
そうです確定申告です。
そもそも海外フリーランスは確定申告をする義務があるのか?
日本で初めて個人事業主として確定申告をすることになって浮かんだ疑問がこれ。というのもぼくは昨年も、基本は日本にいながら夏の3ヶ月は海外にいたりしたからです。それとぼくは、海外にいるフリーランスではありませんが海外の企業と仕事をしているフリーランスだったからです。
税務署に問い合わせたところ、その国の「居住者」であり、国内で仕事をしているのならば、申告の義務があるということでした。で、居住者とは日本に住民票がある人です。ぼくは日本に住民票があり、仕事を日本でしているので確定申告の義務が生じる、ということでした。
ちなみに、住民票を抜いている海外フリーランサーは以下のようになるとのことです。
確定申告までに海外フリーランスがやらなければいけないこと
青色申告で確定申告するかどうかの申請
最大で65万円の控除が受けられる青色申告をするには、前年末までに申請をする必要があります。ぼくは申請を忘れていたので今回は白色申告です。
事業に関わる領収書・レシート集め
売り上げが出た場合はクライアントからの支払調書、事業に関わる出費を経費とするのならその領収書やレシートを常日頃から集めておき、クリアファイルなどにまとめて保存しておきます。びっくりしたのはこれらは、確定申告後も5年間の保存義務はあっても税務署への提出の義務がないという点です。
帳簿の作成
確定申告直前になってぼくがやったこと
参考にしたサイト

圧倒的にわかりやすいです。

確定申告直前になってぼくがやったことは、この通り。
売り上げ・経費の記帳漏れがないかチェック
続いて、「経費」です。集めたレシートと領収書の山から何が経費に該当するかを確認し記帳していきます。何が経費として落とすことができるかどうかは、以下のサイトなどを参考にしました。

確定申告書類の作成
控除はどこで記録?

提出する書類
- 確定申告書B
- 収支内訳書
源泉徴収票
- 社会保険料控除関係書類
- 寄附金控除関係書類
- マイナンバーの本人確認書類
スウェーデンの確定申告と比べて
これでほぼ確定申告の作業が終わったわけですが、本当に複雑で苦労しました。弥生の青色申告のようなクラウド会計ソフトを使っても、記帳作業から書類作成まで2日はかかりました。
ぼくは昨年までの3年間、スウェーデンで確定申告をしていたのでその違いに驚かされました。
確定申告の書類提出まであと一歩。所要時間、スウェーデンの確定申告のがちで100倍なんだが。
— Tatsumaru@東大へ逆輸入され中 (@tppay) 2017年2月28日
スウェーデンは確定申告の作業が本当に簡潔で、ものの15分もかからないで終わります。
確定申告はスウェーデンでは国税庁が全部計算してくれるので、申告者は申告内容があってるかどうか確認してゴーサインだすだけ。それが手紙、ネット、電話、SMSでできる。もちろん英語や別の言語での説明もある。だから日本人の俺もスウェーデン2年目でできた。ほんとこうなればいいなぁ
— Tatsumaru@東大へ逆輸入され中 (@tppay) 2017年2月28日
実際にスウェーデンの国税庁のホームページへいくと、英語で申告方法が書いてあることがわかります。
このようにできるのはマイナンバーのような国民番号(personnummer)が銀行口座と紐ついており、支払いもほとんどがクレジットカードでほぼ現金を使わない社会であるからなのでしょう。国をあげてここまでできるようになる日がくれば、どれだけ日本の確定申告が楽になることやら。
以上、海外フリーランスの確定申告の方法でした。
コメント
私は日本で確定申告をしながら海外で生活をしていますが、
日本の確定申告は、最低でも毎週帳簿を付けてきちんと出納管理をすれば難しくありませんよ。今はクラウド型会計ソフトを使っているので銀行の残高も同期できますし、何より自分のお金の出入りと向き合うことによって事業的な意味での自己管理もしっかりとできるようになります。各種控除システムも勉強になりますしね。
スウェーデンをはじめ海外の確定申告制度はよく存じませんが、フリーランスとしてきちんと仕事をされるのであれば、日本の確定申告を勉強したほうが、お金関係の地力は間違いなく付くと思います。
そうですね。僕も確定申告を両方の国でやることになったので、結果お金関係の地力はついたように思いました。今回はクラウド会計ソフトを使いましたが、実は使うまでもなかったかなというくらい楽だった印象です。
そうですね、ぼく自身も勉強になったという点ではとてもよかったです。しかし、以下のスウェーデンの確定申告の方法と比べてしまうとどうしてももっと簡素にできるよなーと思ってしまうんですよね。よかったら参考にしてみてください。
https://tatsumarutimes.com/archives/10123
はじめまして。似たような状況にいる者です。
スウェーデン出国のタイミングで開業申請をされたようですが、海外からの個人事業主としての申請はどのようにされましたか?私も米国で働いているのですが、ビザが切れる前に日本での個人事業主として現会社と契約しようかと考えています。
海外からの個人事業主としての申請というのは特になく、以下の記事で紹介しているように開業申請を日本の住民票のある税務署ですることになりますよ。
https://tatsumarutimes.com/archives/6945