼女がいましたが、そのときにスウェーデン流の恋愛スタイルについて教えてもらいました。この恋愛観によると、クラブで会った人と「ワンチャン(一晩だけの関係)」も、出会い系アプリやネットでの出会いだって立派な出会いのひとつとして、ありになります。

 

*スウェーデンのすべての人がここで紹介する同様の価値観であるわけではありません

 

「付き合ってください」などない

スウェーデン, 恋愛, デートIMG_1400

まず、スウェーデンでは日本の様に「付き合ってください」→「はいorいいえ」でカップルになる、ということはあまりない様です。なぜなら、それは「不自然」だからです。お互いのこともよく知らないのに、いきなり「プロポーズ的なこと」をして、関係を「縛り」あって、自分は相手のことを「好き」なんだという心持ち(マインドセット)にすることは、不自然であると。

日本の場合でも、もちろんこれは極端な例でたいていの場合は、初めは友達として知り合って関係を築いて「付き合ってください」が起きます。しかし、「付き合ってください」が起きるときというのは、半ば強引にその時点での「関係性」を固定するという点において「不自然である」ということです。

出会い系アプリはあり?なし?

ではどのようにしてカップルになるのか?

友人のスウェーデン人によると、出会いは何であれ「繰り返し・何度も会っているうちに自然にカップルになる」というのが答えでした。

もちろん出会い、きっかけは多様であっていいのです。クラブで初めて会った人と朝を共に過ごすことも一つの出会いですし、よくいくカフェの定員と客としての出会いとか、学校の同級生だとか、ネットやアプリ(Tinderやペアーズなど)で、出会うこともひとつの「出会い」のきっかけです。

大事なのは、その出会いが一回で終わるのか、その後も何度も続くかです。あの人いいかも!となったら、自然に会いたくなりますもんね。その繰り返しです。

そして、身体の相性を求める人もいれば、そうじゃない人もいます。知的な会話や、笑いのツボ、リズムやテンポ、空気感、性格、趣味など、自分のこだわりを潜在的に確認し合う作業が続きます。これが「カップルできたてホヤホヤ期」です。

 

ロマンチック観も日本と違った

あと、ロマンチック観も違うようです。日本にいたこのスウェーデン人の友人によると、日本だと「夜景が眺める高層ビルのバーでカクテル」が鉄板ロマンチックということらしいので、多くの男性にそういうデートに誘われたらしいです。つまり、「ロマンチック」の世間的なイメージに「右へならえ!」していると。なぜならロマンチックであることが、本当はよくわからないから

 

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スウェーデンはもっと自然であると。「好きをもっと自然な方法で、好きなときに表現すること」がロマンチックということらしいです。手をつないでいて突然キスするとか。

 

カップルであるかどうかを確認する方法

「じゃあどこでカップルという線引きをするのさ!」という疑問が浮かびます。カップルとして自分たちを認めるときというのは「互いに相手をパートナーとして認めているという信頼関係があるとき」なのだそうです。

 

例えば、最近よく一緒に遊んでいるあなたが好きな「相手」と、友達のパーティーに行ったとします。そして席に隣り合って座っているときに、友人らに「あれ?二人付き合ってるの?」と聞かれたとき、あなたとその相手が「付き合ってるよ」と同時に自信を持って言えている状態ということです。これは何も二人で「はい付き合ってます」と回答しろ、と言っているわけではなくて、自分が相手を彼氏・彼女と認め、「相手」も同様に思っているであろうことを、同じレベルで意識していることが共有されているかどうかということです。

 

つまり、あなた達に友達が「付き合ってるの?」と聞いてきたときに、あなたが「うん。付き合ってるよ!」と答えたとしても、「相手」がその回答に対して違和感がないのなら「付き合っている」ということになります。またデート相手の表情が変わり「いや〜どうかな〜」という顔を少しでも見せたら、「付き合っていない」ということになります。

 

そのときの関係性の認識のズレは、カップルである条件がどう違うかに起因します。お互いにとって、付き合っているという状態は何かについて最低限の合意があれば、このズレがなくなるということです。

 

まとめ

 

以上要約すると、スウェーデン流の恋愛観とは

 

・出会うきっかけは、クラブでも学校でも会社でも合コンでもネットでも何でもいい

・自然体で「好き」を好きなときに表現するのがロマンチック

・繰り返し二人だけで会い続けていたらほぼカップル

・カップルであることとは何かについて、同じ認識をしていることが「カップル」になることの条件

 

ということです。

 

他にもスウェーデンでの恋愛はいろいろ違っていて、当惑することが多いです。例えば、デートのことをデートと呼ばないで「フィーカ(お茶すること)」と呼んだほうがいいとか、ハグのタイミングとか、デートでおごらなくていいとかとか。

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例えば日本で食事をしたとき。同席した人が、自分より若かったり部下だったり女性だったら、おごるもしくは多く支払うことが一般的ですよね。しかしその「常識」が嫌がられる国もあるんですね。スウェーデンで体験した、半年前の苦い経験の反省会をします。

スウェーデンでマッチングアプリが普及した理由

日本だと「ネットの出会い系」というのは怪しい印象が昔はありましたが、最近ではペアーズやWithやTinder などの「出会い系アプリ」が若い人の中でとくに一般的になってきました。

スウェーデンでは、ネットでの出会いがかなり一般的です。最近ではネットとスマホの普及でより利用しやすくなりましたが、その前からもスウェーデンではパソコンから出会い系のサイトで人と知り会うのも一般的だったようです。

 

友達が教えてくれたのは、それはおそらくスウェーデン人が比較的シャイであること、「個人番号」という日本でいうマイナンバーが昔からあることが理由じゃないかということです。「個人番号」がある人は、ネット上で住所がわかるようになっています。

 

つまり、実在する人物かどうかをすぐ特定できるので、怪しいことができにくいということです。最近ではSNSがそれを担保しているのでしょう。なぜなら、SNSがこれまで「怪しかった」ネット上の個人に信頼性を与えてくれたからでしょう。

僕もヨーロッパに来てからTinderなどのマッチングアプリの利用を始めましたが、以前は「ネットの出会い系とか怪しい」と思っていましたが、そうでもないことがわかりました。それこそなりすましもほとんどありませんし、無料で使えるしこれまで30人くらいとは会ってきました。

そもそも最近は「出会い系」とはいわず、マッチング系ともいうくらいですからね。日本では、Tinderも人気ですが最近ではペアーズやWith(ウィズ)などのマッチング系アプリが人気な様ですね。

「出会い系」かつての怪しさから脱却して、知らない人同士が知り合うプラットフォームに今後は進化していくのかなと考えさせられました。

 

  1. 内野 より:

    こんにちは。県大出身の内野と申します。以前達平さんの講習会に参加させて頂きました。

    「付き合っている」という認識に関しては、留学していたカナダでも似たものだったと記憶しています。いわゆる「告白」のような宣誓をしなくても、一緒に遊んだりする中で自然発生的にカップルになっている、という感じでした。出会いのキッカケをオープンにしているというのもなんだかいいな、と感じてしまいました。

  2. 両角 達平tppay より:

    内野さん
    コメントありがとうございます。カナダでもそうなんですね。アメリカ人の友達は、アメリカでは日本のようにDo you want be my girl friend? 的なことを聞くと、聞きましたが、カナダは違うんですね。隣国なのにおもしろいです。

  3. 揚げ足タイムズ より:

    日本の恋愛感を持ったままこっちで生活している自分にはとてもよいまとめになりました! ラジオを聴いていると50代でもネットで恋愛を探した経験があるというのをパーソナリティーの方に話していましたし、ややテクノロジーに疎い年配の人は新聞の専用の広告欄?で恋人(勿論友人や趣味友も)を募ったりもしています。社会構造としての福祉は勿論大切ですけど、ちゃんと国民の意識レベルがついていけてるからこその”福祉国家”なのかもしれませんね。

    p.s. 日本では法律上最大一年(!)の育児休暇(父親も)が認められているそうです。 読んだ記事は法律制定自体は大した効力がないとまとめられていてその通りだなぁと思いましたね。

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