スウェーデンは、社会福祉や学校教育にかんして様々な研究があります。しかし、学校以外の場での教育(ノンフォーマル教育)やユースワークや若者支援の取り組みは、これまであまり注目されてきませんでした。
スウェーデンのユースワークをたずねるたびに
そこでスウェーデンにおけるユースワークを明らかにし、日本への示唆を得ることを目的に、2018年11月に視察を実施しました。視察に参加したのは、中高生施設職員交流会TEENSを中心とする都内で子ども・若者世代とかかわる仕事、いわゆるユースワークに携わる職員と、ユースワーク(日本語では『青少年教育』ともいいます)や社会教育を専門とする研究者です。ユースワークの現場実践者と研究者によるコラボレーションです。
その視察の報告書が完成しましたのでお知らせ致します。
その名も「スウェーデンのユースワークをたずねるたびに」です。
報告書のあらすじ
目次はこのようになっています。
目次
・スウェ ーデンへのユースワーク視察の趣旨
・参加者プロフィール
・旅程
・通訳者プロフィール
・方法 ・協力者
・用語解説
・フリースヒューセット
・Station13
・ブロンマ民衆大学
・トーラレ民衆大学
・スウェーデン全国セツルメント連合
・ブルーハウス
・レオパーデン
・ウプサラ 若者の家
・考察|スタディーツアー報告会の音声記録より
・おわりに 〜視察のまとめにかえて〜
・付録:訪問先別の音声記録
この報告書のおすすめポイント
この報告書の推奨点はこのとおりです。
✅スウェーデンにおけるユースワークの専門職の養成がどのようにされているかがわかる
✅特別なニーズのある若者の集まるユースセンターの様子がわかる
✅オープンレジャーアクティビティ(OLA)というスウェーデンのユースワークで大事にされているユニバーサルなアプローチがわかる
✅インタビュー相手が実際にどのように発言していたのか、付録から参照できる
✅民主主義の考え方がわかる
✅ユースワーク、余暇リーダー、セツルメント運動などの用語解説もある
✅視察やスタディツアーの具体的な方法もわかる
報告書の作成にあたって
視察から公開まで1年近くもかかったのですが、その間、この報告書を作成するにあたってのコンセプトをTEENSの事務局で確認しながら、データを作成、その上で互いに校正を重ねてきました。
報告書のコンセプトは
・私たち自身が立ち戻れる報告書であること
・何かの際に根拠となれる報告書であること
・フルパッケージの報告書でること
ですので、今回の報告書は、視察を実施するにあたっての問題意識や視察の具体的な方法、そして視察後の報告会のデータ、訪問先の具体的な音声録の文字起こしなど膨大なデータ量になっています。
それでいて、研究のみならず忙しい現場の実践者の人でも手にとり、必要な情報を得ることができるようにしました。訪問先の扉には概要をまとめて、気になるところから読めるようにしています。
満員御礼だった視察報告会の音声録も読めるようになっています。(スライドつきです!)
視察報告会のFacebookイベントページ
視察の実施、ならびに報告書の作成にあたり多くの方にご協力を頂きましたこと、心より感謝申し上げます。
紙媒体は数部刷る予定ですが、予算の関係もあるので基本的にはKindleでデータをダウンロードしていただくことを推奨しております。
なお、出版社を介さずに編集をおこなったため、一部に誤字・脱字など散見されるかもしれません。その際には一報いただきますと幸いです。また図表や写真のレイアウトは、お使いのKindleアプリの文字サイズや表記によって多少崩れる場合がありますこと、ご容赦ください。
ダウンロードはこちらから
報告書のダウンロードは以下よりすることができます。レビューなどいただけますと幸いです。
海外でダウンロードがうまくいかない場合、こちらの英語版のAmazonからダウンロードをされるとよいかもしれません。