なぜスウェーデンは「高福祉・高負担・高成長」が実現できる社会なのか?

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書評です。「スウェーデン・パラドックス~高福祉、高競争力経済の真実~」という本です。スウェーデン社会を勉強するにあたって、お世話になっている教授が進めてくれた本です。

スウェーデンは、手厚い社会保障体制が整えられている高福祉・高負担国家のイメージが強いスウェーデンですが、そのイメージとは裏腹に失業や企業倒産が当たり前に生じる厳しい競争社会でありかつ、先進国の中でも極めて高い国際競争力を有している国なんです。

実際に2011年のIMD世界競争力ランキングでスウェーデンは4位(日本は26位)、

世界経済フォーラムの2010年の国際競争力ランキングではスウェーデンは2位に君臨しています。

http://www.investsweden.se/Japan/News—Services/1/18/

確かに、多国籍企業でもIKEA、H&M、Eriksonは日本でも認知度あがってますしね。僕も、北欧とかの福祉国家は一昔前の共産主義国みたいなイメージがあり、経済成長なんて水と油かと思っていましたが、もうそうじゃないんですね。この相容れないと思われていた高福祉・高負担・高成長という3つの要素が共存するというパラドックス。その解明を試みようとうのが本書です。

財政や税制やらに始まり、高い労働インセンティブを確保するための社会保障体制・女性の労働参加率などに触れていて、読んでいてチンプンカンプンなとこも多々ありますが、読んでいてすんごいおもしろいです!人口900万人のスウェーデンは日本よりもはるかに小さな国ですが、資源がなく、経済成長を知識基盤型・輸出依存型を頼りにしている点では日本とほとんど同じだと思います。

昨日の朝日新聞で、「成長か脱成長か」という記事がありました。グローバル市場に進出し、あくまで成長を追求するマエハラノミクス、脱成長を掲げ幸福が実現できる暮らしを求めるエダノミクスについて論考していました。しかし、このスウェーデンパラドックスを読んでると、そもそもこの「成長か脱成長か」って二項対立自体がおかしいんじゃねえかと思うようになりました。

だってスウェーデンは幸福度すらも上位に君臨しているのだもの。

一読をお勧めします。

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