ふとしたことがきっかけでBitCoin(ビットコイン)を始めました。
それはストックホルムからポーランドいきの船に乗った時でした。
船であったスロベニア人のイケメンがBitcoinをやっているみたいで、ディナーは俺が払うからその代わり日本のBitcoinで後で返してくれと。巷で話題になっているので最近ブロックチェーンとか勉強してたので、これはいい機会だということで初めてみることに。
— Tatsumaru@ベルリン (@tppay) 2017年7月5日
ビットコインとは?
ビットコインとは、
インターネット上で取引や通貨発行が行われる「分散型仮想通貨」のことです。 政府や中央銀行などの中央機関を介さず、また、P2Pネットワーク上で取引が行われるため、取引の仲介手数料が低く抑えられ、迅速に世界中のどこでもだれとでも貨幣取引を行うことができます。
といってもよくわからないかもしれませんが、要するにインターネット上の仮想通貨のことを指します。説明にあるように、これまでは政府や銀行などの中央銀行を介して通貨のやり取りがされていましたが、ブロックチェーンの技術を使うことによってこのプロセスを簡略化することに成功したのです。
*ブロックチェーンについてはこのサイトの説明がわかりやすいです。 また、WIREDのこちらの特集はかなり包括的にまとめています。
以前ベルリンにいたときに友人がこの技術のことを話していましたが、最近になって日本で注目され始めましたし、いい機会だと思ったので彼のオファーを受け入れることにしました。
このスロベニア人の彼、結構詳しそう。あって10分でいきなり「サトシ・ナカモト知ってるか?」って聞いてくるくらいだし。ちょうど自分はWiredのブロックチェーン特集を前日に読んでいたばかりだったから、話が続いたけども。
— Tatsumaru@ベルリン (@tppay) 2017年7月5日
サトシ・ナカモトとはビットコインを開発したと言われる未だに正体が不明の人物のことです。 このあたりもWiredの特集でまとまっています。
増える世界中のビットコインが利用できる場所
びっくりしたのがBitcoinを扱っているところならバーでもレストランでも支払いができるらしい。その数、現在全世界で9314箇所とか。この地図が扱っている店舗を示しているみたいなのだけど、ドイツ、東西アメリカでの普及っぷりがすごいhttps://t.co/ax85DlmJwM pic.twitter.com/hTKnsrYeo3
— Tatsumaru@ベルリン (@tppay) 2017年7月5日
ヨーロッパだけでみるとドイツ、イギリス、オランダ、スイス、ベルギーの首都圏で取り扱っているところが多い。フランスはパリ以外全然だな。ということはBitcoinでユーロトリップできるじゃんね。 pic.twitter.com/XTK1M31eU7
— Tatsumaru@ベルリン (@tppay) 2017年7月5日
ビットコインの脆弱性
しかし、まだまだ課題も多いようです。 ハッキングのリスクも先日、Gigazineの記事で知りました。
参考記事

後は手数料の問題。
友人によるとBitcoinの問題は、少額の送金の手数料の割合がまだ高いことだとか。それもあって逆にBitcoin以外のオルタナティブのコインが増えてるらしい。けど今その問題もクリアできそうなのでまたBitcoinの価値が高まりそうだとか
— Tatsumaru@ベルリン (@tppay) 2017年7月5日
WIREDの特集記事では、経済学者の岩井さんがその脆弱性をケインズ経済学の理論で指摘しています。
貨幣とは、「すべての人間が『他の誰かが価値があると思っている』と思っている」という社会の中の相互信頼のみによって支えられていますから、その価値は本質的に不安定です。<中略>このような不安定があるからこそ、貨幣に関しては中央銀行が存在しているのです。インフレの時には貨幣供給を減らし、デフレのときには貨幣の供給を増やし、貨幣価値の不安定を制御しなくてはなりません。そうしないと資本主義経済全体がハイパーインフレや大恐慌によって崩壊します。
岩井さんは、ビットコインは「長期的には必ず崩壊する運命をもっている」と言い切っていますが、背後にある分散型台帳であるブロックチェーンの技術は残ると主張しています。
脱集権化を促すブロックチェーン
この分散型台帳の技術を用いれば、これまで中央政府に任せていた金融を含めたあらゆる分野の脱集権化をはかることができるのです。例えば、環境問題への取り組みだってその1つのオプションなのです。
ブロックチェーンを用いた送金システムなら、絶滅の危険にある象がケニアにある畑を通過した場合に、持ち主の農家に対して迅速に、不正のない保険金を払うことができる。さらにブロックチェーンなら、環境に関する約束を企業や政府が撤回したり、進捗を偽って報告したりするのを防ぐこともできる。
脱集権化に関しては、学者の広井さんも世界システム論の構造が21世紀に転換していくなかで、2100年に向けたパラダイムシフトのひとつとして福祉国家の重要性を指摘しつつも覇権的な国家は相対的に縮小していくと「21世紀の豊かさ」の出版記念フォーラムで話していました。主権的国民国家の崩壊が崩壊し、地域レベルの自治(autonomy)が相対的に増えていくということは80年代の初めから指摘されてきたそうです。
おそらく分散型台帳の技術の脱集権化の側面は、この文脈の中でも活きていくのではないでしょうか。一方で、いつの時代にも存在する社会的弱者層にある人を置いてけぼりにしない、福祉的な側面もこの技術によって何かできるのではないでしょうか。
そういうわけで良きにしろ悪しきにしろ可能性しか感じないビットコインとブロックチェーンが、今後どんな動きをしていくのか、また欧米ではどんな使われ方をしていくのかフォローしていこうと思います。
ひとまず僕はBitflyerでビットコインの取引所を開設しましたが、コインチェックも国内では人気の取引所なので勧めておきます。
お知らせ
話題のValuを始めました。こちらもビットコインで利用できるサービスです。
Valuやられている方は、どうぞよろしくお願いします。
コメント