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所持金500円の配達員も相談へ|コロナ被害相談村の活動に参加

年越し支援「コロナ被害相談村」の活動へ

2020-2021年の年末年始は帰省を控えたので、人生で初めて東京で過ごすこととなりました。

年末年始とはいえど、研究業なので常に手を動かすことはあるのですが、今年は都内で何か活動をしたいと考えていました。というわけで友人にお勧めいただいた、「年越し支援コロナ被害相談村」という支援活動に参加してきました。

様々な労働組合や弁護士の方を中心に実行委員会形式で実施している、コロナ禍で仕事や住まいを失い、生活が苦しくなった方への支援活動です。(組合とのつながりは私は直接的にはこれまでありませんでした)

 

NHKも大きく報道しています。

生活に困る人の年越し支援 弁護士ら「相談村」開設 東京 新宿 | NHKニュース
【NHK】新型コロナウイルスの影響で仕事を失うなど生活に困っている人の相談を受け付ける「年越し支援コロナ被害相談村」を労働問題を専…

12月29日、30日、1月2日 の午前10時~午後5時に東京都新宿区歌舞伎町の大久保公園で実施。

年越し支援コロナ被害相談村の様子

年越し支援コロナ被害相談村の様子

支援内容は

①住まいを失った方に年末年始温かい部屋の紹介支援
②生活相談、労働相談、住居相談、女性専用支援、若干の食糧支援など
③行政につなぐ支援

が主です。他にも、「TOKYOチャレンジネット」が用意する一時宿泊所への手続き支援や、各日150食の食事配布などもおこないます。前日の29日は59件の相談があったようです。

当日の様子

12月30日朝8時、感染症対策を万全に、雨で冷え込んでいたので暖かくして、荷物をまとめて新宿へむかいました。大久保公園の裏の広場の拠点は、このとおり。

相談コーナー、本部事務所、食品配給、医療相談、女性相談コーナーとテントが分かれていました。プロの支援者がそれぞれのテントに配置されています。

私は、アウトリーチ活動を担当することになりました。10時になって雨が止んで、ボランティアスタッフで集合して出発です。

コロナ村 アウトリーチ

横断幕とチラシとメガホンを持って、いざ出発。

西新宿駅前→新宿駅西口→新宿駅南口→新宿駅東南口という順で拠点を移動し、宣伝とビラ配りを実施。

ビラはこのとおりです。黄色でわかりやすくなっています。

最近は、西新宿駅のバスターミナルらへんは座り込みが禁止されているようですが、夜になる路上生活者は戻ってくる、というような情報もこの方から教えていただきました。

戸山公園へ

その後、大久保公園に引き返していったん昼休憩。

午後は新大久保のイケメン通りをぬけて、早稲田方面の戸山公園へいきました。10数年前は公園を囲むテントがあったくらいにホームレスの方が多かったようですが、今では随分と減ったようです。しかし、数人いらしたのでお声がけしました。

その後、休憩を挟んで再出発。

配達員へのアウトリーチ

支援者の方と話していて、ウーバーイーツなどの出前をやってる配達員へのニーズもあることがわかってきました。配達員は週ベースで給料が振り込まれて、自転車がなくてもシェアバイクを使えば免許もいらずに、誰でもすぐに仕事を始められます。しかし、不安定雇用であることは変わりありません。

ということで、某有名ファストフード店へ。すると海外の背景のある若い配達員が何名か店舗の外で注文を待っていたので声かけをしました。中東系の顔つきをしていたので、スウェーデンのユースセンター時代を思い出しました。

一度休憩を挟んで、もうひと歩き。

 

私は、重点的に配達員を探し回ったのですが、新宿駅周辺の店舗はあまりみかけることができませんでした。

相談者数と特徴的なケース

16時過ぎに公園に集合してこの日の活動は終了。

記者向けのレクでは、以下のように相談者数が公表されました。

女性の相談者には、19歳1人、20代も2人含まれています。他にも記者レクでは、特徴的な事案もいくつか紹介いただきました。一部紹介します。

30代:男性:Uber Eats 配達員
先週に札幌から東京に上京したばかり。有期雇用だったが今年3月にコロナで首を切られ、無職になり短期雇用で食いついないでいたが、東京だとUber Eats で稼げるという情報を聞きつけて上京。しかし、数日前に配達員のアカウント停止をくらい、それによって仕事を受けることができなくなり、現在は所持金500円となってしまい、相談へ。70代:男性:所持金2万円今年4月に会社が倒産をしたも、未払いの給料ももらえず、失業給付も切れる。親戚から借金をしていたが、きつくなり生活保護を申請したいので相談へ。40代:男性:所持金1万円派遣労働者だったが、仕事減って家賃の支払いが困難に。借金をして払っていたが困難になり相談へ。

50代:男性:所持金ゼロ

腰痛持ちで仕事ができなくなり、ビジネスホテルで生活できると聞きつけ、生活保護を希望しに相談へ。

40代:男性:所持金5000円

これまで日雇い労働をしていたが、年末年始は仕事がないので、チャレンジネットでホテルに入って生保をうけるか就職先をうけるか相談へ

他にも、外国人女性の方のケースもありました。

やはり配達員のニーズがあることが、この事例から明らかになりました。

コロナ被害相談村が始まったきっかけ

記者レクで報告をされていた棗弁護士は、二日間の活動を終えた感想を問われ、「情報が届いていないこと」を課題としてあげていました。

そもそも、実行委員会でやることを決めたのは1週間前だったとのことです。きっかけは反貧困ネットワークの日比谷での活動に相談者が予想外に多くきていたことを目の当たりにしたことです。

コロナの影響による雇用不安を受けて組合も相談を受けてはいるが、これはまずいのではないかと考え、組合としてできることはないかと検討し、支援活動を1週間前に決めたそうです。

食料とカンパの少額の現金を与えて、Tokyoチャレンジネットや生活保護につなげることと、労働の相談に乗るという二段構えで準備。というのも、Tokyo チャレンジネットは都内に止まれるホテル部屋を1000室を用意していたのですが、12月21日の段階では28室しか埋まっていなかったようです。

他にも、棗弁護士は「ホームページやSNSをみただけじゃ伝わらず、路上生活してる人は、携帯も止まっていて、持っていないも場合も多いので、行政と被災者をつなぐ活動がどうしても必要」とこの活動の必要性を強調し、その上で今回は与党も野党も関係なく、これまでにない形で支援活動をしている団体や専門家が連携して活動できたことを評価されていました。

そして最後には、来年もその先もこの状況は変わらず、年明けの雇用不安はさらに拡大するという今はまだ「始まりの序章に過ぎない」フェーズにあること、「根本的には職の問題であるので国としては失業対策事業をやらなければもたない」ことをあげ、レクを終えました。

 

その他の都内の相談活動

 

他にも年末年始は以下のような活動が各地で展開されました。

実際に現場に足を運んで、見えてきたことがたくさんありました。

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