海外大学院へ進学する前に日本でしておきたいたった1つのこと

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英語勉強はもちろんですが、それ以上に日本語の文献を読むことが大事です。

学問で「英語」よりも大事なのは?

なぜなら、

  • 母国語なので日本語で知っているだけで、理解の早さと深さが違う
  • 故に講義でも文献の読み込みでも推論がしやすくなる
  • 理解が深いので、「自分の」英語の言葉で説明することができるようになるので、議論もしやすい

母国語を侮ってはいけません。

「いや!日本語並みに英語ができるようになるためには、日本語なんて一切使わずに今からでも英語で全て読むべきだ!」なんてことする必要はありません。

そのレベルになるには、欧米の大学の学部に留学じゃなくて「入学」しないと無理です。

欧米の「大学院」にいく人が意識すべきは、「学問」をしにいくということです。つまりそれはアイディアであり考えかたであり、それらは言語を超えたところにあります。理想は、日本語と英語をごちゃ混ぜにして頭の中で考えられるようになることです。

ですので、知識を吸収するときは、とにかくまずは日本語でがっつり理解しておきましょう。そうすると、英語の論文を圧倒的に読めるようになります。ぼくもミシェル・フーコーを読むことになった時は、さすがに日本語の文献に頼りました。だってもう英語が尋常じゃなくて難しいんですから。

最初は、日本語の文献をこうやって読むことは「逃げ」だと思っていましたが、上記のことに気づいてからは躊躇することはなくなりました。(実際に、このときのコースペーパーの成績はよかったのです。)

日本語の文献は入手しづらい

もうひとつあるのがこれです。日本は社会科学系論文の電子版で入手がしづらいので、日本いる間に、図書館で借りるなり書籍を購入するようにしましょう。大学に所属しているのなら、自分の大学のアカウントから日本語の文献をダウンロードしておくのがいいでしょう。欧米の大学院にいても日本の大学の文献にアクセスできないことは多々あります。

方法論は日本語で理解しておこう

社会科学系の学生に立ちはだかる、最も面倒くさいのが方法論の習得です。特に統計、社会調査に関する書籍を一読して理解しておくと楽です。また調査方法をまとめた書籍は日本語でも少なくないです。(しかしKindle版は少ないのでこれは紙で買うしかありません)

英語と比べると日本語の文献は少ないのは事実です。しかし、それでもこれまで多くの日本人の研究者が日本語で論文を書いているので、ゼロから英語で新しい理論を読まなければいけないわけではないのです。英語を「学ぶ」ならそれでいいですが、学問の世界では言語に関わらず「アイディア」の方が重視されるので、日本語でささっと読んでセオリーを吸収するほうが、どう考えても効率的なのです。

より重要なのは英語と日本語を駆使して普遍的な価値観、アイディア、理論を発見したり構築することで、日本人のこれまでの長年積み重ねてきた研究の「巨人の肩の上に立つ」ことをしないことはどうかと思うのです。

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