「文系」出身の人が海外ベースでフリーランスしたかったらどうしたらいいでしょうか。

By: Medialab Katowice – CC BY 2.0
「文系」というのは、プログラミングやデザインなどの技術系のスキルや専門がなく、人文・社会学系の学問を専攻している人などを指します。また、教員や弁護士などの資格がない人も今回は含めるとしましょう。
僕自身がそうでしたが、いわゆる「文系」だと海外にいってもなかなか仕事口を探すのが大変です。現地のレストランでバイトなどもできますが、それだけだとスキルも磨かれず、ビジネスキャリアを作ることは難しいでしょう。ちなみに僕は「国際関係学部」出身で、資格もなにもありませんでした。
文系海外フリーランスになるためにすべきこと
日本の大学で「国際関係」というぼやっとした学部出身だった僕は、スウェーデンの大学院在学時、スウェーデンのIT企業でローカライザーとして働き、傍らでフリーランスでブログ、ライターや視察コーディネート、通訳などをしてきました。

その経験から、文系が海外フリーランスするにはこうしたらいいように思います。
語学を常にやりながら、翻訳に加えて通訳、視察コーデ、そしてブログ、ライターをやりながらも
圧倒的な専門性を高めていく
ことが大事です。
僕らのようなタイプは外国語ができるという優位性がありつつも、もはや英語は海外ベースの人にとってはできて当然なので、さらに自分の「レア度」を高めるためには他の人がやっていない、「自分だけのテーマ」で圧倒的な専門家にならないといけません。
いろいろな生業をしながらも、かつ自分の専門性が高められる仕事に注力していくと、相乗効果が起きて専門家になるスピードが一気に早くなります。

なぜ発信が大事か?
専門家を名乗るには不器用でもとにかく同じ分野での発信を続けることが大事です。ブログがいいのはそれができるからです。ライターも専門性を高めながら、自分のブランディングも固めながら、記事を書いて報酬をもらうことができます。視察のコーディネートもそうです。
僕は学会誌に論文が載る、遥か前から勝手にブログ発信を続けて仕事につなげてきました。ブログのような「ウェブ」で発信なんてしても仕事の話しなんてこないように思いますが、新聞者からも行政からも、某政党からも仕事いただいてきたのです。そのくらいブログが影響力がある時代なのです。
専門性の高めかた
専門性に関しては、大学院にいけば確かに箔はつくけど、とにかくニッチな分野だったら、そもそも学問領域になっていないことが多いです。学問領域にまだなっていないくらい新しいことを発信続けていれば勝手に一番になることができます。
むしろ新しいテーマで既存の「〜学」で研究すればいいだけのことで、「〜学」をやりたいというのは本末転倒か、相当な学問好きに過ぎません。翻訳をやっている海外フリーランスは多いですが、僕のようにここまで全てやってる人は少ないのではないでしょうか。
とくに「文系」だったら焦ったほうがいいいのは、Amazonなどのテクニカルな翻訳は、確かに単価は高いですが、翻訳が文字通り機械的なのね、いつAIに代替されてもおかしくないくらいです。
「人間」と「あたな」にしかできないテーマを選ぶべきなのです。「その国」「日本人」に加えてもう一つの「自分だけのテーマ」の柱を作ることは、最低限なのです。テーマはこうやれば見つけることができるでしょう。

そうでなければ、アイドルやエンターテイナーになって、自分自身にファンをつけるという道を歩む方法もあります。発信力をいかして、企業や個人のスポンサーをつける人が増えていて、そういうやり方もありえますが、多くの人ができる生業ではないように思います。
また、フリーランスとしての生業を作るのが難しい人は、海外での就職を選択肢にしてもいいでしょう。ぼくは、「生業づくり」と「就活」は常にやるものだと思っているので、この2つを分けずに両方やってしまえばいいと思っています。

以上、「文系」が海外フリーランスになる方法を紹介しました。